LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

シラサギスゲ と リビングストーンの花器

2008-06-16 08:43:00 | フラワーアレンジメント
和の趣がありながら、モダンな花あしらいが好きです。

シンプルに一種類の花を数輪いけるのに、ちょうどいい具合の花器を
あれこれ探して、めぐり合ったのが”リビングストーン”の花器です。



口が小さいので、繊細な花でも生けやすいのです。

”シラサギスゲ”を生けました。
野に咲く花の印象がそのままに生かされるのは、
”リビングストーン”の花器の、無理のない自然な造形の力によるものだと思います。

その”リビングストーン”の個展が、niwa-coyaさんで開催中です。



今回の展示には、このようなトルソ型の花器がたくさん作られています。

天使のような羽が、片方だけのトルソの不思議な佇まいにハッと息を飲みました。
こんな花器は、見たことがないはずなんだけど、
なぜだか自然の産物のように、なんの違和感もなくそこにあって呼吸しているように私には、思えるのです。



ほかにも、新作がたくさん並んでいます。

オーナーのふみよさんが、トルソの花器に一枝なんてことない葉っぱを生けていました。
それを見て思ったのです。 そうか、”リビングストーン”の花器には、華やかなアレンジは似つかわしくなく、
自然な野の草やら枝を、ひと枝、ふた枝挿すのがきっと似合うんだろうな、と。

オブジェのようであっても、自然である。
そして、花を生けたときに
花の姿が生かされながら、花器自体がより美しく見える、
そんな不思議な花器です。


LIVING STONE
笹本雅行・竹内陽子 作陶展

  6/3~29 (月曜定休日)

  niwa-coya  tel,fax 03(53159)2848

利休草 と 高台

2008-06-13 09:27:52 | フラワーアレンジメント
引き続き、”Kino”さんのお家に生けたお花をご紹介します。

”利休草”という名の、蔓性の草花です。



和室の床に、”アカシア”の木製の高台を据え
”桑原典子”さんの花器に、”利休草”を挿しました。
(桑原さんの花器は、以前に”niwa-coya”で買い求めたものです。)

床は低い位置にあるので、高さのある花器を置くか、さもなければ
“高台”で高さを作って、花器を置く必要があります。
塗装していない木製の台の”質感”と、太めの足の安定感のある”量感”と、
しまりのある、木の“色”が、この床にぴったりでした。

蔓性の枝を、一枝は左上に、もう一枝は右わずか前方に
流れるような動きのままに生けます。



”利休草”の花は、よく見なければ気付かないような、
地味な花です。



花が、枯れて終わった後に飾っていただけるよう、
もう一つエキストラの飾りを作りました。

壁の色とぴったり同じグリーンの、ヴェトナム製の”セラドン”の高台に、
アフリカのドライの実を三個転がしました。



近寄って見ると、こんな感じです。

手にとって振ると、種がコロコロと、かわいい音がします。
生花でなくても、こういった自然の実物もまた、
床の飾りとして、面白いのではないかと思っています。

”アカシヤ”の高台と、”セラドン”の高台はこれからも、
どちらもいろいろに活躍してくれそうです。

アリュームとブルーファンタジー

2008-06-12 07:38:04 | フラワーアレンジメント
和歌山県の”Kino”さんのお家に生けたお花です。



クネクネ曲った姿がおもしろい、”アリューム”。(以前にもご紹介してます。)
ねぎ坊主の一種なので、切ったときプーンとねぎの香りがします。
大きい”アリューム”の種は、ねぎの香りが一段と強くて、
「もしかして、刻んでおうどんに入れたら美味しいんじゃないかな。」
なんて思ってしまうほど、すっごくねぎっぽかったです。

