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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

LSI GAME 平安京エイリアン・学研/電気音響

2013-08-03 18:10:14 | 電子ゲーム


 これは、1980年にGakken(学習研究社)より発売されたLSI GAME 平安京エイリアン。


 元ネタは、言わずと知れた1979年に電気音響より発表された平安京エイリアン平安京を守る検非違使となって、エイリアンより都を守るゲーム。ここまで、インベーダーの大ヒットの影響でシューティングゲームが中心でしたが、穴を掘ってエイリアンを待ち伏せし、穴に落ちたところを埋めるという斬新なアイデアで大ヒットしました。もうひとつ、平安京エイリアンを語るときに外せないのが、東大生により開発されたこと。当時、東大生との知恵比べというコピーもありました。


 こちらは、その平安京エイリアンの電子ゲーム移植版。


 ほる/うめるボタンもちゃんと再現。現在と操作キーの位置が逆ですな。


 クールなロゴもかっこいい。版権はとってあるのでしょうか。


 このケビイシという響きが、どれだけ斬新でかっこよかったか。


 平安京エイリアンといえばゲームセンターあらし。2巻の撃滅!!恐怖のエイリアン、3巻の出っ歯、危機一髪で対戦しています。撃滅!!恐怖のエイリアンには、開発者の東大生が登場。あらしは増殖を始めてしまったエイリアンを、炎のコマで撃退しています。また、元はI/Oに乗った攻略法も紹介され、いちやくポピュラーになりました。子供の頃は、ゲーセンには行けないため、あらしを読んでプレイした気になってました。あらしの物語の中でも、かなり秀逸な回だったと思います。


 蛍光表示管ゲームとしても初期の頃なので、それまでシューティング中心だったところに、このような複雑なゲームが移植されるとは、当時科学と学習のちらしで見た時は、信じられませんでした。電子ゲームは重ねあわせが出来ないため、平安京と掘る/埋めるという複雑なアクションをどうやって再現するのか、想像も付かなかった。穴に足をつけてエイリアンに見立てるとは、アイデアの勝利。


 学研版平安京エイリアンは、筐体のデザインも素晴らしい。屋根がある神社仏閣のようにも見えるし、手足がある人間の形のようにも見える。個人的には、遮光土器に見える。


 こんなデザインのゲーム機、後にも先にも無いと思います。


 ほる/うめるボタン。FireとかATTACKがデフォでしたので、ひらがななのがイカス。ファミコン以降は、Aボタン、Bボタンになりましたが、掘るとか埋めるとか、ひとつの動作しかできないところが潔い。初めてでも間違いようが無い。やじるし付きの方向ボタン。デザイン的には十字キーなみに完成されている。Gakken 平安京エイリアン LSI ゲームのロゴもクール。


 なぜか屋根型で尖がっている筐体上部。ちなみに左右のえらの部分やここには、中には何も無い。純粋にデザインのためのもの。


 初期のもののためスクリーンにレンズが付いておらず、蛍光管の表示部が近い。


 蛍光管のパターン。このような単純なもので、平安京エイリアンを再現するとは。


 ゲーム画面はこのような感じ。穴に足の生えた丸いエイリアンに最初は違和感を感じますが、動き出すとちゃんとエイリアンに見える。


 ゲーセンでは遊べない子供のささやかな願いをかなえてくれるものが、この学研版の平安京エイリアンでした。横9×縦5マスの狭い通路でも、秋葉掘りや隠居掘りなどの攻略テクニックが使える。


 エイリアンはランダムに動いており、追いかけてはこない。そのわりには、意思があるかのようないやらしい動きをする。


 穴を掘っているところ。掘りかけの穴は、検非違使の頭を流用して表現。


 検非違使が掘った穴にエイリアンが落ちるとこうなる。埋めるとエイリアンを退治したことになり得点。


 エイリアンが穴に落ちた!ほかのエイリアンにタッチされると助け出されてしまう。これは、アーケードのルールを再現している。


 追い詰められた。このような状況でも助かることがあるなど、エイリアンが絶妙な動きをする。


 1面3匹、2面5匹、3面7匹と面をクリアするごとに増えていき、以後3匹へと戻ってループします。この狭い画面内に7匹は脅威。


 喰われた!


