11月最後の土曜日、夕方の利用です。16時30分頃の到着で外待ちは33人。前日の臨時休業の影響もあってか
その後も行列の長さは変わらず、17時前には閉店となりました。
大豚、大蒜多め、野菜脂+生卵。到着からここまで約2時間。
麺丼には脂が添えられています。
引き出すのに難儀する程、ぎっちりと詰められています。
頂上の麺は表面に抵抗を感じる固めの触感です。
スープと交わることで表面はツルンッとしますが、中心部には小麦粉がギュッと凝固したような、しっかりとした噛み
応えがいつまでも保たれます。小麦粉がこちらに迫ってくるような仕上がりでした。
野菜丼には野菜と豚と大蒜。
脂が添えられ、醤油ダレが回しかけられた野菜は、いつもどおり熱々シャキシャキ。ザックリキャベツの甘さも加わ
って、麺に手を付ける前に豚の上に乗せられた野菜はあらかた口の中に。
豚は6つ。
しっとりとした赤身が口の中でとろけます。
こちらは厚みがあり噛むと強めに反発してきました。
確認は出来ていないのですが、以前にもあった醤油ダレに漬け込まれた豚かと。しっかりと味が染みて、ほぼ100%
赤身なのですがスッと歯が入りました。
この豚は初めてという位極薄に切られていたのですが、この日のしっとりとした肉質を味わうには、これ位の厚さの方
が適していると思いました。
他と比較して脂身が多めで、バランスよく赤身と脂の美味しさを堪能出来たもの。
こちらも神保町店の王道を行く上品な味わいでした。
表面に油が散見されるスープ。
閉店間際だったので、より油の回ったものを想像していたのですが、コクと塩気が旨味とスッキリさという、それぞ
れの長所を適度に主張する、非常にバランスの取れたものでした。お腹は既に限界まで膨らんでいたのですが、固形
物を食べ終えた後、持参したレンゲで二口三口と。
控えめなピリッとした辛味を放つ大蒜は、麺や豚に乗せて食べるのにピッタリでした。尚、最初に提供された際には
大蒜が入っていなかったので、その旨申し出ると店主さんはとても恐縮され、いつもよりさらに多めに盛って頂きま
した、ラッキー。
フワトロの脂がたっぷりと。もう後戻りは出来ません。
食券を置くと直ぐに提供された生卵。
後半、卵黄を加えてセルフ油そばとして。それぞれの旨味が濃縮されたように感じられ、次回も。
閉店した店内で21分を要して完食。私の後続は7人のみと変則的だったので、他の方に比べて、大きく提供時間を
遅らせて最後に配膳して頂いたお陰で、周りを気にすることなく自分のペースで食べることが出来ました。膨らんだ
お腹をさすりながら店主さんといつものやり取りをして、退店しました。