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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

LSIGAME フロッガー FROGGER・学研/コナミ

2013-10-10 00:04:31 | 電子ゲーム


 これは、1982年頃に学研より発売されたLSIGAME フロッガー FROGGER


 ハロウィンといえば、ハロウィンカエルでカエルの扮装。ということで、無理やりハロウィン(っぽい)ネタの第3弾。元ネタは、言わずと知れたコナミのフロッガー(FROGGER/81)です。アーケード版は、コナミが開発してセガ/セガ・グレムリンが発売したものを、学研が電子ゲームに移植したものになります。元ネタのフロッガーは、日本でもヒットしましたが特にアメリカで受けたようで、現在に至るまで様々な続編が作られています。


 ということで、学研版フロッガーの本体。


 登場するのは、自機(カエル)、亀、丸太。


 クルマ、ヘビと極めてシンプル。元々のオリジナルもシンプルでしたが。


 電子ゲームとしても中期~後期にあたるものなので、非常に出来が良い。オリジナルに登場した、ワニ、カワウソ、雌カエル(ボーナス)、ハエ(ボーナス)は省略されているものの、オリジナルのフロッガーのゲーム性をほぼ完璧に再現しています。


 スクリーンにもレンズを使用して奥行きのある画面に。操作系は、オリジナルと同じく4方向レバーのみ。サウンドのON/OFFとゲームA/Bの選択が選べます。操作性もスムーズ。キャラもストレス無く動きます。フロッガーロゴ。カエルが入っているとこが芸コマ。


 本体に貼られたステッカー。LSIGAME ディグダグでも貼られてました。


 スクリーン内にはカラーセロファンが仕込まれ、カラー表示数を増やしています。アーケード初期に良く使われた手法。


 こちらがゲーム画面。カエルを操作して車をよけながら道路を横断し、丸太や亀の背中を使って川をわたり巣まで帰ります。


 これが、自機のカエル。カエルもクルマもデザインが、非常にキュート。


 道路を横断し、川の手前の土手で一休み。


 丸太と亀の背中を伝って川を渡ります。丸太と亀はどんどん川に流されていく。


 無事に巣穴までたどり着けば、また最初から。全ての巣穴にカエルが帰宅すると、1面クリアとなって、難易度が上がった2面目が始まります。


 2面目以降(ゲームBでは最初から)土手にヘビが現れます。


 オリジナル自体が単純なゲームでしたが、ゲーム性をほぼ完璧に再現しています。表現力に制約のある電子ゲームでは珍しい。


 学研のゲームの例にもれず、筐体のデザインが素晴らしい。スクリーンにはフード付き。昔の駄菓子屋などであった、ダンボール製の日よけを思い出させます。オリジナルが、アメリカで人気だったということもあってか、電子ゲーム版はコレコからも発売されていました。中身は、学研版と同じで筐体違い。こちらは、アーケードを連想させるもので、更に素晴らしかった。反対にコレコのパックマンが、学研のスーパーパックモンスターとして出ていた。これは、貼られたシールが異なるのみで、筐体までコレコのものと同じでした。コレコのものは、プレミア的な価格が付いてますが、学研版は入手しやすい。オークションにも良く出てくるし、価格もそれほど高くない。


 個人的な思い出としては、学研版は当時知りませんでした。オリジナルのアーケード版を、駄菓子屋で一回20円くらいでプレイしていました。フロッガーの特徴の一つに、あらいぐまラスカルやアルプスの少女ハイジ、花の子ルンルンなどの楽曲をBGMに使用していたことがあります。駄菓子屋の薄暗い店内に、ロックリバーへ(ラスカルのOP)が流れていたのを、昨日のことのように思い出します。


