山手線が一部運休した日のこと、久しぶりの開店直後の訪問です。土曜日ということもあり、9時40分頃の到着で既に
行列は10人に。開店時にはその人数は30人へと膨らんでいました。
数日前までは、いつも通り閉店間際の訪問を計画していたのですが、前日に知り合いの方より、夕方からのお酒の席のお
誘いを受けた為、この時間帯での利用に変更しました。私の人生において「人から誘われる」などということは、極めて
稀なのだということに、この年齢になってようやく気が付きましたで、今後はこういった機会を大切にしていきたいと思
います。

入店しラーメンを待つ間、麺を鍋に投入しようとする店主さんと目が合い「早いな。」と一言。
大豚、大蒜多め野菜脂。

麺丼にはたっぷりの脂。

ボキボキとした食感を想像させる見た目です。

小麦粉が凝縮されたギュッと詰まった固さのある麺は、スープの中を滞留してもその力強さを失いません。ただ、それが
何を理由としたものなのかは分かりませんでしたが、ほんの僅かに苦手なタイプの酸味を連想させる臭いを感じました。

並々と注がれたスープには、厚い液体油の層が。

固形脂をお願いした影響もあるのかも知れません。

一口目に油を、二口目には醤油の鋭い塩気を感じる円やかさ抑え目のキレのあるスープは、これだけの油量でも、もたれ
を感じさせません。

別丼には、野菜と豚と大蒜。

色鮮やかで甘味の強いキャベツとザクザクと音を発する茹で立ての野菜の上にも脂を頂戴しました。

豚は小振りの整った形状のものが5つ。
スッと歯が入り、咀嚼する度に滑らかさが増していった豚。

端豚。

その部位から硬めという先入観を持つも、実際はしっとりとしていました。

サッと千切れる、柔らかな肉質です。

丼の中に滞在していたことで、さらに柔らかさが増します。

脂身少な目の部位でしたが、旨味をたっぷりと内包している為しっかりとした満足感を得ることが出来ました。

大きめの形状も見受けられる大蒜。いつもより辛味を強く感じたのは、刻んでからあまり時間が経過していなかったから
でしょうか?

今回も大きな脂身が。顔がニヤケて来たのが自分でも分かりました。

持参したレンゲで卵黄のみを麺と、白身は野菜や豚と絡めた生卵。

約14分を要して完食。「ごちそうさまでした。」と丼を上げると店主さんとの「足りた?」「お腹一杯になりました。
今日はもう何も食べなくても済みそうです。」「少ないともう一回来られちゃうからな。」という、もう何度目だろう?
という、お互い笑顔でのやり取りの後、依然30人程を維持する行列をよそ目に、次の目的地へ向かう為JR御茶ノ水駅
へと歩き出しました。
