桜の花のその前に、イヌフグリの花を見かけ始めると、春なんだなぁと思う私です。
そして、毎年・・この花を持って帰ろうとしちゃうんですが・・まるで「触らない」でと言うように、花がポロリとこぼれてしまう。ここにいたいんですねぇ。でも、ホントに空のように・・キレイな色の小さな花
そして、この季節になると歌ってしまう歌が 「ささやかなこの人生」
花びらが 散ったあとの 桜がとても 冷たくされるように
誰にも 心の片隅に 見せたくはないものが あるよね
だけど 人を愛したら 誰でも心のとびらを 閉め忘れては
傷つき そして傷つけて ひきかえすことの出来ない 人生に気がつく
やさしかった 恋人達よ ふり返るのは やめよう
時の流れを 背中で感じて 夕焼けに 涙すればいい
誰かを 愛したその日には たとえば ちっぽけな絵葉書にも心が動き
愛をなくしたその日には 街角の唄にも ふと足を止めたりする
風よ 季節の訪れを 告げたら 淋しい人の心に吹け
そして めぐる季節よ その愛を拾って 終わりのない物語を作れ
やさしかった 恋人達よ ささやかな この人生を
喜びとか 悲しみとかの 言葉で決めて 欲しくはない
今年の春は・・しみじみと、なんだかしみじみと歌ってしまいそうな気がします。
先週の木曜日、2週間振りに脳神経外科の受診と薬を頂く為に、車椅子で病院へ行きました。
暖かくなりましたねぇ。少し風は冷たかったけど、あちこちで小さな花が咲いていました。
このイヌフグリも、車椅子を止めて・・母を待たせて撮った写真です。
母はとっても調子が良くて、やっと「少し落ち着きました」って主治医に言えましたよぉ。
胸の痛みも少しは治まって、夜中に痛くて寝れないってこともなくなりました。
ハキハキと答える母のどこに・・認知障害があるのかしら?そんな感じの母でした。
リハビリも受けて、元気一杯にご飯も食べて、うんち君も心配なく・・このままなら大丈夫だなぁって安心していた私でした。
外の空気を吸うことが、何より好きな母でしたし、これからは介護タクシーに乗らなくても全然OKで病院へも行けます。前もってチャリで診察券を出しておくので、待つ時間も短縮です。
いつのまにか、車椅子での外出・・大丈夫になってる私ですよぉ。
介護を始めた頃、車椅子でのスーパーデビューに二の足踏んでた私も、少しは逞しくなりましたかねぇ
とっころが・・金曜日からの、母は違ってしまいました
たったの数分で、突然顔つきが変わり・・怒り、また見えぬはずの亡くなった祖父を呼んで来いと言い・・。
いるはずのない、あるはずのない下の階の甥っ子たちを呼べと言い・・。
ベットの枕を投げつけて・・。ベットから起き上がろうともがきました。
悲しみに一杯になり「死にたい」「殺してくれ」そして・・「厄介者だから追い出したいんでしょ・・」を繰り返し。
怒りで一杯の母でした。ベットの柵に頭をぶつけてみたり・・タオルで口を塞ごうとしたり。
原因は・・私。多分・・私。きっと私。
体中がダルダルで、気を付けてるつもりでも「疲れた・・」って沢山言ってしまったからだと思います。
それから・・父と、またまた口論になってしまったからなんでしょうねぇ。
だって・・最近の父ときたら・・あまりにもマイペース。これは訪問看護士さんも今日言ってました・・。
そんな私を、一番心配しているのが母。
これは・・どんなに異次元世界に行っていようと・・頭が混乱していようと・・母はそういう人なんでした。
だから、母は・・私の心配をした余り、誰かに助けをお願いしてくれようと・・その結果、いないはずの甥っ子や、亡きはずの実父に頼ろうと、母の脳裏から現実に出てきてしまったのだと思います。
母も・・やっぱり両親が・・大好きなんですねぇ。甘えられるのは・・死んでいようがいまいが、両親だからなんですかねぇ。
そうなると・・母の目には見え始めてしまいます。
でっかい蛾が今回は出てきましたよぉ・・。あんた(私)には捕まえらん無いから、私が退治してあげる!