 ということで、無理やりハロウィン(っぽい)ネタ、LSIGAME フロッガー FROGGERでした。

参考:Wiki フロッガーの項、帰ってきた電子ゲーム

FLパックリモンスター PACKRI MONSUTER・バンダイ

2013-10-08 21:00:29 | 電子ゲーム


 これは、バンダイより1981年に発売されたFLパックリモンスター PACKRI MONSUTER


 ということで、ハロウィンっぽい(無理やり)ネタの第2弾。これは電子ゲーム初期の頃に、バンダイがナムコのパックマンを勝手に移植したものになります。インベーダーブーム時に、家庭でもインベーダーを遊びたいというニーズに答えて、電子ゲームに次々とインベーダーが登場しました。電子ゲーム業界が、次に選んだのがナムコのパックマン。各社から続々とパックマンゲームが登場しました。中でもこれは、かなり早い時期に登場したものだと思います。


 取扱説明書。ぺラ紙を三つ折にしたもので、高価な玩具にしては素っ気無い。


 内箱を開けたところ。新品時にはビニールに包まれていました。


 本体。他社のものは、パックマンの画面に合わせて縦型が多いが珍しい横型。デザイン優先だったトミーのものも横型でしたが。


 パッケージ裏。操作方法などが解説してあります。ゲーム情報誌など無い頃(コロコロコミックくらい)ですから、箱書きもゲームを買う際の貴重な情報源。


 同時発売にFLアタックモグラ。少し遅れてFLフリスキートム(日物のフリスキートム)、FLチェンジマン(タイトーのフィッター)、FLクレージークライミング(日物のクレージークライマー)とシリーズが続きます。


 パックマンの(勝手に)移植なので、操作も4方向レバーのみとシンプル。このスティクが非常に使いやすく、自機であるパックリモンスターも軽快に動いたため、電子ゲーム版パックマンとしては、非常に遊べた。


 画面は、このような感じ。一番の特徴は、迷路がスクリーンに直接書かれていたこと。学研版パックモンスターは、クリアすると迷路の構造自体が変わったりと、後発らしく凝っていた。


 実際の画面はこのような感じ。見やすくするため、蛍光表示管のみを出してます。中央がオバケの部屋。赤がパワーえさ。フィールドの広さもあってか、パワーえさは2個。画面の最下段が左右でつながり、ワープトンネルになっています。

 
 スタート音とともに軽快にえさを食べ始めます。


 しばらくするとオバケがオバケ部屋よりフィールドに出てきます。自分がパックリ“モンスター”なので、追いかけるのはオバケ。始めは一匹で、レベルが上がると2匹、3匹と増えていきます。


 フィールドのパワーえさを食べると、オバケがいじけて一定時間オバケを食べることができます。


 基本的にオバケはランダムに動いてますので、あまり追っかけられたり、追っかけるという展開ではありませんが。またアーケード版にあった、性格分けもありません。雰囲気はこんな感じ。操作性もよく軽快。


 喰われた!(捕まった)


 2面クリアごとに、パックリモンスターとオバケのコーヒーブレイクも入っています。パックリモンスターのスピードと迷路の広さ、えさの数、イジケいている時間など、とても考えられていてゲームバランスがいい。


 こちらは海外版。海外でもパックマン人気は凄かった。


 国内版に比べて非常にクールで大人びている。


 中身は同じだが、本体の注意書きが英語。MADE IN JAPANですな。まだ玩具が国内で製造されていた幸福な時期。


 この時期、パックマンは特に北米で大ヒットとなり、アニメ化されたり続編や海賊版が作られたりと、えらいことになっていました。こちらはアニメ化の時に擬人化されたパックマンと、アニメの音楽を使用したパックランド。


 こちらは、学研版パックマンのパックモンスター。第2弾としてスーパー・パックモンスターもありました。


 ナムコより版権を取ったトミー版パックマン。


 これ以外にもエポック社が液晶でパクパクマンを発売するなど、各社パックマンフィーバーを迎えました。当然、ナムコより訴訟が起こされ、この時に槍玉に挙げられたのはバンダイ。まさか一緒の会社になるとは、当時は思いもよりませんでした。これ以降、電子ゲームにもきちんと版権をとった移植ものが増えていきました。またバンダイは、90年代にも版権を取ったパックマンを豆ゲームとして出しています。


