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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

ゲーム&ウォッチ・ファイアアタック・任天堂

2006-11-14 23:01:23 | 電子ゲーム
 これは任天堂ゲーム&ウォッチのWIDE SCREENシリーズのファイアアタックです。WIDE SCREENシリーズは、シルバー・ゴールドに比べて200円アップの6,000円でした。1981年にパラシュート・オクトパス・ポパイ・シェフ・ミッキーマウス(エッグ)・ファイアの順番で、翌1982年にタートルブリッジ・ファイアアタック・スヌーピーと続いて発売されました。

 G&Wは大人を対象にして発売したところ、子供に好評で人気が出たのだそうです。そこで、急遽スクリーンを大きくキャラクターの表情を豊かに(子供向けに)変更して発売されたのが、このWIDE SCREENシリーズだったようです。この1981年のパラシュート・オクトパス・シェフは、コロコロコミックやゲームセンターあらしにも登場して、G&W人気の過熱振りは最高潮だったように思います。

 しかし翌年のタートルブリッジ・ファイアアタック・スヌーピーは、不人気とも言えるほど売れ行きが悪かったのだそうです。バンダイやエポック社も液晶に参入して、3,980円や2,980円という低価格で新製品を発売しましたので、そちらに人気が流れてしまったり、設定が似通っていたため飽きられてしまった部分もあったのでしょう。そこで任天堂は、1982年6月にダブルスクリーン『ドンキーコング』を発売して再び人気を盛り返し、1983年のファミコンへと繋がっていったようです。

 ただ開発者の横井軍平氏は、タートルブリッジ(亀の橋)のアイデアが非常にお気に入りだったそうです。(亀の背中を、因幡の白ウサギみたいに橋代わりにして荷物を運ぶ設定)。私も当時タートルブリッジを持っていて、カラフルな画面だったのが印象に残ってます。著名なキャラを使ったスヌーピーはともかく、このファイアアタックはそれらに比べて輪をかけて売れなかったようで、残っている数も少ないようです。設定も、騎兵隊の砦に襲来するインディアンをハンマーで撃退するというものですから、人権意識が厳しくなった今日では、まず作られそうにないものですね。

 それにしても寒くなってくると、冬の夜ってなんだかとてもゲームに向いてる気がします。昔ハウスシチューのCM(youtube)などでもよくありましたが、寒い夜に暖かい部屋でゆっくりとした時間をすごすというのは、とても心が休まるようなシチュエーションに思えます。お茶でも飲みながら30分でも1時間でもホッとして過ごすような、ささやかな時間をなるべく大切にしたいものだと考えています。

ゲームロボット九・タカトクトイス

2006-11-10 22:44:40 | 電子ゲーム
 ゲームロボット九は、㈱タカトクトイスが1982年に発売したLEDゲームです。当時としては結構ヒットしていたようで、3年間で100万個を売り上げたのだそうです。この手のものとしては、他にサイモン、Drスミス(ともに海外製)などがありました。2005年に、㈱ハナヤマから脳トレゲームの形でゲームロボット21として復活しました。廉価版にゲームロボット5もあり、これもゲームロボット10として復刻されています。(写真:前/ゲームロボット九、後/復刻されたゲームロボット21)。

 写真のゲームロボット九の箱に張ってある、当時の値札は6,800円となっています。ゲームロボット21は、21種類のゲームが遊べて実売価格3,000円程度ですから、随分と安くなっていて時代の流れを感じます。ゲームロボット九は、当時の物価でこの値段ですから(当時としては)けっこう高価な玩具で、そう簡単に買ってもらえるような物ではありませんでした。e-Toyレポートでも紹介されていますが、『ロボット』というネーミングと、箱にでかでかと書かれた『LSI』の文字がかっこよく、とても高度な玩具のように感じていましたね。オリジナルのロボット九には、野球&カジノ用シート、コマ、チップが付属しています。

