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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

トランスフォーマー Transformers/パラマウント・ジャパン

2013-07-08 23:46:43 | 映画・DVD・CD

 トランスフォーマー(Transformers)は、2007年公開のアメリカ映画。監督はマイケル・ベイ、制作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。続編トランスフォーマー/リベンジ(Transformers: Revenge of the Fallen)が2009年に、第3作目トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)が2011年に公開されています。


 元ネタは、日本のタカラが発売していた変形玩具と、それを基にしたハズブロやマーベル・コミックを原作として製作されたTVアニメーション作品。このような子供向きの玩具やゲームの映画化は、大概失敗するのですが本作は世界中で大ヒットを記録しました。物語は、惑星サイバトロンには金属生命体であるトランスフォーマーが存在していた。彼らは正義の戦士オートボットと悪の軍団ディセプティコンに分かれて抗争を行っていた。生命を生み出す力を持った物質オールスパークが地球にある事を知った彼らは、その戦いの舞台を地球に移すことになる・・・。


 思い切り有名な作品ですので詳しい解説は省きますが、元ネタは身近な自動車や飛行機などをロボットに変形させようというアイデアの玩具。それを無理やりなんとか大人が見ても納得できる物語に仕立て上げています。宇宙人が自動車に変形するのは、かなり無理があると思うのですが、彼らは環境に適応するために、自分と同じ質量が一致する物質の内部構造までを取り込むトランススキャンという能力を持っているという設定になっています。公開当時は、トランスフォーマーたちが変形する車両新型カマロやポンティアック・ソルスティス、ステルス戦闘機のF-22などが話題となりました。


 車が主役や主役級となる重要な活躍を果たす映画は幾つもあります。有名どころでは、バック・ツゥ・ザ・フューチャーのデロリアン、ブレードランナーのスピナー、バットマンのバットモービル。


 車というか公道レースを主題としたキャノンボール・ラン。日本人役としてジャッキーチェンが出演していますが、ジャッキー映画には三菱車が数多く登場していました。ちなみに第一作目にジャッキーがマイケル・ホイと一緒に搭乗した車は、スバルレオーネ1600スウィングバック4WD・SRX。


 スーパーチャージャー搭載の警察の特殊追跡車両インターセプターが重要な役割を果たすマッドマックス


 元ネタのトランスフォーマーは、80年代辺りに少年時代を過ごした世代からは、忘れられない思い出の玩具の様です。この頃には、アメリカから逆輸入される形でTVアニメもやっていました。


 いかにもアメリカ人が好みそうなトレーラーに変形する司令官コンボイ(オプティマス・プライム)。


 デストロンNO.2のスタースクリーム。こいつは、2007年版実写では最新のステルス戦闘機のF-22に変形する。ちなみに映画にも模型やCGでなく実際のF-22が登場します。


 この映画で準主役を張るのが、司令官オプティマス・プライムの横にいる黄色い新型カマロより変形するバンブルビー(バンブル)。原作では、黄色いフォルクス・ワーゲン・ビートルより変形しています。サイバトロンの小型戦士ミニボットという設定で、正義の戦士オートボット軍団が来る前に偵察役として地球に先にやってきており、主人公の愛車となって主人公を守るという役割になっています。映画では新型カマロに変形しますが、これは監督がGMで極秘開発されていたカマロを見て、これしかないと決めたそう。映画では、70年代の2代目カマロで登場後に新型に再変形をします。また原作に敬意を示して、黄色いフォルクス・ワーゲン・ビートルも出演しています。


 映画の元ネタは5代目カマロ(2009年~)ですが、公開当時はまだ発売されていなかったためカマロ・コンセプト(2006)が使用されています。これはCMなどでも効果的に使われていました。最新鋭戦闘機F-22を登場させ、トランスフォーマーたちが変形するビークルも最新鋭のものにアップデートされていますので、まだ発売前の飛び切りの最新型の自動車を用意したということなのでしょう。ちなみに原作のバンブルが、黄色いフォルクス・ワーゲン・ビートルから変形するのは、小さくて親しみやすいイメージからでしょうか。