 当時の思い出としては、パックマンの移植としても早かったため、誰かしらが持っていて、学校でやりこむほど遊べました。オリジナルのパックマンの方は、なかなかゲーセンには行けなかったため、もっぱら駄菓子屋で遊びました。ワープトンネルが増えてたり(ニューパック1)、えさを食べると迷路が消えたり(ハングリーマン)、えさがハートになっていたり(スキャンダルマン)と、こちらも電子ゲームに負けず劣らず賑やかでしたね。


 ということで、電子ゲーム版パックマンの中でも、かなり良く出来ていた逸品、FLパックリモンスター PACKRI MONSUTERでした。

参考:Wiki パックマンの項、帰ってきた電子ゲーム

DRACULA HOUSE ドラキュラハウス・エポック社

2013-10-06 18:29:55 | 電子ゲーム


 これは、エポック社より1982年頃に発売された電子ゲーム・DRACULA HOUSE ドラキュラハウス。ハロウィンということで、それらしいネタを選んでみました。


 内容は、ドラキュラの屋敷(?)に入った探検者となり、財宝を集めドラキュラ退治をするというもの。電子ゲームなので、キャラもコミカルな感じで、お化け屋敷の探検といった感じで子供が喜びそうなものになっています。


 迷路内の宝石を集めるドットイートの要素あり、正しい棺おけを選ぶルーレット的な要素ありで、あれこれ詰め込まれた作品。ボックスアートには、この時期のものとしては、お約束のおどろおどろしいドラキュラの屋敷。城のようにも見える。デジコムベーダー(1980)などの後に出たもので、スペースディフェンダーやスーパーギャラクシアンなどと同時期のものだと思います。電子ゲームが一番注目を集めていて、売れていた頃でしょうか。当時は、TVでのCMも流れていました。電子ゲーム全盛期のものだけあって数も出たのか、現在でもオークション等でも良く見かけて入手もしやすい。デザイン的にも完成された、とっても素敵なパッケージング。


 ということで、箱を開けたところ。これは、なんと未使用品。ピカピカのビニールに当時の空気と興奮が封じ込められています。


 取り扱い説明書。


 筐体。同時期のスーパーギャラクシアンにもちょっと似た構成。スクリーンに奥行きが出て、蛍光表示管の小さな画面を拡大するためのレンズが使用されています。電子ゲームのキッチュなデザインは、時代を超えてどこかお洒落。


 操作部。方向スティック、レベルレセレクト、スタート、アタックボタンと、この頃に標準的だった構成。DRACULA HOUSE のロゴ。十字架やドクロなどのおどろおどろしいオーバーレイが気分を高めます。おどろおどろしいとはいっても、どこかドリフのコント風味。当時、9,000円近くした玩具ですから細部まで凝ってます。


 ゲーム画面。固定画面でスクロール等はしませんが、この狭い空間を三つの区域に分けてゲーム展開に多様性を持たせています。左端が①狼男の部屋、中央の迷路が②吸血コウモリの部屋、右端の棺おけが並んでいるところが③ドラキュラの部屋。


 シーン①は狼男の部屋。プレイヤーは探検者となって、狼男を避けながら吸血コウモリの部屋に続く壁を破壊します。


 狼男は触れてもすぐミスにはならず、手が出てきた後でそれにふれるとアウト。アームキーで壁をガシガシ(上4回、下4回、計8回)叩いて壊します。


 ドラキュラハウスなのになぜに狼男?がゲスト出演をしているのか謎ですが、ゲームに彩を添えています。


 シーン②の吸血コウモリの部屋。移動するこうもりを避けながら、迷路内の宝石を集めます。吸血コウモリは倒せませんが、十字架のある位置が安全地帯。壁は定期的に移動を繰り返しており、十字架の位置も変わります。この頃流行っていた、ドットイートの要素を取り入れています。


 シーン②の迷路内の宝石を全て集めると扉が開き、いよいよシーン③ドラキュラの部屋に突入。4つの棺おけの中に財宝が隠されており、それ以外だとドラキュラが飛び出してきます。ドラキュラはシーン②の吸血コウモリの部屋まで戻って、十字架を使うことで退治できます。無事財宝を入手すれば、一面クリアとなり最初に戻ります。


