オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

WE91Bレプリカ VS WE91型 奏でる音の違いは

2023年03月21日 22時50分54秒 | オーディオ

現在リスニングルームのWE300Bを使ったアンプは
 
 
 
WE91BレプリカとWE86型、WE91型が並んでいます
 
 
キャンカーに積んだ300Bアンプの他にもWE350ppの124型アンプ
 
GE211アンプ、RCA245を使ったアンプもありますが
 
 
 
メインシステムのアンプはWE300Bを使った三セットを使い分けています

300B真空管は全て本物ですが

 

残念ながら私のアンプは「レプリカ」と「型」がつきます

 

 

WEオリジナルのアンプではありませんが

真空管はもとよりWEの部品やWE単線ワイヤーで配線を使用していますので

 

WEの特徴はある程度はとらえた、それぞれ其々魅力のあるアンプだと思っています

 

ときに、巷でいわれている真空管アンプの特徴は

温もりがある、優しい音

と表現されることが多いですが

 

励磁スピーカーで私が感じる真空管アンプの特徴は全く違います

WE真空管を使ったアンプはどれも音の鮮度が素晴らいしく

 

音のスピードが速く、力強く

鮮度のいい、みずみずしい音で音楽を奏でてくれます

 

 

 

そんなWE300 Bをシングルで使った、WE91Bの特徴は

俊敏で力強い表現力豊かなアンプと云ったところでしょうか


300Bシングルは2セットを使い分けています
 
奥がWE91Bレプリカ」
手前が91型」と分けています
 
 
 
これは私が聞いてきた中で「レプリカ」と名乗れるサウンド
 
音の良い「91型」アンプに分けています
 
 
 
え?!っ
 
と思われる方もいると思うのでその違いも含めて書いていきますね
 
 

魅力的なアンプに大切なのは、「表現力の豊かな音の良さ」なのか

素っ気無いともいえる静かで「色付けの無い音の良さ」なのか

 

これは好みかもしれが、この91レプリカ91型の二組のアンプは

まさにそんな表現の違いを奏でます

 
 

 

91レプリカはオリジナルを基に回路もワイヤリングも忠実に作ったつもりです

出来るだけ当時の部品を使っていますが、コンデンサーや抵抗等は手を加えています

 

 

まず入力トランスの違い、これは紛らわしいのですが

91レプリカと呼ぶほうの入力トランスは、オリジナルで使われていない「WE618B」

91型、と呼ぶほうには、オリジナルに準じた「WE285E」を使っています

 

レプリカと名乗るなら、オリジナルと同じ285Eを使え

WE618Bの入力トランスなんか邪道だ〜!

 

と言われるかもしれませんが


私の思うWEサウンドを奏でるためには
 
レプリカには618Bのほうがあっていると思って使っています
 

 

表現力の音作りで意外に大切な入力トランスなんですが

オリジナルの91に使われた「285E」は、鮮度の高いクッキリしたサウンドを奏でます

 

 

弾むような力強さや、色艶等の魅力的な表現力は618Bが断然いいんですよー

 

285Eは地味と云うか素直で真面目なサウンドなんです

 

 

繰り返しますがこれはあくまで私のイメージ?・・・・・、妄想?ですが

 

劇場で俳優の演技に加え「音を演じた」であろう音響装置が

オリジナルWE91Bアンプだと思う

 

その91レプリカである以上は

単に音が良いだけで無く、ある意味「より良い音で演じるアンプ」

でなくてはならないと思っています

 

 

レプリカと呼ぶ音の条件として

飛んでくるような強烈な音の強さや、彫りの深い表現力の豊かさなど

溢れる様な「躍動感あるサウンド」を奏で、聴き手に感動を伝えるサウンド

 

それが奏でられなくては、91レプリカは名乗れ無いと勝手に思っています

 

 

そんな音作りの意味でレプリカの入力トランスは

クッキリすっきりでおとなしいい音色のオリジナルと同じ285Eより

 

私は、WEマイク等で色気有る声をつくったコイル、

ちょっと派手な音ですが618Bのほうがイメージが合うんですね

 