 ということで、80年代の玩具が現代に甦った映画トランスフォーマーでした。

参考:Wiki トランスフォーマー、トランスフォーマー(2007)、バンブル、シボレー・カマロ、キャノンボール・ランの項、トランスフォーマーDVD/音声解説、80年代こども大全集/宝島社

YAWARA!/浦沢直樹・小学館/東宝&バタアシ金魚/望月峯太郎・講談社/日本ビクター

2012-03-21 12:24:07 | 映画・DVD・CD

 YAWARA!は、ビッグコミックスピリッツ誌に1986年から1993年まで連載されていた漫画作品。原作者は、浦沢直樹氏。こちらは、浅香唯さん主演で1989年に劇場公開された映画版。


 原作のYAWARA!は、89年よりTVアニメ化もされるなど、当時大変な人気を誇っていました。劇場版の主演である浅香唯さんの方も、86年にTV・スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇でブレイクした後、この映画の前年88年には映画・スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲に主演するなど、人気がピークを迎えた頃だったと思います。共演は、これも人気絶頂期の阿部寛さん。


 人気格闘技漫画の映画化ということで、前田日明さん、高田延彦さん、山下泰裕さん、山口香さん、ラッシュワンさん(ロス五輪で山下さんと金を争った)など、本物の格闘家が出演しています。当時、冬物語と同時上映で劇場に見に行った覚えがあります。ドリフの仲本工事さんも出演しており、全員集合が終わってしばらく経っていましたので、それがなぜか印象に残っています。


 当時スピリッツ誌を読んでましたので、原作の漫画も読んでいました。この映画、どれくらいヒットしたのかわかりませんが、内容はともかく浅香唯さんは原作のイメージにぴったり合っていて良いと思います。
 

 同じく格闘技漫画の映画化には、コータローまかりとおる(84)などがありました。主演は黒崎輝さん。JAC(ジャパンアクションクラブ)が協力しており、真田広之さん、サニー千葉さん、大葉健二さん(ギャバン)と、そうそうたる顔ぶれ。


 バタアシ金魚は、週刊ヤングマガジン誌で連載されていた、望月峯太郎氏原作の漫画作品。こちらは、1990年に高岡早紀さん主演で映画化された劇場版。


 高校生であるヒロイン・ソノコと、ソノコのことが好きで好きで仕方が無いカオルの交流を描いた、高校の水泳部を舞台とした青春映画です。カオル役には、筒井道隆さん。若き日の東幹久さん、浅野忠信さんも出演しています。他には伊武雅刀さん、漫画家のいしかわじゅんさんなど。


 この映画は、プールの青さ、空の青さなど、とにかく青を強調した映像になっています。このくらいの年齢は、光を感じる受容体が敏感なのか、とにかく空の色などをまぶしいと感じていたような気がしますが、その青さをそのまま映像の中に定着したかのような作品です。


 こちらは原作の漫画の方は、ほとんど読んだことがありませんでした。映画の方は、かなり評価の高い作品で、個人的にもこの時期の邦画では、もっともよくできた青春映画だったと思います。



参考:Wiki YAWARA!、浅香唯さん、バタアシ金魚、高岡早紀さんの項

冬物語/原秀則・小学館&曖・昧・Me(あい・まい・みい)・東宝

2012-03-21 02:37:48 | 映画・DVD・CD

 冬物語は、1987年から1990年までヤングサンデー誌に連載された原秀則氏原作の漫画作品。こちらは、1989年に劇場公開された映画版。


 物語は、主人公・森川光が受験した全ての私大を不合格となり、浪人生になるところより始まります。予備校の受付で前列に居た雨宮しおりに一目惚れをして、彼女と同じ東大専科コース選択を決めることに。そこにもうひとりのヒロイン、倉橋 奈緒子も絡んできて…ということで、予備校生の青春を描いた浪人生の物語です。この頃は、80年~90年代のラブコメ全盛期にあたり、特に少年サンデー誌ではタッチやうる星やつら、ビックコミック誌ではめぞん一刻が連載されて人気を博していました。高校生活や大学生の青春を描いたものは、多かったと思いますが、特に予備校生にスポットを当てた作品(ラブコメ)は、まだ珍しかったと思います。