 ということで、まだ電子ゲーム初期から中期にかけてのものなので、ゲーム内容はひどく単純です。中後期になるとモンスターパニックや幻魔タイタンや妖怪ゴルゴンなどのように、一画面でも凝った構成を持ったものが出てきますが、それらの原型といった感じですね。一つの画面内で物語性を感じさせる展開は、エポック社の得意とするところでした。


 アーケードからの移植でも無く、エポックの完全オリジナル。探検者とはいっても、インディ・ジョーンズみたいなものではなく、ドリフの秘境探検コントのノリ。この時点だと、アーケードやPCゲームでもほとんど固定画面の面クリア型ばかりですから、電子ゲームでここまでやっていれば、凝っている部類だと思います。


 さくさく軽快に遊べれば、それなりに楽しかったのでしょうが、残念ながら操作が重い。そのため結構難しいゲームになっています。


 当時の思い出としては、周りには持っている人が誰もおらず、デパートの試遊機で遊んだのみでした。もうしばらくすると、今度は屋上などのゲームコーナーに足繁く通うことになり、その後にはパソコン売り場でPC-88やMSXなどの試遊機で遊んでいました。本当にデパートが好きな子供だったんですね。当時の感想としては、これを買うんだったら、やっぱりスーパーギャラクシアンを買うかなといったものでした。8,000円~9,000円する玩具ですから、買うということはあんまり現実味のある話でもありませんでしたね。


 ということで、ハロウィン特集・エポック社のDRACULA HOUSE ドラキュラハウスでした。



参考:帰ってきた電子ゲーム、電子ゲームの世界

LSI Compo シリーズ・ザ・ドラキュラ THE DRACULA・ツクダオリジナル

2013-08-06 01:53:37 | 電子ゲーム


 これは、1982年頃にツクダオリジナルより発売されたLSI Compoシリーズ ザ・ドラキュラ THE DRACULA。


 同じくLSI Compoシリーズと銘うったグレートエスケープと同時期に出た、数少ないツクダオリジナル製の蛍光表示管ゲームのひとつ。ツクダはFLは3種しか出ておらず、後のもうひとつはFLスロットエレパチ。


 当時、ドラキュラを題材に採ったゲームは数多く、脇役として登場したものまで含めると数を数えるのが面倒なほど。ドラキュラハンター、モンスターパニック、悪魔城ドラキュラ…。80年代にはドラキュラ映画のブームはとっくに終わっていたと思われますが、丁度その頃の製作者たちが子供の頃に影響されたということもあるのかもしれません。尾道3部作、宇宙刑事3部作と、3部作は色々ありますが、電子ゲームドラキュラ3部作のひとつ(嘘)。


 本体。当時、7,980円もした玩具だけあって、ちょっと高級そうな雰囲気。


 同LSI Compoシリーズのグレートエスケープと共通のフォーマット。クールな筐体ですな。


 サウンドON/OFF、レベルセレクトなど操作部も共通。



 このシリーズ最大の特徴、LSI Compo。本体が枠から外れます。FL機は、筐体が大型になることが多かったため、携帯性を重視した物と思われます。G&Wは、学校や公園などに持ち寄って、外で遊ぶことも多かった。


 でもゲームをする際、電池を入れる際に、カパカパ外れ遊びにくい。


 ゲームは、パックマン型のドットイートというよりは、ドラキュラを題材に採ったそのまんまパックマン。ビデオゲームや電子ゲームの出始めの頃は、まだ権利関係も整備されておらず、海賊版やヒット作をそのまま真似たものが多かった。そんな中でも、なんとかオリジナリティを出そうと頑張っています。


 自機はドラキュラ(唇の形)、パックマンでいうところのえさはお姫様で、モンスターが(ドラキュラだけに)十字架、パワーえさがコウモリといった按配。モンスターのあじとの代わりに中央には城が配置され、城には女王様がいます。この女王様の血を吸うのがゲームの目的。


