巷で聞く励磁型スピーカーの奏でるサンドは
バランスのいい綺麗な音のイメージ、
キレと透明感ある繊細なサウンド
そんなふうに思に思われている方が多いようですね
仕方がないことだと思います、前回も書きましたがそれは巷で聞く殆どの励磁型スピーカーは
フルレンジスピーカーが主で、
雰囲気よくバランスよく奏でる励磁サウンドだと思います
勿論励磁型はフルレンジスピーカーとして誕生したので、
フルレンジで普及して当然ですし
音楽を聴くにはこれが最適で最高だとの意見にも賛成です
しか〜〜し、
私の好きな励磁型はPA用
劇場用で映画と共に「音声拡声器」として発展してきた
「PA励磁型スピーカー」で爆音再生
大音量でも「潰れず」「濁らず」透き通った美しい声が響き渡り
劇場の隅々まで声が通り、映画の感動を運ぶ
そんな励磁PAは、素晴らしいサウンドを奏でます
前回のブログで「励磁型の音の良さ」の理由は書かせて頂いたとおりです
音がキレイな理由を簡単に言うと
逆起電力によりブレーキが掛かり、ヴォイスコイルが余分な動きをしないので
立ち上がりも早く、音切れもよく、余分な音が出ない、だから音が綺麗
スピーカーの心臓部、ヴォイスコイルの制動力を正確に動かすため
正確にヴィオイスコイルを動作させる事ができる要素の「透磁率」が良い素材が使えること
マグネットとは比べ物にならない飽和磁束密度の高い、純鉄などの飽和しずらい透磁率の高い素材が使えるのも、
励磁型音のいい秘訣だとおもう
音が良いのは分かったと思いますが、
それがなぜ大音量に適しているのかといえば
話はちょっと変わりますが
大音量が好きか嫌いかは別問題として
オーディオマニアは大音量の欲求はかなりあると思っています
私が勝手な思いかもしれませんが、大型スピーカーを使う人は、
大音量が楽しみたくて使っているのだと思います
小音量が楽しみたくて、わざわざ大型スピーカーをあえて使う人は稀だと思います
大型スピーカの殆どは高級額スピーカーで
また、高級スピーカーのほとんどは「大型」だとも言えます
高級だから「音がいい」とは私も思っていません
ですが、大きいから高額なのか、高級だから大きいのか、わかりませんが
例外なく、大型スピーカーは大きな音が出せます
※注、小さなスピーカーを否定しているのではありません
小さなスピーカーでも大きな音は出せますが、限界があります
※大音量の賛否はここでは問題にしていません、
実用の音量が出せれば十分と言われれば、
そのとうりだと思います、しかし、
自動車も制限速度が出せれば十分だと言う事だと思いますが、
大パワーBIGトルクのスポーツカーは実用性はなくとも、
とても魅力的です
趣味は、実用性だけで無く「
魅力」
も大切だと思います
小さなスピーカーで大きな音を出すと、大量の空気を整って揺らすことができず
音が割れたり歪んだりして煩くなってしまうことが多いですよね
大きな音を出すには、より多くの空気を、乱さず動かすことが大切だと思います
空気が乱れた状態の音は、
まるでお湯が沸騰したように乱れてしまいます
音が沸騰してしまっては綺麗な音楽は鳴りませんよね
空気が乱れずに、整った空気を多くの揺らすには、
当然大きな振動板が必要になってきます
極論からいえば、大きな音を出すために、大型スピーカーが必要になるのだと思います
大型スピーカによる、大音量再生はオーディオマニアの夢、憧れなんだと思います
でも、現代のスピーカーでその夢を叶えるのは大変ですね
良くも悪くも低能率、低インピーダンス・スピーカーですからね
高額なスピーカーと大出力のアンプが必要になります、また、
そのワイヤリングもそれ相当の質量が必要になります
アンプの大出力を得るには増幅素子を連ねて、使うしかありません、
連ねれば当然質が落ちます
質が落ちないように高精度な素子が必要で、
結果超高額な金額となってしまうようです
最近の低能率のスピーカーで大音量は大変な事ですね
本来、高能率スピーカーで大音量、これが最もシンプルで簡単な事なのですが
なかなか問題も多かったのか嫌う人も多いようですね
反応の早い高能率のスピーカーは
低音が出ない、
粗くて質が悪い
周波数特性に乱れが生じ易く、ピークディップが出て、音に癖がある
高能率なユニットはコーン紙も軽く作られていて粗が出やすい
素材の音も、特性の乱れも、そのまま音に出てしまい、
結果「音が悪い」となってしまい
やがて特性を重視したメーカーも、低能率なら、周波数特性をフラットにしやすい
質量の重い素材を使い、低い周波数の低音が出せる
結果癖の無い特性の良いスピーカーを作るには
低能率のスピーカーが良い
となっていったのだと勝手に想像しますが
たしかに巷のマグネット型の高能率スピーカーで大音量を出すと
魅力はあるが、暴れて聴きずらい、低音が出ない
そんなふうに思われても仕方ないのかもしれません
でもね、本来の励磁PAはチョット違うんですよ
多くの聴衆を引き付けたであろう励磁APの、本来の実力を発揮するのはやはり
「大音量」
マグネット型と違い特性的に飽和磁束密度の高い素材を使っている事は書いた通りですが
特性的に飽和磁束密度が高いことは、音の飽和も高い時点で起きます
と言うか、殆ど音が飽和しません、暴れません、乱れません
「低音が出ない」とのお声は、軽いコーン紙を、フラフラのダンパーと、
ゆるゆるのエッジで支えれば
たしかにスカスカの軽い音で低音は出ないのかもしれませんが、
それらを克服するためにオリジナルのユニットは
FIXエッジ、ベークライト蝶ダンパーでしっかりコーン紙を支えたのでしょうか
オリジナルに準じれば、フラフラエッジでとは比べ物にならないならないほど、
とてもしっかりしたキレの良い低音が出ます
本気で大音量再生を楽しみたいとお考えの方がいれば
是非、弾けて歪まない「励磁」を試してみて下さい
聞くところによると、最高級な超高級超大型の最新型スピーカーの低域は励磁型だそうですね
私では、とても買える値段では無いようですが