 ㈱タカトクトイスは、これ以外にも『ネコどんどん』や『ロボットメーカー』など、廉価な液晶ゲームを発売していました。(2,980円で当時の液晶としては、画期的な値段だった)。他にはタイムボカンシリーズのスポンサーにもなっていて、放送時に登場メカを商品化した『Z合金』を発売していました。(これは、今ではかなり稀少品のようです)。その後は超時空要塞マクロス(1982)のスポンサーになり、完全変形できるバルキリーを発売して、この当時かなりの話題となりました。続いてオーガス(1983)なども発売されましたが、翌1984年には倒産してしまいました。この頃少し話題になりましたので、記憶にある方も多いのではないでしょうか。(ザブングル、ダンバインのスポンサーだったクローバーも1983年に倒産しています)。

 トミーが復刻したサイモンは、せっかくのデザインが台無しで少し残念な出来でしたが、ハナヤマのロボット21は、昔のイメージを崩さずに上手く復刻されていると思います。(ボタンが小さかったり、LEDモニターが追加されたりと全く同じではないですが)。値段の割にはしっかりした良い出来ですから、昔欲しかった人や思い入れのある人は、手に入れて遊んで見るのも良いかもしれませんね。

ワープインベーダー・シンセイ

2006-11-08 22:25:26 | 電子ゲーム

 これは、シンセイ(新正工業)が1970年代後半に発売したワープインベーダーです。
LEDの点滅を電子回路で制御した、いわゆるLEDゲームになります。LED球の上にインベーダーの描かれたフィルムを被せてあって、黒い画面上にインベーダーが表示される仕組みになっています。(バンダイのミサイルベーダーと同じ)。電子ゲームブームの頃に、シンセイはこのようなタイプのゲームをいくつか販売していたようです。(ゲキメツインベーダー、与作とどん平、ポンカード5、ドレミファタッチなど)。

 ゲームの遊び方としては、スクリーン上にインベーダーがランダムに表示されます。本体下部に1~8までのボタンがあり、インベーダーの位置に対応するボタンを押して、それを退治するというものです。(同社のヒットスクランブルと内容は全く同じ)。今だったら、電子回路の工作にでもありそうなごく単純なものですが、箱には誇らしげに『マイクロコンピューター内蔵・マイコン反射ゲーム』と書かれてます。まあ、マイコンやLSIがカッコいい、そういう時代だったんですね。

 シンセイ工業(いるかのマーク)がどのようなメーカーだったのかは、私の年代ではちょっとわかりませんでした。(いちおう調べて見ましたが、かなり古くからある老舗(1949)の玩具メーカーで、ブリキやソフビの玩具を得意としていたようです)。LSIを使ったゲームが流行った頃に、時代に対応するためこのような製品を開発して販売するようになったのでしょうね。時代に対応できずに潰れてしまったのかと思っていたのですが、調べてみるとバンダイと資本提携して→ユタカへと社名変更→現在のポピーへと生まれ変わっています。(超合金の旧ポピーとは別物で、旧ポピーはバンダイへ吸収されています)。

 またこの玩具には、昭和○○年に××で買い求めたという事が書いてありました。お父さんか、(こういう事をかくのは)お祖父ちゃんなんでしょうかね。子供(孫)のために買ってやったという事を記録してあるんですね。プラモや超合金が1,000円~程度の時代に、電子ゲームは5,000円以上しましたから、きっと奮発して特別な物を買ってあげたという事なんでしょう。北原照久氏の著作には、古い玩具は元の持ち主の思い出(歴史)も一緒に買うようなものだと書いてありましたが、それが少しだけわかる様な気がします。

FL宇宙探検隊ザックマン・バンダイ

2006-11-07 22:35:00 | 電子ゲーム
 これはバンダイが1982年に発売した、FLゲーム宇宙探検隊ザックマンです。ACゲーム『THE PIT』の移植という事みたいで、箱に権利の表示もしてあります。元ネタは海外の作品(日本ではタイトーが販売)で、ロボットを避けながら地中深くもぐり、ダイヤを集めてから、地上で待っている宇宙船に戻るというゲームです。地中には岩があり下を通ると潰されたり、道を塞がれたりとパズル性もあります。説明しても恐らくほとんどの方が分からないと思いますが(見れば分かるかも)、海外のサイトでも、このザックマンのことを『THE PIT』の移植とは呼ばずに、ディグダグクローンと紹介してますので、元ネタは海外でもそれほど知名度はないのだと思います。