 芥川賞作家のブルボン小林氏のジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ(太田出版)には、一番最初にこのゲームのエッセイが掲載されています。もうひとつは、アーケード版の開発者の元東大生にインタビューを行った超アーケード(太田出版)。これによるとあらしへの出演は、知らない間に出ていたらしい。PC版(WIN版)平安京エイリアンは、権利元のハイパーウェアより出ている公式なものがダイソーの100均ソフトの中にあります。他には、ゲームボーイやSFCなどに移植されていた。


 個人的には、科学と学習巻末の織り込み広告にこれを見つけ、絶対に買う!とクリスマスまで、飽きもせず繰り返し広告を眺めていたことを思い出します。クリスマス前にM君が先に買ってしまい、(飽きるまで散々遊ばせてもらいましたが)同じものを買うわけににもいかず、お年玉でTVベーダーを買ってしまった思い出があります。そんなわけで、電子ゲームの中で最も思い入れが深い一品になっています。


 後日、授業で平安京を習った際には、平安京がSFと呪術に満ちたサイバー都市に思えました。ということで、学研版LSI GAME 平安京エイリアンでした。

参考:Wiki 平安京エイリアン、電気音響の項、帰ってきた電子ゲーム、GAME&WATCH ゲームウォッチ カンストへの道、ゲームセンターあらし/すがやみつる(小学館)、ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ/ブルボン小林(太田出版)

LSI GAME ペイントローラー PAINT ROLLER・学研/クラール・アルファ電子

2013-08-01 17:48:54 | 電子ゲーム


 これは、電子ゲームブーム期の中期から後期(82~83年)頃にGakken(学習研究社)より発売されたLSI GAME ペイントローラー PAINT ROLLER



 元ネタは、81年にアルファ電子が開発し、クラールより発売されたクラッシュローラー CRUSH ROLLERで、パックマン型のドットイートタイプのゲームになります。自機は刷毛で、モンスターを避けながら迷路を塗っていくという内容。通路上には、2箇所ローラーが設置してあり、これを押している間は無敵となりモンスターに反撃が出来ます。パックマンのパワー餌と異なり、ローラーは何度でも使用可能ですが、移動範囲が限られています。ブームに追従したドットイート型の中では、秀逸な出来でしたが、クラールという聞きなれない会社という事からか、あまり知名度が上がらないまま終わってしまいました。


 そんな、知る人ぞ知るちょっとマイナーな作品を電子ゲームに移植したものがこれ。塗りつぶすという電子ゲームには難しい題材に、果敢に挑戦してます。版権はとってあるのか、ないのか、学研版はペイントローラー PAINT ROLLERというタイトル。ペイントローラーって単なる一般名詞ですよね。


 取り説。学研らしい、真面目な感じのもの。


 ゲーム機本体は、このような感じ。この頃開発された、反対側が透けて見える透過性の蛍光表示管を使用していて、対面で遊べます。周りのスクリーンもブロックパターンのイラストが入り、無駄にお洒落。


 1P側では、刷毛を操作して通路を塗りつぶしていきます。電源スイッチやセレクトボタン、スタートボタンが並びます。2P側ではモンスターを操作して、刷毛を追いかけます。こちらは四方向レバーのみと、シンプル。対戦がゲームとして成立しているかは別として、アイデアとしては結構楽しそう。イメージイラストがシールで筐体に貼り付けてある。猫が塗りつぶされているのは、おじゃま猫として、プレイヤーが塗った通路を剥がしていくから。オリジナルのアーケード版では、せっかく塗った後に足跡を付けていく設定でした。オリジナルでは、ラウンドが進むごとにねずみや鳥、タイヤ、足跡などが登場していましたが、電子ゲーム版では表示の都合上か猫のみ。


 ゲーム画面。かなりわかりにくいと思いますが、人の文字に見えるものが刷毛(自機)。人に目玉とひらひらが付いたものがモンスター、目と鼻のみのものが猫。外枠の赤いところが塗リ終えた跡。限られた表示能力の中で、かなり頑張って再現しています。


 実際のゲーム画面はこのようなイメージ。同社の初期の名作、平安京エイリアンをほうふつとさせるレイアウト。上のブロック内には点数表示、下のブロック内はモンスターと猫の棲家。この透過性の蛍光表示菅ディスプレイは、NECが開発したものなので、NECの文字が見えます。


 ゲーム開始時。ここから通路を塗りつぶして行きます。全て塗りつぶすとクリア。中央に2つ見えるのが、反撃用のローラー。オリジナルと同じように、中央は立体交差、上下左右はワープトンネルになっている。


