3月27日。片倉城跡公園でもサクラが満開になりました。しかし生憎の曇り空で花の色は冴えず花見の人達も少なかった。
片倉城跡公園にはまだルリビタキの雄が滞在しており何人かの人が撮影に来ていました。
片倉城跡公園近辺には春の花達が次から次へと咲いています。
草花では
ムサシアブミ(武蔵鐙)が咲き始めました。サトイモ科の多年草で花の形が馬具の鐙にいている。ご覧の通りこの花は葉が出るのと花が咲くのがほぼ同時のようです。
誰かが植栽したミズバショウが咲いていました。
白花のイカリソウ(錨草):メギ科の多年草で花の色は白色、ピンク色、淡紅色、淡紫色等種々見れられます。
ヒトリシズカ(一人静):センリョウ科の多年草でその姿を静御前に例えて名付けられた。
フタバアオイ(双葉葵):ウマノスズクサ科の多年草で三つ葉にアレンジされて徳川家の家紋となっている。花は双葉の間から花柄を出しており面白い形の花ですね。また、この葉は京都の賀茂神社の葵祭に使われるのでカモアオイの別名がある。カンアオイの仲間は常緑が多いが、フタバアオイは秋に葉を落とす。
オトメスミレ(乙女菫):タチツボスミレの白花変種で距に紫色が残る。距も白いのはシロバナタチツボスミレという。
キランソウ(金瘡小草):シソ科の多年草で地面を覆うように広がって葉や花を付けるため「地獄の釜の蓋」という別名を持つ。
ランヨウアオイ(乱葉葵)が蕾を付けています。この花は群落もあったのですが、秋~冬の下草刈りでほとんど刈り取られてしまいました。残念!
花が終わり果実となっているものは
アマナ(甘菜):果実は初見です。
カタクリはまだ終盤ですがほとんどが果実になっています。
花ではありませんが食用キノコの1種アミガサタケ(編笠茸)が1個だけ出ていました。出たてなので未だですが綺麗な編み笠模様になります。
羊歯植物のゼンマイ(薇)も出ていました。
上の畑で葱の蕾いわゆるネギ坊主が出来ていました。
樹木ではハナズオウ、コクサギ、ニワトコそしてエノキが咲いていました。
ハナズオウ(花蘇芳):中国原産でマメ科ジャケツイバラ属の落葉低木。花が美しい。
コクサギ(小臭木):ミカン科の落葉低木で雌雄異株。葉や枝に特有の臭気があるため名付けられた。これは雄株です。
ニワトコ(接骨木):スイカズラ科の落葉低木で花期は4~5月。果実は6~7月に赤く熟す。
エノキ(榎):ニレ科の落葉高木で葉はオオムラサキ、ゴマダラチョウ、ヒオドシチョウ、テングチョウ、アカボシゴマダラ等タテハチョウ類の食草になる。花も面白い。雌雄同株で雄花と両性花を付ける。新枝の先の葉腋に両性花を下部に雄花を付ける。雄花は4個の雄蕊だけがある。雌花はこの写真では分かり難いが、雌蕊と4個の雄蕊がある。
以上