 そういうちょっとマイナーな作品を移植したのが、このザックマンですね。なぜバンダイが題材にそれを選んだのかは謎ですが、外国の方が正しく指摘しているようにディグダグを再現したかったのかもしれません。(正規品は、学研より出ている)。ゲームの内容も岩で敵ロボットを潰したりと、そこはかとなくディグダグっぽいです。※確認してみたら、日本の電子ゲームサイトでも同じような指摘がされてます。残念ながら題材が少しマイナーなためか、中古市場でもそれほど人気のない部類に入ってしまうようです。(ゲームウォッチに比べると、FL機自体がそれほど人気はない)。もちろん昔のゲームですから、単純でそんなに遊べるものでもないです。

 という訳で、今となっては遊ぶ為のものというより、レトロな置物になっています。実際これを買った店も、最初は非売品として店のディスプレイに使ってました。(古着やアンティーク雑貨の店で、模様替えをするために放出したみたいです)。専門店やオークション等を利用すれば、結構まだこの手のものは見つかるようですが、普通に生活していたのでは、あまりお目にかかれるような代物ではないですからね。しかし当時としては、紛れもなく最先端の電子玩具だったものが、レトロなインテリアになってしまうところに時代の流れの速さを感じます。この手の玩具が流行ってから、既に24年近く時が経過しちゃってますから、実に四半世紀前にもなるわけです。(アンティークトイにもなる筈ですよね)。

 PS3のデモなどを見てからこういうのを見ると、そのあまりのギャップ(電子機器のとてつもない進化)が面白いといえば、面白いのです。時代の流れと共にゲーム機も32ビット、64ビット、128ビットの時代となって、映画並みのCGが家庭で動き回るようになっていました。気づかない間に、PCもいつの間にやらウィンドウズとネットの時代になっていました。そんな時に、ふと気づいて振り返ったら、あの時のままの姿(ぼんやりしたガキの姿)でぽつんと待っていてくれた古い友だち・・・。こういう玩具の印象を一言で言えば、そんな感じなんでしょうか。

FLガンプロフェッショナル・バンダイ

2006-10-14 23:35:01 | 電子ゲーム
 これは、バンダイより1980年に発売されたFLガンプロフェッショナルです。正確な値段はわかりませんが、外箱に8600円の当時の値札が貼ってあります。高い価格からもわかりますが、FL機としてはまだ初期の頃のものですね。

 左右にガンマンが表示されていてお互いに打ち合うという内容で、2人プレイもできるようになってます。(というよりどちらかというと2人で遊ぶのがメインでしょうか)。障害物としてサボテンや時折画面を横切る馬車など、ゲームの設定としてもなかなか古さを感じさせてくれます。ゲームオーバー時に、葬送曲が流れるというのもいかにも70年代な感じです。

 80年代の映画は、スターウォーズの影響で宇宙を舞台にするものが多くなってました。西部劇はほとんど作られず、ゲームの題材としても宇宙物が圧倒的に多かったですね。シェリフ、ワイルドガンマン(任天堂・光線銃)、バンクパニック(セガ)、ワイルドウエスタン(タイトー)、ガンスモーク(カプコン)、有名なところでせいぜいそれくらいでしょうか。どちらかといえば、ビデオゲーム以前のエレメカ期に好まれた題材のような気もします。

 デパートやボーリング場に置いてあったエレメカに、左右からガンマンが撃ち合うものがありましたから、それを元にした移植作と言えるのかも知れません。どちらにしても、もうそれを体験する事はできませんので、今となってはガンマンが撃ち合っているこの箱絵がたまらなくクールでかっちょいいと感じます。