 透過性の蛍光表示管のため、2P側は点数表示が反転しています。


 おじゃま猫は、塗ったペンキの上に足跡を付けていく(電子ゲーム版では塗った後を剥がしていく)ため、出現と同時にローラーで塗りつぶします。パワーえさに該当するものはないため、中央のローラーがあるところ以外では、モンスターからは逃げるよりない。


 わかりにくくて、取っ付きにくいレイアウトですが、ゲーム自体はかなり良く出来ています。ゲーム展開もスムーズですし、確かに刷毛で通路を塗っていて、クラッシュローラーだなとわかります。電子ゲームブームの中~後期にかけての作品らしく、この再限度は特筆もの。ゲームも結構遊べる。ただ悲しいかなオリジナルの知名度が今ひとつ。現在でも、それほど人気がなく苦労が報われていません。キャラクター性もいまひとつ弱いし。学研に限らないのですが、電子ゲームにはフィッターとかアミダーとか、原作自体に人気、知名度ともにないのに、なぜか謎移植をされている例が多々ある。バンダイだとザックマン(THE PITの移植)とか。


 ディグダグの項でも書きましたが、学研の電子ゲームは筐体の出来がすばらしい。


 子供のものなのにくどい飾りがなく、シンプルでポップなデザイン。現在でもこのようなお洒落なゲーム機はないのでは。ゲームだけでなく、筐体のデザインをも楽しめるのが、電子ゲームの特徴。


 個人的な思い出としては、学研版は当時知りませんでした。オリジナルのクラッシュローラーは駄菓子屋で遊んでおり、あの派手な音楽とパターンにはめようと、同じ動作を何度も繰り返す人が多かったのを覚えています。街まで行くと不良がいたりするので、友達宅の近所の駄菓子屋で、ビンケースの椅子に、ダンボールの屋根、そして20円のベビーコーラ。自分にとっては、クラッシュローラー=ベビーコーラのイメージが分離しがたく結びついています。そういった意味では、クラッシュローラーの移植であるこれは、懐かしく愛おしい感じがします。


 ということで、よく見かけて出来は良いのだけど、いまひとつ人気がない、LSI GAME ペイントローラー PAINT ROLLERでした。



参考:Wiki クラッシュローラーの項、帰ってきた電子ゲーム

LSI GAME ディグダグ DIG DUG・学研/ナムコ

2013-07-30 22:35:13 | 電子ゲーム


 これは、電子ゲームのブーム終期(83年頃)にGakken(学習研究社)より発売された、LSI GAME ディグダグ DIG DUG


 元ネタは、言わずと知れたナムコのディグダグ(82)で、ナムコ黄金期の超有名作を電子ゲームに移植したものです。オリジナルは名作と呼ばれる作品だけあって、電波新聞社の手によりMZ-1500、X1、FM-7、FM77AV、PC-8001、PC-8001mkIISR、PC-8801、PC-8801mkIISR、PC-6001mkII、ナムコ自身の手によりMSX、ファミリーコンピュータと、当時の多くのPCやコンシューマ機に移植されています。現在でもネット配信やiPhone等で遊べ、古典的ゲームの代表的なひとつといってよいでしょう。そんな移植作品の中でも、この学研版はとびきりの変り種だと思います。


 80年代、昭和のポップを感じさせてくれるイラストがGood。


 ナムコのみならず、80年代を象徴するキャラのひとつと言えるプーカ(POOKA)


 筐体に楽しげなデザインと遊びが散りばめられています。


 こちらが本体。カバーを開くことでスクリーンが起き上がるように作られており、当時のアーケードのアップライト筐体を連想させる。ディグダグらしい、お洒落でポップなイラストがスクリーンを飾っています。


 こちらが操作のためのスイッチ類。スタート/FIAEは共用ボタン、音のON/OFF、ゲームセレクトA、Bと後期のものだけあって、操作部も完成の域に達しています。今では流行らないジョイスティック型の方向キーは、操作感は悪くありません。


 画面構成はこのような感じ。オリジナルが地中を掘り進むゲームのため、電子ゲームで再現するにはかなり無理があったと思われますが、キャラクターの外枠を使って土中を再現。主人公ディグダグ(DIGDUG)プーカ(POOKA)は再現していますが、残念ながらファイガ(FYGAR)は登場しません。その代わりといっては何ですが、プーカ(POOKA)が炎を吹いて攻撃してきます。プーカ(POOKA)の目変化や土中の岩も再現して、なんだかんだいっても後期らしく移植度は高くなっています。