 主演は、森川光に山本陽一さん、雨宮しおりに水野真紀さん、倉橋奈緒子に宮崎萬純さん。予備校生という限定された期間の中で、それでもやっぱり学生生活はあるということを描いていて、ある種の硬質な透明感が秀逸な作品でした。


 主演の山本陽一さんは、この頃よく青春ものの映画やドラマに出演していました。こちらは、菊池桃子さんのデビュー作、パンツの穴。


 同時上映は、スピリッツ誌に連載されていたYAWARA!。浅香唯さんの主演。同じくスピリッツに連載されていた、ツルモク独身寮も同じ時期に映画化されていました。


 曖・昧・Me(あい・まい・みい)は、1990年公開の裕木奈江さん主演の青春映画。森尾由美さんや、坂口良子さん、尾身としのりさん、WINKなどが出演。なにか違う種類の作品にも見えますが、この頃の裕木奈江さんは、本当にかわいかったんですね。この後、人気が出すぎてバッシング騒動に巻き込まれてしまいました。


 設定は高校生ですが、福岡の予備校が舞台になっています。福岡には、かって若者の集まる親不孝通りという名の通りがあって、舞台となった予備校を含めた幾つかの予備校が通りの終点にある事から、その名が付いたそうです。今ではイメージの問題から、通りの名も違う名前に改められ、この予備校も医療福祉系の学校へと変わっているようです。少子化や大学全入時代となって、大手以外の予備校も難しくなっているのでしょうね。医療福祉系の学校ということにも、また時代を感じます。


 物語の方は、やるせなくてどこかだるい、バブル期独特の浮遊感に包まれたような青春を描いています。この2作品、傑作とは言い難いですが、あの頃のどこか浮かれていて、どこかけだるかった年代の一部を鮮やかに切り取っている様に思います。



参考:Wiki 冬物語、山本陽一さん、裕木奈江さんの項

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国・LUCASFILM/Paramount Pictures

2012-03-18 12:25:26 | 映画・DVD・CD

 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)は、2008年公開のインディジョーンズシリーズの劇場用4作目。前作最後の聖戦より、実に19年ぶりとなる作品。


 物語は、現実と同じく前作より19年後の第二次世界大戦後が舞台。敵役も前作までのナチスより、冷戦時代の旧ソ連になっています。今回のお宝は、クリスタル・スカルと呼ばれる謎のクリスタル製の骸骨。舞台は、アメリカ合衆国より南米ペルーの奥地へ向かいます。ハリソン・フォードに加えて、一作目レイダースに登場したヒロイン役のカレン・アレン、息子役のシャイア・ラブーフ等が出演しています。19年ぶりの新作とあってハリソン・フォードも60代になっており、3部作時の切れはありませんが、果敢にアクションシーンをこなしています。


 物語の方は、冷蔵庫に入って核実験を避ける描写があったり、○○○が出て来たり、元々荒唐無稽なシリーズだったのでしょうが、やりすぎでリアリティに欠けるという気も。前3部作では、CGも(ほとんど)無い関係でスタントや合成・ミニチュアなど、どのように撮影したのか特撮の精巧さに引かれる部分もありましたが、CG全盛となって映像に驚く事も少なくなってしまいました。現実のハリソンは、スターウォーズ、インディ・ジョーンズ、ブレードランナー以降、演技派として活躍しているのはわかっているのですが、インディは作品の中で止まったままですから、年齢を経たインディ・ジョーンズにも違和感は残りました。ただレイダースマーチが流れると当時がよみがえり、製作してくれただけでも良かったという気になりました。


 映画公開時に発売されていたハズブロ社製のフィギュア。最後の聖戦バージョン。


 クリスタル・スカルの王国バージョンのインディ。


 若き日のインディ。ちょっと蝶野似。トレードマークのジャケットと帽子着用。


 クリスタル・スカルの王国版。ちゃんと年齢が経過していて芸コマ。おまけに似てます。


 前三部作のVHS版。レンタルビデオ店などでよく借りました。こちらの方が、馴染み深いかも。


 前三部作の頃に影響されて登場してきた冒険もの。マイケル・ダグラスのロマンシングストーン、子供版インディ・ジョーンズの趣もあったグーニーズ。


 ゲームでも冒険ものが沢山でていました。スペランカー、チャレンジャー、アトランティスの謎、Aztec(海外PCもの)、アーケードではミステリアス・ストーンズ・Drキックの冒険(データーイースト)など。ATARIよりそのまま魔球の伝説を題材にしたアーケードも出ていました。中でも一番印象に残っているのが、Activision社のPITFALLシリーズ。日本では、セガによるアレンジ版がアーケード、SG-1000用、FC版がポニカより発売されていました。


