八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2023年 高尾方面(その1/2):小仏川~日影:ハナネコノメソウ(花猫の目草)等花巡り

2023-03-17 14:09:38 | 

3月16日。今日は小仏川~日影~木下沢~ザリクボ辺りを散策し花巡りをしました。今回はその1回目です。

小仏川の入口上椚田橋辺りでネコヤナギ(猫柳:ヤナギ科の落葉低木で雌雄異株)の雄花が咲いていました。ネコの尻尾のような雄花は春のシンボルですね。

小仏川沿いでは

ヒメニラ(姫韮)が数株花を付けていました。ヒガンバナ科ネギ属の多年草でニラより葉は細く、背丈も低く、花も1cmぐらいと小さくチューリップの形のようになってこれ以上開かない。ともかく小さくて見つけにくく、撮影しにくくて可愛い花です。

  

キバナノアマナ(黄花の甘菜)も数株咲いていました。ユリ科キバナノアマナ属の多年草でアマナの仲間です。ここよりも小仏川から離れた旧甲州街道沿いに沢山咲いていて、写真もそこのものです。

 

小仏川沿いの同所にアズマイチゲも咲いていました。

アオイスミレ(葵菫)があちこちに咲いていました。日本固有のスミレでスミレの仲間では最も春早く咲きます。木下沢沿いにもあちこちで咲いていました。

これは木下沢で咲いていたアオイスミレです。

旧甲州街道沿いにコスミレが咲いていましたが花弁が萎んでいたので撮影しませんでした。

毎年見る旧甲州街道沿いの人家の石垣にヒメスミレ(姫菫)が咲いていました。スミレより小さく花は半分ぐらいの10~15mmぐらいしかありません。例年より数が少なくなっています。

スミレが出ましたので、今日見たスミレは木下沢でアオイスミレとナガバノスミレサイシンそしてタチツボスミレでした。これからまだまだ種々のスミレが出て来るでしょう。

ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛):日本の固有種で大きな長い葉をもつ大型のスミレです。花の色は淡紫色が普通ですが、変化が多く白っぽいの、ピンクがかったの、青みが強いのと種々見られます。

タチツボスミレ(立壺菫):日本で最も多く普通に見られるスミレです。変化が多く、多くの変種や近似種も多くなかなか見分けが難しい種でもあります。次の2個を見ても同じ種とは思えないのではないでしょうか。両者とも木下沢梅林のものです。

 

同じ人家の石垣に咲いているオキナグサ(翁草)です。キンポウゲ科の多年草で花後の種子に付く白く長い毛のため名付けられた。もちろん自生ではないでしょうが、毎年見るのを楽しみにしています。

旧甲州街道沿いの石垣にクサイチゴ(草苺)が咲いていました。バラ科キイチゴ属の落葉小低木です。名前の通り草と間違えやすい。

蛇滝口に咲いているウメに蛾の仲間のイカリモンガ(錨紋蛾)が吸蜜していました。蝶のように昼行性で翅を立てて止まり花に吸蜜します。名前は翅の模様が錨のように見えるからですが、なかなか翅を開かないので見えずらいです。

日影ではキクザキイチゲ(菊咲き一華)が咲いていました。残念ながらここでは年々数が少なくなっています。

コチャルメルソウ(小哨吶草)も咲いていました。ユキノシタ科の多年草で名前はチャルメルに似ているから。花は小さく地味で目立たないが面白い形の花です。

 

最後に今日お目当てのハナネコノメソウ(花猫の目草)です。残念ながら来るのが遅くほとんどが赤い葯が落ちて白くなっていました。赤い葯が付いた花が可愛いのですが。日陰には少しだけ残っていました。木下沢でも同様で白いのがほとんどです。木下沢の1カ所で何とか残っていたのがこの写真です。

 

その2に続く

コメント (1)
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