 学研版ディグダグ DIG DUGの最大の特徴といえるのが、銛とポンプの変わりにファイア・ガンを装備しているところ。銛とポンプで膨らませて敵を破裂させるのが、ディグダグの特徴とも言える部分ですが、ファイア・ガンとはいっても足止めも出来るため、使用感覚は銛とポンプと変わらなくなっています。


 行けー!!画面が狭いためそうとう難しい。でも決まるとなかなか爽快。ディグダグだという気がする。


 ディグダグ DIG DUGのゲーム性の最大のポイントである、岩石落しも頑張って再現。これがなかったら、ディグダグとはいえません。ただ画面が5×7マスと非常に狭くスクロールもしないため、岩石の下に敵を誘導することは非常に困難。同じようなゲーム性を持つバンダイのザックマン(THE PITの移植)では、画面をスクロールさせることにより、広い空間を確保していました。


 プレイヤーキャラクターのヘルメットを岩、胴体部分をプーカ(POOKA)として使っている。重ねあわせができない、蛍光表示菅ゲームならではの工夫。プーカ(POOKA)の目の部分だけを表示して、目変化を表現しています。この中に銛とポンプは、入れることができなかったのでしょう。プーカ(POOKA)をもうちょっと可愛く表現して欲しかった。


 箱絵や筐体に貼られたディグダグのイラストやステッカー等に負けず劣らず、筐体そのものの仕掛けもとてもかわいい。ボタンを押すと蓋がポンと開き・・・。


 ぱかっとスクリーンが立ち上がります。


 この辺りは、ゲームであると同時に玩具でもある電子ゲームの魅力を良く表していると思います。


 電子ゲーム後期のものなので、スクリーンはレンズになっており、蛍光表示管の小さな画面を拡大してくれます。初期のゲームセンターや駄菓子屋には、蛍光灯の反射よけにダンボールがおいてありましたが、どことなくあれを連想させてくれる。


 蓋の背面にはディグダグステッカー。ファイアガン使ってますので、学研版オリジナルのもの。


 こんなポップで洒落たゲーム機、今でもなかなかないと思います。学研は、同時期にアミダー(コナミ)、フィッター(タイトー)などを電子ゲームに移植していますが、ナムコのマッピー、ボスコニアン、ラリーXなんかを移植してくれていたら、どんなだっただろうと夢が膨らみます。ただ、複雑なディグダグを電子ゲームで再現するのは、そうとう大変だったはずで、早い時期に平安京エイリアンを再現した学研の最後の挑戦だったのかも知れません。


 個人的な思い出としては、ディグダグが電子ゲームに移植されていることすら知りませんでした。ディグダグは電波新聞社が移植していたPC版の印象が強く、もうこの時期にはPCゲームの方に関心が移っていたよう思います。ゼビウスが登場して、マイコンBASICマガジンがその攻略を売りにしたスーパーソフトマガジンを付録に付けるようになり、アニメ化までされて一世を風靡したゲームセンターあらしも静かに終了をする、そんな時期でした。LSIという響きがかっこ良かった時代も終わり、(ファミリーコンピュータを含め)ホビーパソコンが家庭に入ってくる時代を迎えていました。もうこの頃には、液晶ゲームも安くなっており、一本しか遊べないのに9,000円近くする電子ゲームを買おうという気にはならなかったと思います。


 ただ現在では、ポップな筐体とディグダグという有名作品の移植として人気の高いものになっています。わりとオークション等にも出てきますので、興味ある方は入手されてみては。ある意味、80年代という時代をとてもよく表現している玩具の一つだと思います。



参考:Wiki ディグダグの項、帰ってきた電子ゲーム、GAME&WATCH ゲームウォッチカンストへの道

FL ビームギャラクシアン FL BEAM GALAXIAN・バンダイ

2013-07-22 09:30:30 | 電子ゲーム


 FL ビームギャラクシアン FL BEAM GALAXIANは、バンダイより1980年に発売された電子ゲーム。FLとは、VFD (Vacuum Fluorescent Display)とも呼ばれる蛍光表示管のことで、ゲーム表示画面にFLディスプレイを使ったもの。


 時期的には、バンダイのFLゲームとしてもかなり初期のもので、FLバトルビーム、FLグランプリチャンピオンの後くらいに登場しています。同時期に同じ筐体でFL ザ・ブロックというブロック崩しも出ていました。大ヒットしたミサイルベーダー(LEDゲーム)のすぐ後ということもあって、パッケージデザインなどに共通点が多い。


