流行り廃りが繰り返されて、文化となる
そんな気がします
以前も書きましたが
産業が流行を作るのか
流行が産業を生むのか
どちらなのでしょうか?
かつて
音楽を聴く「楽しみ」
オーディオ機器を所有する「喜び」
オーディは私にとってそんな「楽しみと喜び」の欲求を満たす
最高の娯楽でした、その娯楽を得るためにも働きました
人其々で様々な「楽しみ・喜び」があると思いますが、
それを得るために皆頑張っているのだと思います
さて
産業と需要がブームを作った70年代までのオーディオ産業黄金時代
この時代にはメーカーとユーザーの一体感があったと思います
80年代以降、メーカー・ユーザー共に、産業と需要が築き上げたオーディオ産業は
メーカーの独りよがり技術が発達して、メーカー主体のオーディオ産業となり
本来のユーザーの得るべき楽しみや喜びは蔑ろにされていったと思います
特性の良さが音質の良さと「メーカーが位置付け」
コンパクトで手軽も備えて、特性の優れたモノが良い音だと勝手に位置付けられた
当たり前だがユーザーは「楽しくもなく喜びもない」オーディオだったが
ソフト・ハード共にメーカーは手間のかかるモノを提供することを辞めてしまったため
それを得るすべがない、ユーザーは「楽しさ・喜び」を諦め
時代の流れの中で、メーカー主導のオーディオで時を過ごし
やがて離れていった
メーカーに騙されていたモヤモヤに、皆気がついていた事だったが
ある人が
やはり時代が変わって技術が進んでも
何時の時代も「楽しさは」変わらない
たとえ機会的に特性が良い音でも、デジタルで音楽を聴いては「楽しくない」
楽しくない音で聴く音楽は「音楽ではない」と声を大にして語った
そう感じていた人がまた一人「その通り」と声を出し始め
小さなコミュニーや、オーディショップの片隅で同じ思いの人々に伝わった
その叫びはパワーが有り、やがて「思いは」エネルギーをうみ、
レコードや真空管ブームとなった
やがて、そのブームが素晴らしいと感じた方々が
ある一定の基準を超えた瞬間、そのブームは
一つの文化となった
これがアナログ・オーディオ文化の誕生であった
その文化は、かつての全盛期70年代を、全く知らない世代の方々も
「これは素晴らしい楽しい音楽の世界だと」
絶賛し、すんなりと受け入れる「文化」となった
因みに、この現象は”生命潮流”または100匹の猿で検索してほしい
(簡単にいうと、ある離島で殆どの猿が汚れた芋を食べていたが、ある1匹の猿が海水で芋を洗って食べたら美味しかった、その美味しそうな姿を見てか、周りに居た猿も同じように海水で芋を洗って食べるよになった、周辺でブームが起きた、そのブームに乗った猿が100匹を超えたら、なんと接することも見ることも出来ない他の島の猿や本島の猿も一斉に芋を海水で洗って食べ出したと言われる現象、写真の温泉猿も同じ現象と云われている)
不思議な超常現象だが
101人目では足りなかっただろうが
メーカーの作ったオーディオに不満を募り出した方々が作った
「超常現象の果てに誕生したのがアナログ・オーディオ」だと思う
超常現象とは、
オーディオ産業の誰一人もが、望んでいなかった形のオーディオ文化
産業が捨て去って廃棄してしまった、過去の遺物のオーディオ文化だったから
注、高慢なハイエナよのうなショップは別として
産業が全く望んでいなかった文化を
ユーザーが再び「楽しみ・喜び」を得るために作り上げた
それが、現在のアナログオーディオだと思う
・・・・・・・
如何でしょうか?
注、勿論今夜も沢山飲んで書いてます(笑)
101匹目の猿現象が起こしたアナログオーディオは
レコードや真空管の黄金時代を知らない人々にも
何故かすんなりと、その音の良さが伝わっています
かたや、メーカーやデジタル技術至高論者の方々からすれば
今のanalogブームはメディアによって作られた、一過性の単なるブームに過ぎない
「デシタルの方が優れていて高音質だ」、と主張される方々
でもその方がは、何故か口を揃えて
オーディオの衰退、オーディオは終わった、と語ります
アナログは本来のオーディオの楽しみである
聴く楽しみ、所有する喜びを持ち合わせています
大きな袋から出して、レコード針を下す事は、余分な手間とは誰も思っていないのです
メーカーが簡単に大量に作れるので、場所を取らずにコンパクトで音が良いと作り出したのがCDです
レコードや真空管主体のアナログ機器を所有する喜びは
現在の傲慢な技術主体のメーカーの姿勢では叶わないので
ユーザーは古い製品を選ばざるを得ない状態です
もし、メーカーの方々にオーディオの将来を語れるなら
一言言いたいです
メーカーの作る、現時点の「至高の音」にユーザーは何の興味もありません
ユーザーは「楽しい音を奏でる製品」を望んでいます
楽しく所有し、その楽しさがチョット飽きたら、楽しさを変えて、また楽しむ
そんな楽しく音楽を聴き、所有すると喜びが湧くような
製品をユーザーは待ち望んでいるのだとおもいます
もし、私がオーディオメーカーだったら
産業が流行を作れると確信しています(笑)