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冬物語/原秀則・小学館&曖・昧・Me(あい・まい・みい)・東宝

2012-03-21 02:37:48 | 映画・DVD・CD

 冬物語は、1987年から1990年までヤングサンデー誌に連載された原秀則氏原作の漫画作品。こちらは、1989年に劇場公開された映画版。


 物語は、主人公・森川光が受験した全ての私大を不合格となり、浪人生になるところより始まります。予備校の受付で前列に居た雨宮しおりに一目惚れをして、彼女と同じ東大専科コース選択を決めることに。そこにもうひとりのヒロイン、倉橋 奈緒子も絡んできて…ということで、予備校生の青春を描いた浪人生の物語です。この頃は、80年~90年代のラブコメ全盛期にあたり、特に少年サンデー誌ではタッチやうる星やつら、ビックコミック誌ではめぞん一刻が連載されて人気を博していました。高校生活や大学生の青春を描いたものは、多かったと思いますが、特に予備校生にスポットを当てた作品(ラブコメ)は、まだ珍しかったと思います。


 主演は、森川光に山本陽一さん、雨宮しおりに水野真紀さん、倉橋奈緒子に宮崎萬純さん。予備校生という限定された期間の中で、それでもやっぱり学生生活はあるということを描いていて、ある種の硬質な透明感が秀逸な作品でした。


 主演の山本陽一さんは、この頃よく青春ものの映画やドラマに出演していました。こちらは、菊池桃子さんのデビュー作、パンツの穴。


 同時上映は、スピリッツ誌に連載されていたYAWARA!。浅香唯さんの主演。同じくスピリッツに連載されていた、ツルモク独身寮も同じ時期に映画化されていました。


 曖・昧・Me(あい・まい・みい)は、1990年公開の裕木奈江さん主演の青春映画。森尾由美さんや、坂口良子さん、尾身としのりさん、WINKなどが出演。なにか違う種類の作品にも見えますが、この頃の裕木奈江さんは、本当にかわいかったんですね。この後、人気が出すぎてバッシング騒動に巻き込まれてしまいました。


 設定は高校生ですが、福岡の予備校が舞台になっています。福岡には、かって若者の集まる親不孝通りという名の通りがあって、舞台となった予備校を含めた幾つかの予備校が通りの終点にある事から、その名が付いたそうです。今ではイメージの問題から、通りの名も違う名前に改められ、この予備校も医療福祉系の学校へと変わっているようです。少子化や大学全入時代となって、大手以外の予備校も難しくなっているのでしょうね。医療福祉系の学校ということにも、また時代を感じます。


 物語の方は、やるせなくてどこかだるい、バブル期独特の浮遊感に包まれたような青春を描いています。この2作品、傑作とは言い難いですが、あの頃のどこか浮かれていて、どこかけだるかった年代の一部を鮮やかに切り取っている様に思います。



参考:Wiki 冬物語、山本陽一さん、裕木奈江さんの項


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