 輸出も視野に入れていたためか、或いは高価な玩具だったためか、パッケージデザインにも英語が多用されています。この頃のバンダイ特有の独特なロゴ。


 裏面には、この頃の電子ゲームのお約束のゲームの遊び方などの解説。現在のように情報がない頃ですから、ゲームの内容や面白そうかどうかを判断するために必要でした。


 電子ゲームはパッケージイラストが素晴らしいものが多い。ゲーム自体の表現能力が限られていますから、これがイメージを膨らませる。


 本体。これはかなり有名なもので、電子ゲームが雑誌などに紹介される時には、必ずといってよいほど電子ゲームの代表(象徴)として掲載されます。非常に素晴らしい筐体デザインのためもあるかと思います。


 操作部。この辺もミサイルベーダーの影響を残している。スタートボタン等ないため、ゲームをする度いちいち電源のON/OFFをしなければなりません。ゲームレベル1ではエイリアンが1匹ずつ、レベル2では2匹ずつ降下します。自機の移動がボタンというのは、シューティングゲームとしては珍しい。初期のアーケード版インベーダーにも、ボタン式の筐体がありました。


 ゲーム画面。もっとも特徴的なのは、エイリアンとビーム基地のデザインが良いこと、画面構成やキャラの配置などゲームデザインのまとまりが良いこと。パッケージには世界初のカラー液晶使用と謳ってあります。待機中のエイリアン(紫)、攻撃中のエイリアン(青)、基地(緑)と表示上4色ですが、実際には赤と青の2色表示でカラーセロハンを使って色数を増やしてあります。またナムコのギャラクシアン(79)の特徴のひとつである、流れる星空が表現されていたのも高ポイントでした。


 エイリアンは、高度によって50点、40点、30点、20点、10点と得点が変化します。ゲーム自体は時間制限があり、一定時間(3分間)で終わってしまいます。まだ面数やハイスコアを競うような、本格的なものではありません。けれどまだ早い時期にギャラクシアンを再現したものとして、再現度(移植度)や、その出来の良さは衝撃でした。同じ時期に、エポック社のデジコムベーダーの再現度の高さが注目されていましたので、ギャラクシアンの再現となればそれ以上のことでした。


 ゲームの内容には限界がありますが、パッケージデザイン、筐体、全体的な雰囲気まで含めて名作といって良いでしょう。どこかの現代美術館にでも置いてあってもおかしくないような、ミッドセンチュリーでモダンなデザインがいかしてます。


 レトロフューチャーとも感じられる、昭和から見た未来。


 当時は、電子技術を使った最先端のゲーム機でした。


 オリジナルは、ナムコのギャラクシアン(79)で、この当時はまだおおらかだったためか、勝手に移植されたものだと思います。これ後にエポック社からもスーパーギャラクシアンが発売されていました。こちらは、1982年頃の後発ということもあって、ステージの概念や多彩なエイリアンの動き、ドッキング(ボーナスゲーム)まで付いた本格的なものでした。どちらも、電子ゲームの代表格といってよいと思います。


 当時の思い出としては、ミサイルベーダーは所有していましたが、デパートの試遊機で遊んだのみでした。8,800円という値段が高すぎて買ってもらえる気はしませんでしたが、クリスマスシーズンも近くなって、これをはじめて見た時の興奮はかなりのものだったと記憶しています。


 手のひらの中の宇宙戦争。小さな筐体の中に電子の小宇宙を感じます。

参考:Wiki ギャラクシアン、蛍光表示管の項、帰ってきた電子ゲーム

トロン Tron・ディズニーピクチャー/トミー

2013-07-07 23:12:04 | 電子ゲーム


 トロン(Tron)は、1982年に公開されたされたアメリカ映画。世界で始めて本格的にCG(コンピュータグラフィックス)を導入した映画として有名。2010年には、続編トロン: レガシー(Tron: Legacy)も公開されました。


 元ネタとなった映画は、1982年に公開され世界初のCG映画として話題となった作品です。公開時は、それほどヒットしなかったようですが、ビデオ化、DVD化されて、しだいにコンピュータ・グラフィックス映画の古典として金字塔となりました。この当時は、当然インターネットはないし、家庭用にようやく8ビットPCが入り始めた頃。それは、当時の子供にとってはまだ未体験の未知の世界でした。


