オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

クラシック音楽専用のSPセッティング

2018年10月09日 15時44分29秒 | オーディオ


よくスピーカーにはクラシック用もジャス用も無いと言われるが


ユニットには確かに無いかもしれないが、

システムやセッティング次第では、その違いは明らかに出ると思います





先日、阿佐ヶ谷の有名な名曲喫茶ヴィオロンさんに行ってきました






スピーカーユニットを平面バッフルに取り付け、



その後方は部屋全体を含めホーン形状になっていて


見事なホールトーンを奏でます





最高の励磁ユニットを使って、アンプも真空管も、厳選されたオーディオ機器だが

失礼ながら高音質とは無縁のサウンド




拘りの高音質な機器を使って、部屋全体に音響を効かせて、この店がこだわるのは





音ではなく「演奏」





オーディオマニアが拘る、クリアな音質、音像定位、ワイドレンジ、

そんなものは何処にもない






ただ、感動的な名演奏が流れているだけ








う〜〜ん
考えさせられるセッティングである



ここではJAZZの歯切れのいいライブステージのレコードを楽しむ必要はない

ホール感を持ってクラシック音楽が演奏されればいい、クラシックだけのスピーカーセッティング

そう割り切れれば、ここまでホール感を味わえる演奏が奏でられる




励磁ならではの立ち上がりのいいキレのある豊かな響きの低域に、

刺激のない心地いい中高域が乗っている

中高域は決してレンジを欲張ってはいないが、よく聞くとちゃんと高域も出ている




耳障りな刺激は一切ない、心地いい、それでいて力強い演奏



この見事な演奏の、音の基軸はやはり圧倒的に量感が豊かな中低音の響



この豊かな低音はなかなか出せない


量感たっぷりの低音は大口径ウーハーを複数使えば出せるが、そういった類の量感ではない



ホール感のある響きの良い低音





聞いた話では40年前に寿司屋だった店を改良して、実際にバイオリン等の楽器を演奏しながら

ホーンを造られたとのこと





なるほど、やはりこのお店は半端な拘りではなかった




最高のユニット使えば、最高の音が出るとは限らない




最高の音楽は、最高のユニットや機材を使って、最後はオーナー次第で決まるようだ





スピーカーのセッティングには、オーナーの経験、知識、そして目的意識が無ければ

音響システムは完成しないようですね






我がシステムを見つめ直して見て


ただいい音のシステム?


はたしてそれでいいんだろうか?





スピーカーで音楽を鳴らす目的、それが明確でなければ向かうべき頂は見えてこないのか




単なる再生装置としてのスピーカーなのか



WEがそうであるように

演出装置、としての音響装置とすべきなのか

俳優が演じるセリフを、

更に聞き取りやすく、話に入りやすく、感動の言葉に変える働きをする

PAとしての音響装置





だから私はWEは色付けがかなりあると思っています






同じように、目的をはっきりさせた、

ホールトーンという色ずけを施されたスピーカーセッティング




その素晴らしさ・・・、





考えさえられる、お店である








追記

我が家では毎日タイマーで音楽がかかるようになっている

今朝の朝食時でもFMのクラシック音楽が流れてきたが、

たまたま先日聴かせて頂いた曲と同じような演奏が流れてきた



「あっ全然違う、雰囲気も演奏も」



我が家のリビングスピーカーはJBL L220、家庭用に低域の量感たっぷりのスピーカーだが


中低音のエアーボリュームの音の質が違う、量も全く足りていない



豊かな音の響きと、豊かな量は別問題




あのお店のように

艶やかでしっとりした弦楽器が響く音楽と




我が家の

爽やかであっけらかんとした元気のいい弦楽器







う~ん  やはりクラシックを聴くなら・・・・・・・、