 ゲーム画面は、このような感じ。左下の棺おけは、ドラキュラの出現地点であり、安全地帯でもあります。


 このゲームで最もオリジナリティを感じるのが、右上のサンライトタイマー。これは現在の時刻を表しており、三日月が徐々に右側へと移動し、満月へと変化していきます。


 三日月の下の唇は、ドラキュラの残機数。


 このような感じでタイマーの月が右端まで移動してしまうと…


 朝になり画面の端がフラッシュを始めます。この演出が、とても綺麗。昼間は棺おけに戻ることで太陽光を避けることができます。3回朝を迎えてしまうとゲームオーバー。


 ドラキュラ出現。画面内をこうもりになって飛来する演出が施してあります。


 こちらが城の中に鎮座する女王。城の入り口はランダムで開閉します。


 城の入り口が開いている状態。この時に城内に進入し、女王の血を吸います。ドットイートのドットですから、食べてるイメージですが。


 城内からは十字架が出現。迷路内を移動し、ドラキュラを退治します。


 パワーアップは、こうもりをキャッチすると3秒間ほど無敵状態なり、十字架を倒すことが出来ます。パワーえさと同じ働きをしますが、コウモリなのでこちらも移動しています。


 十字架にやられた!!


 全体的なイメージとしては、操作が若干重いことを除けば、よく出来ていると思います。ドラキュラという設定、お姫様がドット、十字架が動き回るのには違和感が残りますが。


 ドラキュラというのは、それほど特殊能力を持っているイメージではありませんが、ゲームでは強大な敵として登場することが多い。ウィザードリィでは、ラスボスの大魔術師ワードナーを守るバンパイアロードとして、最強クラスの敵となって登場しました。


 ドラキュラ伝説そのものがテーマとなったウィザードリィ6。不死というだけでなく、知性や伯爵といった階級も兼ね備えているところが、数あるモンスターの中でもドラキュラが優遇される理由でしょうか。


 D&Dのルールを用いたゲームブック暗黒城の領主。


 当時の思い出としては、同シリーズのグレートエスケープと同じく存在自体を知りませんでした。ただこの発売当時は、コロコロコミックで怪物くんがリメイクされ、アニメ化もされていましたので、こちらの方がまだ子供にも親しみやすかったのではないかと思います。変に子供に媚びて、かわいらしいキャラにせず、恐怖感を強調したパッケージイラストも良いですね。


 ということで、80年代90年代を駆け抜けて消えていった、ツクダオリジナルの遺産LSI Compoシリーズ ザ・ドラキュラ THE DRACULAでした。

参考:Wiki ツクダオリジナルの項、帰ってきた電子ゲーム、シネマとグルメでレトロゲームなおうち

LSI Compo シリーズ・great escape グレートエスケープ 大脱走・ツクダオリジナル

2013-08-04 12:46:55 | 電子ゲーム


 great escape グレートエスケープ・大脱走は、1982年頃にツクダオリジナルよリ発売された電子ゲーム。


 この頃は、任天堂ゲーム&ウォッチの大ヒットを受けて電子ゲームブームの最盛期。バンダイ・エポック・トミーの玩具大手に続いて、学研やカシオなど(ナショナル、シャープ、SEIKOなども)、他業種からも続々と参入が相次いでいました。新生やタカトク、増田屋など老舗の玩具メーカーも、負けてはいられないと電子ゲームを送り出していきます。これは、そんな中オセロゲームで有名なツクダオリジナルより発売された電子ゲームです。


 パッケージ。大人びているというかクール。悪く言えば地味。


 今から見ると、まるで70年代の洋画のような良さがありますが、アーケードからの移植ものやキャラクターものに囲まれた中で、これを選ぶ子供は少数だったでしょう。


 本体。こちらもモノクロで統一されていてクール。悪く言えば特徴がない。


 操作系も良くまとまっていて、先行他社をしっかりと研究した様子が伺えます。

 
 あまり特徴らしい特徴がないこのゲーム機ですが、最大の特徴が本体が外枠と分離できるということ。G&Wを意識してか、持ち運びを重視したよう。外枠はシリーズ共通で(といっても2作しかない)、着せ替えも考えられていたかも知れません。