 ということで、映像作品の中で止まっていた時間が動き出したかのような、不思議な感覚にさせてくれる作品でした。この後も続編が作られるという話もあったのですが、ハリソン・フォードももう69歳とのことですから、やはり製作してくれて良かったのだと思います。

参考:Wiki インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国、ハリソン・フォードの項、International Arcade Museum

スピード・レーサー(Speed Racer)・ワーナーブラザーズ

2009-08-23 16:46:28 | 映画・DVD・CD

 『スピード・レーサー』(Speed Racer)は、2008年に公開されたアメリカ映画です。元ネタは、いわずと知れたタツノコプロの『マッハGoGoGo』(67)で、監督は『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟。なぜ彼らが、マトリックスの次の作品にこのアニメの映画化を選んだのかというと、かって『マッハGoGoGo』がアメリカで『Speed Racer』のタイトルでTV放映されており、人気を博していたという背景があります。ただ40年以上前のアニメですから、どれだけ需要があったのか興行収入が制作費に届かず、劇場でも打ち切りとなってしまったところがあったようです。また予告編などを見ると、原色ギラギラのCGで作成されており、今ひとつ原作の雰囲気が出ていない感じがして、私も見ていませんでした。けれどアマゾンのレビューなどでは、意外と高得点だったりして、気になる作品でもありました。ということで、例によってツタヤにて安く手に入れましたのでレビューをしてみます。物語は、レーサー家の次男“スピード”(長男はレース中に事故死)が、レースを通じて裏でレース界を牛耳る巨大組織の陰謀を暴くといったものです。通常、実写による映画化の場合、リアリティを出すためにアレンジが施されているものですが、父親や弟とペットのチンパンジーなど、レーサー家(三船家)のキャラが見事にそのまま再現されており、原作と同じようにミスターXも登場します。マッハ号の特殊機能も(かなりそのまま)再現されており、雇われ監督が人気作品を(仕事として)映画化したというよりは、自分達の作りたいものを作ったウォシャウスキー兄弟のオタク魂が炸裂した作品に仕上がっています。


 実際に見た感想としては、実写映画というよりは、CGアニメの中に(ロージャーラビットのように)役者さんが登場してくるといった感じになっています。実写のセットもCGにあわせて原色で揃えてあるなど、あえてリアルにしようとはしておらず、40年前のアニメを最新の技術でCGアニメとして作ったらどうなるかという作りになっています。レースのシーンなどはまんまTVゲームで、レースゲームのムービーを見ているようです。そもそも原作の『マッハGoGoGo』自体が、奇想天外な話(製作者自身もレースの事など詳しくない状態で作ったそう)で砂漠だったりサバンナだったりを、ノコギリやジャンプ装置(オートジャッキ)を装備して、潜水艦にもなる車でレースをするという話ですから、これを忠実に再現しようとするためにこういう世界観になったのでしょう。序盤のサーキットでのレースシーンでは、原色でチカチカのCGが不安な気持ちにさせるのですが、中盤のラリーシーンで特殊機能を使って、ライバルの妨害を避けながらレースを続ける展開にいたって、拍手喝さいになります。下手に現実味を出すよりも、この方が正解だったように思えます。また、サーキットでのシーンは“F-ZERO”、山岳地帯のシーンは“リッジレーサーレボリューション”などTVゲームから着想を得ているようなイメージも随所にあります。


 また、どこかミニ四駆的な雰囲気もどこかあって、そのあたりに熱中した層には刺さる部分があるかもしれません。傑作とはいえないけれども、失敗作ではないと思います。私は、『マッハGoGoGo』はりアルタイムでは見ておらず、再放送で見た世代なのですが、この映画を見て一番思い出したのは、90年代頃のSFCや、プレステのゲームでした。なにかあの辺りの、キッチュなCGの魅力が詰まった映画だと思います。(リンク先youtube)