5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

定めなき世の

2016-12-28 21:08:53 | ことば
「世に住まば聞けと師走の砧かな」 「砧」とは洗濯した布を生乾きの状態で台に載せ、棒や槌でたたいて柔らかくしたり、皺を伸ばすための道具だとWIKIにある。古来の生活民具だったが、明治時代に炭のアイロンが広まるとすぐに廃れてしまった。 夜になると砧を打つ音が聞こえたとあるのは、だから江戸時代以前の様子であって現代人の誰もこの音を聞いたことのある者はいないわけだ。 この句の作者は「師走の砧」を聞い . . . 本文を読む