 だからどうなのというこの機構、プレイ中に外れて遊びにくくて仕様がない。デザイン的には、インパクトありますけどね。


 内容は、脱走者となって追跡してくるポリスマンをかわしながら現金ぶくろを集めて、施設よりヘリで脱走するというもの。点滅している現金ぶくろには、ピストルが入っており入手できます。設定としては、電子ゲームにもよく題材として採られた脱走物。学研・サーチライト、バンダイ・大脱走などが代表的。


 施設の上空にはヘリコプターが旋回しており、プレイヤーが出口につくとナワハシゴを下ろして脱出させてくれます。施設の壁はコンピュータにより自動生成されており、プレイヤーは画面中央固定で4方向にスクロールします。この辺りは、深夜のビルディングを徘徊する怪盗ものやスパイ物、追跡物のテイストも入ってます。代表的なところでは、タイトー・ルパンⅢ世、エレベーターアクションなど。


 プレイ画面。4方向にスクロールするのは、電子ゲームとしては大変珍しい。迷路の自動生成もこの時期としては珍しく、しかもかなり広いフィールドになっています。


 画面の左端下が、スタート位置。プレイヤーキャラが動くのではなく、迷路の方が動きます。時代がもう少し後だったら、ファンタジーRPGのダンジョンものとしてもいけるかも。現金ぶくろを集めるドットイートの要素も入ってます。


 点滅現金ぶくろを取り、ピストルを入手。この辺はお約束ですが、迷路の壁も壊せるというのは、なかなか斬新。


 ゲーム中は施設上空をずっとヘリが旋回しています。タイトー・ルパン3世、日本物産・クレージークライマーでもお約束。演出としても、脱走の緊迫感を高めることに一役買っています。
 

 ポリスマン(警備員)出現。追跡してきますが、迷路を迂回することまではできません。壁に引っかかってバタバタする。


 ピストルを撃ちたいときは、右方向にしか撃てません・・・ということはなく、ジョイステックを倒しながらショットを押すことで、好きな方向に撃てます。慣れないと撃ちにくいし、ポリスマンは結構早いので待ち伏せしないと難しい。追跡物の緊張、緊迫感はよく表現されています。


 捕まった!!スタート地点まで戻されて、牢屋にとらわれてしまいます。細かい演出までよくできています。


 かなり難しいし、迷路も単調なので面白いかというと微妙なところ。ただ電子ゲームとしては非常に良く出来ています。題材としては83年頃の初期のPCゲーム等に多く採られてましたが、その時点では固定画面でスクロールしないものも多く、迷路の自動生成まで考えると、それらよりも高度だったかも。


 しまった!行き止まりだ。でも、ポリスマンも壁に引っかかっているぞ。


 全画面表示。たったこれだけのパターンで、画面をスクロールさせ、物語や世界観の広がりを感じさせてくれるのだから驚異的。ただその代償として画面が変化に欠け、幾分単調になっています。


 同じような題材を採ったものはたくさんありましたが、このゲームに匹敵する個性を持ったものとしては、エポック社・デジコムルパンがありました。こちらは探偵と怪盗に別れ、音を頼りに見えない相手を推理して追跡するというもの。このような脱走・追跡物や脱獄物は、ドリフのコントでもよくありましたし、この時代らしい懐かしい題材といえるかと思います。


 ツクダオリジナル社は、参入が遅かったこともあってか、FLゲームは3作しか発売していません。写真は、同シリーズのザ・ドラキュラ。同シリーズらしく、こちらも筐体が分離することが売り。後は、液晶のオセロゲームをたくさん販売してました。70~80年代にはオセロゲーム、スライム、ルービックキューブとヒット作をたくさん持っていた同社でしたが、少子化には勝てなかったのか、現在ではバンダイ傘下のパルボックス社に業務が引き継がれています。


 当時の思い出としては、存在自体を知りませんでした。あまり売れなかったのか、現在でもデッドストック、未使用品を良く見かけます。オークションでも1,000円~前後と全く人気がないのですが、結構良く出来ていますので、電子ゲーム好きならお勧めしたい1品だと思います。


 ということで、ツクダオリジナルの遺産great escape グレートエスケープ・大脱走でした。ところで、何でgreat escape小文字なんでしょう。



参考:Wiki ツクダオリジナル、パルボックス、メガハウスの項、そのほかのMSX