平日開店直前に訪問です。
店外待ち17人の最後尾に並んだと同時にシャッターが開き、開店となりました。
列後方にて、既に並んでいた女性に半袖眼鏡の男性が合流する横入り割込み発生。本人達に全く悪気がなさそうなのが
何とも不思議。ファミレスのように受付簿に記入して待つ方式を別として、こういう行為が許されるお店って存在する
のでしょうか?あぁ、小心者でコミュ障の私は当然見て見ぬ振りです。
中華ソバ+出汁打ち込み式味玉。
30分弱で入店、さらに約10分後配膳されました。一度に提供出来る中華ソバの杯数は3杯までのようです。
水にさらされた玉ねぎは薄くスライスされており、僅かな辛味があります。
スープはサラッとしていて粘度低め、口に含むと最初に煮干の風味が拡がり、その後に醤油の味が表れてくる、それぞれ
のバランスの取れた味わい。誰にでも受け入れられる、クセのない優しい煮干の旨味を楽しめるスープです。
煮干スープのイメージは「あっさりとして上品」というものだったのですが、イチカワの煮干スープは、しつこさのない
油の旨味を感じることが出来るので、しっかりとした満足感を得られます。
煮干が練り込まれているのであろう、パツンパツンとした強い歯応えを感じるストレート形状の麺は、綺麗に畳まれて
盛付けられています。麺自体の煮干風味は前回より控え目な気がしました。
よくほぐさないと、箸を入れた際に麺が塊のまま持ち上がってしまいます
チャーシューは脂身多めで赤身もジューシーな肉質、前回より一回り小さくなった気がします。
出汁打ち込み式味玉です。
半熟の黄身と甘い出汁が混ざってコク深い味わいです。
味玉は、これで一つの料理として完結していると考え、スープや麺とは混ざらないようにして食べました。
完食です。前回の反省を踏まえ、スープは残しておきます。
生卵と共に、和え玉を注文しました。
和え玉の丼には、玉ねぎスライス、魚粉(煮干粉?)、角切りチャーシューが入っています。
タレの見た目は漆黒。
店主さんの奥さん?に、提供時に言われたとおり、よ~く混ぜ混ぜします。
スープに浸っていない分、バッキバキの麺を楽しめるのが和え玉の楽しみです。
麺の熱もあってかタレは全体に良く絡み、残った量はこの位となりました。
前回出来なかった、つけ麺風の食べ方を試してみます。
既に旨味が詰まったタレが絡んでいるので、中華ソバのスープにつけるとそれぞれの味が混ざり、特徴がぼやけてしまった感じ。
特に必然性は感じませんでした。
今度は、溶いた生卵につけてみました。
濃いタレを纏った力強い弾力を持つ麺に生卵が絡まることで、円やかさが加わり一層美味しくなりました。1+1=2以上の効果が期待できます。
お酢も試してみましたが、量に気を付けないと酸味が前面に出てしまい、せっかくの煮干の風味が損なわれてしまいます。
和え玉の食べ方の個人的好みは、生卵につける、良く混ぜたものをそのまま、中華ソバのスープでつけ麺風に、酢を加えて、の順です。
中華ソバのスープを飲み干して完食です。最後の一口二口では、さすがに煮干のえぐ味を若干感じました。
がそれもまた煮干スープの醍醐味なのでしょう。
「ごちそうさまでした。」と言って丼をカウンター上段に上げ、カウンターの自ら使用した箇所を布巾で拭いていると、店主さんから
「恐れ入ります。」とのお言葉。
いつでも誰にでも言う退店時の挨拶?それともラーメン二郎以外のラーメン店では、普通誰もしないことだから?