今思うと・・これも母の優しさなんですねぇ。私は蛾が大嫌い。母は私の嫌いなものを追い払おうとしているだけなのかもしれません。
けれど私ったら、全く余裕が何も無く・・穏かに受け止める想いの欠片も無く。
不安と、苛立ちと、いろんな思いがとめどなく・・溢れてしまうだけでした。
母の混乱をなんとかしようと、口から出てくるのは説教じみた言葉だけ。
優しさより・・なんとか当たり前のことをわからせようとするだけの私と、それから父でした。
母にとっての真実と、私と父の真実と・・お互いが違う事を許せなかったのですね。
そうなると・・全ての糸が絡まって、家の中は怒りだらけになりました。
娘達にも、結局言わなくていいはずのことまで言ってしまう私だし。
娘達にとっては、私こそが異次元にいるような気すらしているのではないかなぁ。
ともつまらないことで喧嘩になり、気がつけば一人家族の中で孤立してイライラしていたのは私だけ。
結局、私自身も私のいいように合わせて欲しいという・・傲慢さが沢山なのです。
そんな状態の時こそが、踏ん張り時かもしれないけれど。
何も考えず、ただひたすらに時間をやり過ごせたら・・それがわかっていながら、どうしても出来ず。
そうなんです。母の認知症状は、簡単に少し前に戻ってしまいます。
まるで家庭不和を感じて、情緒不安定になってしまう子供のように。
ただ穏かに過したい母の、サインなんだと思います。
少し前は「私はおかしなことを言ってるのかもしれない・・」と思いかけていた(多分)状態の時も多々あって・・それが私には希望の光でした。母が「自分がバカになった」が口癖になってしまいました。
そう思うことが何よりの母の正気で、私は母のそんな悲しい正気を・・母とは逆にうれしかったりしているわけです。少なくとも・・おかしいってことが、わかってると思えたので。
でも、それは・・母にとってはこの上なく、死にたくなる状態なんですね。
一旦、母の正気が失われると・・ただひたすら思いつくままに・・話を組み立てているような感じです。
一言誰かが発した言葉から、沢山の物語が母の中で真実に変わります。
作話って、言うんでしたね。
そうなると、まわりも否定と肯定の使い分けが難しくなり、正直に話す人、母にただ合わせる人・・「あの人はこう言った」「でも、この人はこうだと言う」母は混乱するのも当然ですね。
もう何度も私はそんなことの繰り返しです。
いい加減学習しろ!ってなもんです。でも、これがどういうわけか・・周期的にやってくる。
そして最近は、すぐには反省も出来ません。だって、私は頑張ってるもの。一生懸命やってるもの。
いい加減に、良い塩梅に・・やろうとするけどできません。
出来ない~ので、ひたすら腹がたって、哀しくなって・・久々に・・月曜日は泣きました
もう、本当に「無理!!」って・・何もかも嫌になってしまいました。
朝から不穏の母でしたし、自分で邪魔者だと言い切る母をなだめつつ、明るく元気にいようとしたけど・・・・「こっちのほうが頭が変になる!」って言った父の一言で・・もう私は泣くことにしました。
父にも、母にも・・精一杯の私がわかってもらえない。
通所リハのお迎えのワゴンが到着し、スタッフさんの顔を見た瞬間
スタッフさんの「大丈夫ですか?」の言葉に・・大丈夫とは言いませんでした。
「もう、疲れちゃいました」って・・言っちゃいました。
スタッフさんの方が「大丈夫ですよ」って言って下さって、母を黙って車に乗せてくださいました。
通所リハへ行き始めて・・母を外で見送らなかったのは八ヶ月目にして・・初めてのことでした。
父に、見送ってあげてと言い・・二階へ上ってしまいました。
家族みんなが元気で、幸せだったらいいって、それは本当にそうなんだけど・・
それだけでいいとも、思えなくなってるんですねぇ私ってば
もしかしたら、いつか今が幸せだったと思う日が来る事を・・ただいたずらに怖がってるのかもしれません。
最近本当によく思うことですが・・今がいつか、あの頃に変わるとき「あの頃は良かった」って思うんじゃないかなぁって。
後ろ向きですねぇ。そうなんです。
あの頃は良かったんだナァ~って・・いろんなシーンで思ってしまうこの頃。
グチばっかりの毎日が、実はとっても当たり前に幸せだったって・・もう、思いたくないという焦り。
もちろん、あの頃は大変だったけど、今は言い感じじゃん!て・・なるかもしれないなぁとも思っています。
そうなるように、頑張ってリハビリしてる母なのです。支えてるつもりの私なのです。
もしかしたら、こういう私の座り込みは・・母の回復と比例しているのかもしれません・・。
しゃかりきになってた頃とは違う・・余裕とまでは言えないまでも、それと似た想いもないわけではなく。
少しは良くなっていると思うからこそ・・。違うカナァ~・・。
そして、これからも・・しゃがみこみつつも・・そうなるように、そうなるように。
またまた長くなりました・・・この何日間かの出来事でした。
今日は訪問看護士さんや、ヘルパーさんの力を借りて・・長女の中学校最後の茶話会に二時間行ってくることが出来ました。
介護も大変一杯言って来ました。
本当のところは多分、わかってはいないでしょうが・・それでも明るく元気に過せました。
明るく元気・・・それが取柄の私だったんですよぉ。
大丈夫です私は、ちゃんと元気です
明日は(今日か・・)母は通所リハビリなので、私は美容院へ綺麗にしに行ってきますよ。
九日は中学の卒業式です。八日から母はショートです。きっとまた一騒動起こりそうですが・・。
卒業文集の表紙に長女のイラストが選ばれたし、次女が校歌の指揮をすることになっているので、ちょっとだけ誇らしく出かけてきます。
くどいですが、私は笑っておりますよ。いつまでも、泣いてばっかりはおりませーん
今回も、長々・・読んでくださって・・本当にありがとうございました
泣きたいときは うんと泣いて
すがりたいときは すがればいい
作話、 みーさんも爆発してますよ
ホントに まったく会話が続かないっていうか
その時 ふと目に入ったもの全てがすぐ違う話に飛びます
もちろん全然かみ合わないし
ありもしないし
単語すら間違っている。思いこみっていうか
でも、私は病院でしか一緒にいないもんね
1日中 介護をしている久美子さんは そりゃもうストレスが溜まると思うよ
沢山沢山 はき出して欲しい!
