八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2023年 高尾方面(その2/2):木下沢:フサザクラ(房桜)、ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)等

2023-03-18 11:18:23 | 

木下沢梅林がまだ開放されていたので初めて入場しました。この梅林は高尾梅郷の中で一番奥にあるので梅はまだまだ見られます。

中にはウメのほかタチツボスミレが咲き、ムラサキケマンが早くも履いていました。

ムラサキケマン(紫華鬘):ケシ科キケマン属の越年草で花期は4~6月。ケマンは仏殿の欄間などに飾る仏具のこと。毒草で氷河期時代の生き残りといわれる蝶のウスバシロチョウの幼虫の食草になっている。ウスバシロチョウは我が家の近辺では最近見られなくなったは寂しい。

梅林の側にヒメウズ(姫烏頭)が沢山咲いていました。キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草で花期は3~5月。俯きに咲くため見えにくいが、白い5枚の萼片の内側に黄色い花弁が筒状にある姿が可愛い花です。ちょっと下方から撮影しました。

 

ハナネコノメはあちこちに咲いていますが、大部分の花の赤い葯が落ちた後で綺麗さ可愛さがなくなっていました。

また、ハシリドコロ(走り野老)も咲いていました。ナス科ハシリドコロ属の多年草で食べると狂乱状態になって走り回るという毒草で有名です。松本清張の推理小説に登場したこともあります。瑞々しくて食べたくなる野草ですがご注意ください。

 

ニリンソウ(二輪草)が咲き始めていました。キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で1本の茎から2本の花径が伸びる。白い萼片の数は普通5枚ですが、6~8枚のものもあり、花弁が緑色のもの(ミドリニリンソウ)もあります。2枚目の写真の萼片は8枚。

 

ヤマルリソウ(山瑠璃草)も咲いていました。ムラサキ科ルリソウ属の多年草でピンクや白い花もありますがやはり瑠璃色の花が好きです。

 

ザリクボで樹木の花フサザクラとアブラチャンの花が咲いていました。フサザクラは日影にもありましたが遠くて撮影できず。

フサザクラ(房桜):フサザクラ科・属の落葉高木。花は両性で多数の雄蕊と雌蕊からなる面白い花です。3~4月頃に葉が出る前に花が咲きます。

 

アブラチャン(油瀝青):クスノキ科クロモジ属の落葉低木。果実や材、樹皮から油が取れる。同じ時期に咲くクスノキ科のダンコウバイ(壇香梅)とよく似た花です。

 

水辺にはユキノシタ科ネコノメソウ属の仲間が多く咲いていました。

ヨゴレネコノメソウ(汚れ猫の目草)

ヤマネコノメソウ(山猫の目草):葉が互生か対生か確認しなかったのでよく似たネコノメソウ(猫の目草)かもしれません。

ツルネコノメソウ(蔓猫の目草):走出枝を伸ばして繁殖する。前にはもっと多くあったと思うのですが今日は2カ所でしか見られませんでした。

  

ヤマエンゴサク(山延胡索)らしき花がありました。ヤマエンゴサクの葉は丸かったと思うのですが、こんな細い葉のものもあったのですね。初めて見ました。

 

以上

コメント (2)
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