この写真にはオーディオマニアがやってはいけないことがいくつか映っています、さて何でしょうか?
音が出るまで、もう少し時間がかかりますね
シリアルナンバーが製造年月日との事で、36年が経過している594E
音出しの前にバラしてメンテナンスを行いました
フェイズプラグは綺麗な真鍮製で
流石ギャップの寸法はオリジナルの図面通りのようですね
以前に、WE594Aをこよなく愛するマニアの大先輩に
「何故594は音が良いのですか?」と質問したところ
三〇大教授:
ここを見ろ!、この計算し尽くされたフェイズプラグを
555の一体の一体型から、円形の分割フェイズプラグに変わって
全て理詰めで、理論通りの設計がすでになされていて
それを基に超高精度に制作されていたんだぞ!
これが音の秘密だ!
と、熱くビール片手に語って頂いたことがある
594Aの音の良い秘密は、真鍮製の高精度のフェイズプラグがあってからこそ
私もそんな想いを持っていました
フェイズプラグの真鍮、ジュラルミン、プラスチック
上記はJBL375です、375は594Aのコピーと言われていますが、
以前も書かせて頂きましたが至近距離での試聴を目的として製作されたためか
フェイズプラグは最初からプラスチック製です
「プラスチック」はホーン無しで聞き比べると、375が一番聴きやすい「お・と・な・し・い音」ですね~、〇×△□・・◇????、(注、大人になったので本音は書きません)
「ジュラルミン」(アルミ合金)は元気が良いですね(Tオーディオの594MDKはこれを採用)
「真鍮」は音が奇麗だと思います(上品な私には一番似合っているように思います)
そんな違いがあると思いますが、(あくまで私感です笑って読んでください)
一つ残念だったのは、振動板には補修の跡が見られました
音出しテストでは問題はありませんです、良しと致します
振動板のエッジやフェイズプラグには、若干のサビが出ていましたが
サビ落としはしませんでした
貴重な振動板ですので下手に触って壊すといけないので
もしかしたら、375の振動板と互換性があるかと思って
はめこんでみましたが、流石594はでかいですね、375の振動板とは規格が違いました
やはり同じ大きさの振動板は、昔エール音響がアルニコで作った594とGIP,エルタス
しか作られていないようです、誰か情報がありましたら教えてください
私が手を加えると何故か変形するので、今回は磨かず軽く拭き上げ、
ギャップやVCの掃除をして、メンテナンス終了
勿論リード線のハンダもチェックしました
ついでにTオーディオに持ち込み、磁束密度を計ってもらいました
ポールピースに謎の金属が使われたオリジナルは18,400ガウスですので
それを超えているか、興味津々でしたが、
ちゃんと超えていました、よかった~、
素材はたぶん純鉄だと思いますが
当時の記事で、どこかの大学に運び込みその素材を研究したような記事を目にしたことがあります
パーメンジュールを使用したと明記しているGIPと違って、
やはり謎の金属の磁気回路、としておきましょう(笑)
それでも磁束密度18,750は立派なものだと思います
使っているネジはインチではありませんでしたが
その他、見えるところはオリジナルとほぼ同等のスペック、
重さもほぼオリジナルと同じ594-E
流石に、真面目に作った594Aレプリカだけのことはあります
さてさて、ホーンを付けた状態では、如何なものでしょうかね?
WE594Aを取り付けるホーンと言えば
当然ながら「WE 24ホーン」しかない!
当然ながら「WE 24ホーン」しかない!
が、
問題は「WE24はレプリカが作られていない」
「WE製品を使わずに、WEサウンドを奏でる」
そんな悲しいポリシーの私にとっては、大問題
(笑)
※ちゃんと読んでね、
「買えずに」ではなく「使わずに」だからね、これはポリシーだから
広島のほうで昔は「自作でウエスタンエレクリックを愉しむ」なんて言ってながら
結局、全てオリジナルWE製品で揃えた、軟弱なんちゃってWEの方とは違い
私は筋金入りの「なんちゃってWEサウンド奏でる派」です!
(Fさ~ん24ホーン貸して~)
仕方がないので、
22ホーンの中に鉄板で、24ふうにスリットを入れるて
なんちゃってWE 22、4ホーンの制作を始める事に
・・・・・、
と、思いましたが
虚しいだけなので、やめました
結局今使っている22Aホーンをそのまま使う事にしました
これなら必要なのは、取り付けるスロートアダプターだけで済みます
我がシステムは、ホーンスピーカーとして珍しく「タイムアライメントを揃えている」ので
今以上のにあまりスロートを短くしたく無いが、かといって長いとカットオフが低くなってしまう
理想の長さの30センチでは、計算するとCFが70HZぐらいに下がってしまった、
これではいくらなんでも低すぎ
ツイーターとして高域だけ使えばいいものを、
やっと買った貧乏人そのサガで、高級品594にできるだけ広帯域を持たせたい
そんな想いのスロートの長さと、カットオフの妥協点で
スロート長21センチ、111HZのカットオフで製作することになりました
勿論設計は私には不可能なのでT氏に依頼し、設計と型紙を作って頂きました
その型紙を基に実寸大でスロートを作って頂きました、チョンマゲスタイルの短いバージョンといったところでしょうか
知人の鉄工場へ持っていって製作をお願いしましたが
露骨に「忙しいので月内にはやりますよ、それで良いですか?」
まあ、仕方ない、「はい、それでお願いします」と頼んできました
あとの準備は大丈夫かな、低域のバッフルの角度も変えたいが、
実はこれは重労働で両側面、上面を塞いでいるので、解体して作り直すぐらいの労力がかかるので、
パス
電源はどうしよう、288FCの24V、1Aでは低すぎるようだ
24V、1.2Aが適正だと思った、でもこの程度の違いならなんとかなりそうだ
電源を作り直すなら48V、1Aで作りたい
以前もテストしたが、WE597Aツイーターは6.5Vをそれぞれ繋ぐより
12Vを直列で繋いだ方が音が綺麗で、繋がりもよく感じた
今回も直列を試したいが、まあそれは一旦鳴り出してからにしよう
スロートが出来上がる日が待ち遠しいです
追伸
ほんというと、フェイズプラグは錆が生じていましたし
表面はザラザラしていましたが
機能美は音に現れるとの想いで、ひたすら磨き上げました
ピッカピカのつるっつるに根性で仕上げました、腕が痛い
皆さん、冬場の石油ストーブはオーディオ機器の天敵です
石油ストーブにやかんなんて使って
「暖かくて、湿度たっぷりで乾燥しなくていいねー」
なんて、奥さんに言われるまま、暖をとっていると
数年後は
こんなフェイズプラグになっちゃうかもしれませんよ~
因みに最初の写真の答えは、
①594は鉄アレイではありません
②オーディのある部屋では石油ストーブは使わない
③スピーカーの上にプレーヤーを置かない
④働かないものオーディオをやる資格無し!
皆さん当たってましたか?