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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2022年 中山地区近辺:アカバナ(赤花)、アキザキヤツシロラン(秋咲八代蘭)等

2022-09-27 20:16:17 | 

今日は中山地区近辺をお散歩しました。

16号バイパス側道のキンモクセイは蕾を一杯つけています。蕾が開けば秋の香りが漂うのでしょうがもう少しです。

中山地区では

ここにもノササゲが咲いていました。

キバナアキギリの群落があり満開です。

 

湿地ではアカバナ(赤花)が咲いていました。アカバナ科・属の多年草で山野の水湿地に生え花期は7~9月です。果実は棍棒状で、先端が裂開して出て来る種子には冠毛状の長い毛が付き風に飛ばされます。

    

コスモスにはツマグロヒョウモンの雄が、コセンダングサには雌が吸蜜していました。

ある竹藪でアキザキヤツシロラン(秋咲八代蘭)が開花したということなので竹藪に潜り込みました。今日は防蚊スプレーを持参したので少しは役に立ったようです。

アキザキヤツシロラン(秋咲八代蘭):ラン科オニノヤガラ属の多年草で特定の菌種と共生する腐生植物(菌従属栄養植物)。花期は9月下旬~10月上旬。花の開花時期には同じ仲間のクロヤツシロランより背が高いので見つけやすいが、色が黒っぽいものの枯葉色なので竹藪の落葉の中では踏みつけないように気を付けなければ。この花も毎年見たくなる花です。なお、暗いのでストロボを焚いています。

    

以上

 


2022年 長沼公園方面:ヤブマメ(薮豆)、ノササゲ(野大角豆)等

2022-09-27 09:22:27 | 

9月26日。今日は長沼公園方面へお散歩です。

途中の街角でコミカンソウ(小蜜柑草)に果実が出来ていました。コミカンソウ科・属の1年草で花期は8~10月。花は1mmぐらいの小さく緑白色の花が付くが肉眼で見るのは難しいぐらい。しかし、果実は小さいが良く目につく。

トノサマバッタもいましたが、配色は普通緑色なのですがこの個体は褐色型です。

ススキ(薄)も花穂を出していました。

長沼公園では

麓の湿地にヒメクグ(姫莎草)の群落がありました。カヤツリグサ科・属の多年草で花期は7~10月。莎はカヤツリグサの総称でヒメクグは小さなカヤツリグサということか。

カントウヨメナ(関東嫁菜)も沢山咲いていました。

 

道端にあったオオバコ(大葉子)が雄性期の花を付けていました。オオバコ科・属の多年草で花期は4~9月。幼少のころこの花茎をちぎって遊び相手と茎の強さを競り合う遊びをしたものです。

 

カシワバハグマの群落があり花を付けていました。

 

沢沿いはツリフネソウが満開です。

 

冬緑性のシダ植物であるフユノハナワラビ(冬の花蕨)が栄養葉、胞子葉を出していました。

あちこちの林縁に2種類の豆類が咲いていました。

ヤブマメ(薮豆):マメ科ヤブマメ属のつる性1年草で花期は9~10月。旗弁は紫色で翼弁と竜骨弁は白っぽい。

  

ノササゲ(野大角豆):マメ科ノササゲ属のつる性多年草で花期は8~9月。花色は淡黄色。名前は果実がササゲの果実に似ることから。ヤブマメの花が黄色になっただけのようですね。

  

霧降の道は下方が通行止めだったのですが、上部にキバナアキギリの群落があり花を付けていました。

キバナアキギリ(黄花秋桐):シソ科アキギリ属の多年草で花期は8~10月。低山の木陰等に生える。

 

尾根道には

ツルニンジン(ジイソブ)があちこちで花を咲かせています。

 

シラヤマギク(白山菊)もあちこちで咲いています。キク科シオン属の多年草で花期は8~10月。高く立ち上がり葉が大きいので見分けがつきやすい。

ボタンヅルとハンショウヅルは若い果実になっていました。共に種子に白い毛が付き風により広がります。

ボタンヅル

ハンショウヅル

最後に今日は花が咲き始めたコシオガマ(小塩竃)に出会えたのがよかったです。ハマウツボ科コシオガマ属の半寄生1年草で花期は9~10月。今までは高尾山や南高尾で見ていたのですが、最近は長池公園や小山内裏公園等市街地に近い所で見られるようになったのは嬉しい。片倉城跡公園の近くでも出たことがあるのですが何年も出ていません。

  

なお、キッコウハグマが蕾を持っているのも確認できました。

以上


2022年 大塚西公園等:トチカガミ(龞鏡)、センダングサ(栴檀草)、コバノセンダングサ(小葉の栴檀草)

2022-09-26 09:33:17 | 

9月25日。今日は市内の公園、大塚公園近辺の合計5公園を歩いて回りました。

まず、大塚西公園では池にトチカガミが咲いていました。後で調べてみるとイヌタヌキモの花もこの頃咲いていたということなのですが気が付かず残念なことをしました。

トチカガミ(龞鏡):トチカガミ科・属の多年草で池、沼、河等に生える浮葉植物。花期は8~10月。トチ(龞)はスッポンのことで丸い葉を鏡に見立てたとのこと。

  

大塚公園の近くにセンダングサ(栴檀草)が咲いていました。昨年に教えていただいたのですが今年も咲いており良かったです。キク科センダングサ属の1年草でやや湿り気のある道端や河原などに生えます。名前は葉がセンダンの葉に似ていることから名付けられ花期は9~12月。黄色い頭花の周りに黄色い普通5個(0~5個)の舌状花が付きます。古い時代に帰化したといわれていますが、最近の帰化植物のコセンダングサ等に駆逐されたのか?最近ではあまり見ることができません。