聞くだけしか出来ないけど・・・気持ちはちゃんと解るからね!
此処に こうして見守ってる私たちが居るからね!
自分を責めないでね
娘さんの卒業式・おめでとうございます 素敵な思い出になりますね
うんとお洒落して、写真も沢山撮ってきてくださいねぇ
私もこの花が好きで、鉢植えにしたこともあるのよ!
雑草なんだけどねぇ いつまでも見ていたくなる花なのよね
この歌も大好きな一つ
しんみりと・・・ホロホロしながら よく歌ったわぁ
私もイヌフグリを見つけると・・嬉しくなります
娘さん卒業・・おめでとうございます。
お祝いのご馳走は何かな?
この歌私も好き
辛いときは・・思い切り泣いて・・
自分のなかに・・しまいこんだりしないで・・
久美子さんの気持は・・みんなが分かっています
いつも・・久美子さんたちのお話を聞きながら・・
私は・・父を預けたままで・・楽しすぎ・・反省です
でも・・どうにもならない・
自分を大切に~してね
混乱してる母にどう対処していいのかわからずに右往左往してたもん
気を鎮めようと思ってチーが言ったことに余計混乱をきたして訳わかんないことを言い続ける母にお手上げ状態でただもう脱力感を感じて見てるだけのチーだった・・・
でもその内それが周期的に来るものでずっとそのままじゃないし逆にいい状態も長く続かないことを知ってだんだんこっちも慣れてきたみたいだったよ
今言えるのはそのうちまたお母さんもニコニコ笑ってくれるからね~~~ってことだね
だから明日は思いっきりおしゃれして明後日の娘さんの晴れ姿を楽しんできてね
思いっきり泣きたい時もある!そんな時は泣きましょう
で、笑える時は笑う^^と自分にも言い聞かせつつ。。。
いよいよ卒業式ですね!!おめでとうございます。
「ささやかなこの人生」とても良い詩ですね 誰の歌なんですか??聴いてみたいわ。
>すぐには反省も出来ません。だって、私は頑張ってるもの。一生懸命やってるもの。
っていうのが、自然体への一歩のような気がしている今日この頃の私。
自分の心のままに・・・っていうとちょっと誤解があるかもしれないけど、自分が思うことに、自分で意義を唱えないというか。
だから、久美ちゃんのこの言葉、
なんだかすごく嬉しかった!!
私以外にも同じ様に思ってる人がいるんだなーって。
それでいいんだよね!
混乱中のお母様やお父様と接する大変さ、
本当に伝わってきます。
泣きたい気持ちになるのなんて、当たり前さぁ!
そして、パソコンの前で口ずさんでしまいました。
当時はCDなるものは無くて、レコードを買ったのは中学ぐらいだったかなぁ~。
いろいろあるけど、好きなうたを忘れることなく、ゆっくり生きてください。久美子さんなら〝大丈夫!〟
いつも泣くのは頑張っている人。
一番大変な思いをしている人です。
一生懸命だからこそ
こんなにやっているのにどうして?
って涙が出るんですよね。
冷静な人は、それほど思い入れていない人です。
私も当時、一人で怒って一人で泣いていました。
アドバイスなんて、何にもできないけど
久美子。さんが書いてくれるだけで
私は勇気がわいてきますよ。
近い将来に向けて
お嬢さんのご卒業おめでとう。
私は入院中で娘の卒業式に行かれなかったけれど、
この佳き日を胸に刻んできてね。
おめでとう。
おめでとうございます。
下の娘さんの校歌指揮ぶりは、如何でした?
うちのは時たま憎まれ口を叩くけど、
オトコ親から見ると娘達はやっぱり、
無条件で生きるチカラになりますね。