 物語は、コンピュータエンジニアのケヴィンは、自分の開発したゲームのデータを同僚のデリンジャーに盗まれてしまう。ケヴィンは、盗作の証拠を探すため会社の大型コンピュータにハッキングを試みるが、デリンジャーの仕掛けた罠(物質転送機)によって、コンピュータ内部に送り込まれてしまう。そこは、デリンジャーの開発したMCP(マスター・コントロール・プログラム)により支配され、管理された世界だった…。


 ということで、世界で始めてCGを使用した映画ということで、コンピュータ内部の世界を描いた映画になります。とはいっても、この頃のCGはまだ高価で、約90分の上映時間中CGシーンは15分ほど。後は、俳優のコスチュームやセットでそれらしく見せたり、アニメーションを使用してCGらしく見せていました。80年代は、ようやく家庭用に8ビットPCが入り始めた時代であり、ファミコンよりも以前(FCの登場は83年)の映画ですから、CGはまだ稚拙なものです。しかしデザインの力によって、それを補って余りあるほどの映像世界を描き出した古典(金字塔)のひとつです。


 CG映画ということで期待して見に行ったら、タイトルエンドで台湾のアニメーターの名前がずらずらっとクレジットされずっこけたという話もあります。しかし世界観のコンセプト・デザインにジャン・ジロー・メビウス(フランスの漫画家)や、シド・ミード(工業デザイナー/ブレードランナーや∀ガンダム)が関わったこともあって名作といってよい作品になっていると思います。


 これは、ディズニー製作の実写映画でもあります。当時のスターウォーズなどSFX映画のブームに乗って、ディズニーもSF作品などを発表していました。同時期に莫大な金額を投入してずっこけたブラックホール。海底2万マイルを宇宙に持っていったかのようなお話。


 一番の見所はフルCGで描かれたライトサイクル(電子のバイク)でのバトル。2分ほどのシーンなのですが、トロンといえばこれ、というくらいインパクトを残しました。


 そこで本題でもある、映画公開当時に発売されたトミー製のトロンのゲーム。FCでは、数多くの版権をとった映画のゲーム化が行われましたが、電子ゲームでは映画版権ものは珍しいと思います。


 劇中でもっともインパクトのあったライトサイクルのシーンを再現しています。実はライトサイクルのシーンは、当時実際にゲームセンターにあったグレムリン社ブロッケードという陣取りゲームみたいな作品を映画内に再現したもの。元々ゲーム向きの題材なんですね。映画を見た子供の、自分でもこのバイクゲームをやってみたいという気持ちをかなえるものであったわけです。


 本体はなんとスケルトン。iMac(1998)を先取りすること15年以上前。


 まだファミコン(1983)以前、ゲーム&ウォッチとかの頃のゲームです。この当時の子供には、どう考えても10年は早い無駄なお洒落れ感。


 スケルトンにすることで内部基盤(実は見せるためのダミー)を見せて、映画のイメージを筐体でも表現しています。


 コンピュータ内部に取り込まれた電子の仮想空間での冒険の話ですから、電子ゲームで表現するのにぴったりの素材なんですね。


 ゲーム画面はこのような感じ。ライトサイクルのシーンだけでなく、2面目ではフリスビーのようなディスクを投げ合うゲーム(映画の元ネタは、ポンでしょうか)、3面目では、ラスボスのMCP(マスター・コントロール・プログラム)のバリアをかいくぐってディスクを投げ込むゲームと、3面構成になっています。そのひとつひとつが、まったく別のゲームとなっており、映画のストーリーを再現しているなど、版権ゲームとしての完成度は高いです。しかもライトサイクルのシーンでは、スクロールまで実現しています。


 今から30年以上前に、このような洒落たゲームが作られていたんですね。子供向きとはとても思えません。映画もデザインの力により非常にお洒落な作品ですが、今でもビレッジバンガードなどの雑貨店に置いてあっても、十分に人目を引きそうです。


 TRONは公開当時、アーケードにも※移植されていました。トロン: レガシー(Tron: Legacy)の公開に前後してPCゲームになったり、ちょくちょくフィギュアやモデル化もされています。そんな数多くのトロングッズの中でも、ちょっと珍しいものだと思います。※ディズニーピクチャーのサイトで、遊べます。


  ということで、LEDのネオン看板のような、光と線とで構成された映画・トロン(Tron/82)の美しい世界を、蛍光表示管で再現したトミーのTRON トロンでした。



参考:Wiki 映画トロン、トロン: レガシー、ジャン・ジロー・メビウス、シド・ミードの項