魅力的な演出をするそんな思いで618Bを、レプリカアンプでは入力に使っています

初段の増幅も91レプリカはオリジナルに準じ

 

WE310Aを初段はラージパンチ、2段目はスモールパンチを使っての

初段二段増幅回路を行っています

 

もちろんNFBもオリジナルに準じてたっぷりとかけています

 

300Bは1970年代を使っています

 

更に力強く奏でるために300Bのヒーターは交流点火しています

 

一般的にシングルアンプでヒーターの交流点火を行うとノイズとハムの嵐

しかも110Dbを超えるであろう我が高能率スピーカーでは

 

盛大にノイズを奏でますが

 

やはりAC点火でないと、あの力強いゾクゾクする様な躍動感は感じられませんので

ちょっとザワザワしたノイズは出ますが我慢して

 

AC点火で力強い弾む音楽を楽しんでいます

 

無伴奏チェロのホール感を感じ異音が邪魔にならない程度のノイズです

多少のノイズが有ったほうがホール感も出ますし

 

 
 
 
 
 
 
もう一方の91型のほうは
「音の良さを追求し」て作られた91型アンプ

 

WE310Aは元気が良いが音が悪い!

前段二段増幅は意味がない!

と感じる方も多いのではないでしょうか?

 

そんな意見も反映して

の良さを追求し、音を悪くする回路を排除し

91型の回路を使っています

 

なので私は、レプリカでは無く「91型」と呼んでいますが

 

まあ、WEらしさも多少有りますが、世の中に氾濫している

所謂91型と云われる

普通の300Bシングルアンプに近いものが有りますね

 

 

素直な285Eトランス入力で、初段には310では無く

音の良い「WE348A」を使い

 

雑味を無くすために348の1段増幅です、音を濁すNFBも当然かけていません

NFBを外した91は、「ある意味音が良い」と云えば音が良いんです

以前もレプリカの初段とNFBを外して1段で鳴らしたことも有りますが

 

私の好きな魅力的な音の表現力は無くなってしまいましたが
 
ある意味「音はよくなった」と感じたのを覚えています
 
 

91型は音の良さの追求ですから300Bのヒーターも当然DC点火を行ってます

 

レプリカアンプでもDC点火を試しましたが、ちょっと冷たいような静けさを感じましたが

その分音の切れは良かったようにも感じました

 

ノイズやザワザワ感の無い透明度の高い91型アンプです


一般的な91型と云われるアンプのほとんどがこれと同じで
 

「初段一段増幅」「NFBの掛からない」「DC点火」の91型アンプです

そんな「静かで音の良い91型」アンプと云われているアンプですが

 

 

奏でるサウンドは、音を演じるアンプでは無く

素直にそのまま描くアンプ

 

演技力で言えば、若々しく瑞々しい演技

 

下手とまで言いませんが、明らかに音の演技力は無く

若さと素直さのサウンド

 

91型はいわゆる「素直で音が良いアンプ」です

 

 

91レプリカ91型と聴き比べると明らかに

「音が悪く」「ノイズの多い」「多少の濁りも」感じられます

 

 

パッと聞くと音は明らかに91レプリカが「悪い」ですが

やはりメインを選ぶなら、

 

 

私はこの91レプリカですね

励磁型スピーカーの速さ力、キレを見事に

色艶やかにリアルなサウンドを奏でます

 

キレとハリが尋常ではないので驚くほどの躍動感が得られ

色彩の表現力も豊かな「魅力的なアンプ」それが91レプリカです(笑)

 

 

次から次へとレコードが出てきます

このレコードはどんな楽しいサウンドを奏でるだろう

このレコードはどんな世界を描くのだろう

レコードを聴くのが楽しく感動的なサウンドを奏でる91レプリカ

 

一方の91型の音の良さは、感動では無く

色付けの少ない、純度の高い透明感のあるサウンドに

感心はしますが・・・・・、

 

 

音が良いは、当たり前

 

大切なのは

音が良いだけでは無い、魅力的で楽しめるサウンドを奏で

感動を得ることが出来るアンプだと思います