  

某公園の中にコバノセンダングサ(小葉の栴檀草)が咲いていました。これも昨年教えていただいたのですが、少し株数が減ったような気がします。昨年は見つけられなかったのですが、あと1カ所の公園近くの道端にも2株咲いていました。キク科センダングサ属の1年草で花期は8~11月。黄色い頭花が付きその周りに黄色い舌状花が1~3個付きます。葉は2回羽状に深裂します。センダングサとの違いはこの葉を比べると明白でコバノセンダングサの小葉は深裂しています。これも日本の古い時代に帰化したものと思われますが、なかなか見ることができません。

  

コバノセンダングサには果実も出来ていました。センダングサの仲間の果実は皆「くっつき虫(ひっつき虫)」なのでですが、ご覧の通り果実の先に鋭い下向きの棘があります。この棘で動物の毛や人の衣服にくっついて運ばれます。

なお、セミのツクツクボウシはまだ鳴いていたのですが、今日の目的の一つであったツクツクボウシの幼虫に寄生する茸のツクツクボウシタケは見つかりませんでした。発生したとの情報は頂いていたのですがすぐ行かないとダメですね。反省。

以上


2022年 片倉城跡公園近辺:イボクサ(疣草)、コナギ(小菜葱)等

2022-09-22 19:33:38 | 花と昆虫

片倉城跡公園~栃谷戸公園のお散歩です。

秋です。湯殿川沿いや畑地にはコスモスが満開でヒメアカタテハが吸蜜していました。

 

片倉城跡公園では

イボクサが満開です。先日は少ししか咲いていませんでしたが、今日は片倉城跡公園では綺麗な花が多く咲き、栃谷戸公園でも咲いていました。水田雑草とはいえ可愛い花です。

   

サクラタデも沢山咲きました。これも桜色の可愛い花です。

 

片倉城跡公園の湿地では

タイアザミが咲き蛾の1種のヒメクロホウジャク(スズメガ科ホウジャク亜科の蛾)がホバリングしながら吸蜜していました。この蛾はツリフネソウにも吸蜜します。

ノダケにはスズメバチの1種のモンスズメバチが吸蜜していました。

林下のツルニンジンはまだ花が咲いていますが、果実も1個出来ていました。

ホウチャクソウの果実もありました。

小比企の畑地では

アオジソ(青紫蘇)に花が咲いておりイチモンジセセリ等の昆虫が吸蜜していました。シソ科・属の1年草で中国原産。野菜として栽培されるが野生化したものもある。これは栽培されています。

 

ウド(独活)も咲いています。ウコギ科タラノキ属の多年草で花期は8~9月。これは畑で栽培されていますが種子を取るためでしょうか?「独活の大木」とは茎が固くて木のように成長しても役に立たないの意味。

 

栃谷戸公園では

田圃にはオモダカやタカサブロウがまだ咲きイボクサもが咲いていますが、他にコナギ(小菜葱、子菜葱、小水葱、子水葱)がやっと1輪咲きました。ミズアオイ科・属の1年草で花期は8~10月。水色の綺麗な花で毎年見たくなります。片倉城跡公園では菖蒲田が綺麗に手入れされているため今年は出てきませんでした。

 

ホソバヒメミソハギも咲いていました。

 

畦には小さなウリクサ(瓜草)が咲いていました。アゼナ科ハナウリクサ属の1年草で花期は8~10月。畑地や空地、庭の隅等に咲く。花の大きさは5mmぐらいと小さいためうっかりすると見逃しそうです。

 

アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)も咲いていました。キク科センダングサ属の1年草でアメリカ原産。葉状の総苞が筒状花を取り囲んでいる。

 

ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野芥子)が一株咲いていました。キク科アキノノゲシ属の1~越年草で花期は8~11月。アキノノゲシの品種で葉の幅が細く羽裂しないもの。

道端に咲いていた花。マメアサガオ、ホシアサガオ、マルバルコウソウ等に似ていますが葉の形が違うようです。名前が分かりません。

 

以上

 


2022年 片倉城跡公園:サクラタデ、マヤラン等

2022-09-16 16:54:05 | 花と蝶

昨日、サクラタデを見たので片倉城跡公園でも咲いていないか見に行きました。

湿地に一株だけ咲いておりあとはまだ花序が出たばかりでした。そんなに遠くないのに咲く時期が違いますね。

マヤランが別の場所で咲いており、ツルニンジンも2輪目が咲きました。

 

林下でカシワバハグマ(柏葉白熊)が咲き始めました。

 

湿地ではノダケ(野竹)が咲いています。セリ科シシウド属の多年草で花期は9~11月。

雄性期のノダケ:紫色の花弁が付いている。

 

半雌性期?のノダケ:紫色の花弁はほとんど落ちているが雄蕊はまだ残っている。雄蕊も落ち雌蕊が伸びると雌性期になる。

 

シュロソウの果実です。

片倉つどいの森公園のホオノキには果実が赤くなっていました。

 

ゲンノショウコの赤花が咲いていました。

エノキの果実も出来ていました。

ここにゴマダラチョウがいたのですが、撮影できませんでした。

今日はアカボシゴマダラによく出会いました。

これは産卵行動をしていたアカボシゴマダラ

これは求愛行動中のアカボシゴマダラ

帰り道で見かけたヨウシュヤマゴボウ

同じく石垣に付いていたゼニゴケです。ゼニゴケは雌雄異体植物ですが、これは雌器が残っているので雌株です。

縁にギザギザが付いた杯状体の中には円盤状の無性芽が入っており、無性芽が育つとクローンのゼニゴケが育ちます。この無性芽を小銭に見立ててゼニゴケとなったといわれています。

ゼニゴケの杯状体

以上