この、クネクネは、人工的に曲がるように育てたものです。



こちらは、”ブルーファンタジー”という花です。

”アリューム”と同じ色の、うすむらさき色の花が、
どうしても必要で、このボーッとした姿が気に入り、
組み合わせることにしました。



大小の二つの花器に、対照的な姿の二種類の花を
極端な高低を付けて生けました。

クネクネ、ニョローとした”アリューム”と、
ボサボサ、ボーッとした”ブルーファンタジー”の、
デコボココンビのような、フラワーアレンジメントでした。

インテリアの利き色

2008-06-11 06:28:14 | インテリア
前回に引き続き、ソネケンさんのダイニングルームです。

木の家は、全体がナチュラルトーンです。
木の家に、木の家具を導入する際には、
塗色をダーク色にするとか、椅子の張布で色を差すことで
ワントーンの空間に変化をつけることができます。



オレンジ色の張布は、利き色でありながら木に良く合う色です。
ダイニングルームを若々しく、しゃれた感じに見せてくれます。

チェアーは、AIDECの”LALA”です。
ロータスブルーのホームページ”椅子のソムリエ”でもご紹介していますので
同時にご覧いただけると嬉しく思います。



オレンジ色に合わせ、黄色い花を生けました。

一つの花器に一種類ずつ、同じ色の別の花を生けました。
サイズ違いの花器は、100円ショップで見つけました。
大、小、どちらも100円です。

このような大きさの違う、同じデザインの花器で
高低を作って花を生けると、うまくバランスがとれます。
100円でなくても、お勧めのペアの花器です。

バイカウツギと白磁の花器

2008-06-10 08:29:08 | フラワーアレンジメント
ソネケンさんのお家の玄関先に”バイカウツギ”を生けました。

あらかじめ白磁の花器を用意していたので、
なにか一輪、白い花を生けるつもりでいました。
ちょうど”バイカウツギ”があったので、即決で一枝買いました。



ソネケンさんのお家は、漆喰の塗り壁で作られています。

美しい漆喰と、柔らかな白磁の花器と、優しい白い花の三つの“白”は
微妙な濃淡で、無理なくしっくり溶け合っているように思います。

花を一つだけに抑え、あとはつぼみだけで生けました。

花器の下に敷くものは、“竹”をスライスして樹脂で固めたものです。
こんなふうに、敷物を敷くと、花器と花がグッと引き締まります。
花あしらいは、花と花器が一体であり、花器と供に脇役となる、
”敷き台”の存在が、非常に重要だと思っています。

ソネケンさんのお家にふさわしい、風情のある玄関花になったと
満足できたお仕事でした。



和室とてっせん

2008-06-09 08:32:12 | フラワーアレンジメント
仙台の”ソネケンホーム”さんのお仕事をいただき、
コーディネートして参りました。

ソネケンホームさんのお家は、誰からも好感を持たれる、安心感の持てるお家です。



すごくスタンダードな和室です。

このお部屋には、モダンなアレンジではなく、風情のある和の花あしらいが
ふさわしいと思い、床壁に竹製の花入れで花を吊って飾りたいと思っていました。

地元の花屋さんを教わり、”てっせん”を調達しました。



”てっせん”は、別名”クレマチス”ともいう蔓性の花です。
竹製の花器に、少し前方に傾ぐように、一輪ピンク色のてっせんを生けます。
枝垂れるような姿が欲しく、もう一種類の蔓植物を、足して挿しました。

床壁に花をあしらった場合、床に置く物は花以外のものがふさわしく
”香立てと香”を置きました。
”香”でなければ、”香合”もまたふさわしいかと思います。

こうして、”香”などを床に飾る場合には、”台”が必要となります。

亡くなった祖母は、床の掛け軸や、花や飾りを、常に整えている人でした。
花器も、香合も決して床にじかに置いたりしないで、
「この軸には、どの香合を合わそうか、どの台に香合を置こうか。」
と、いつも心悩ませながら、床をしつらえているような女性でした。

ですから、「絶対に床にじかに物を置いてはならない。」
というのは、子供のころに見ていたおばあちゃんの姿から
教わったものなのです。

さて、この床飾りならまずまずと、おばあちゃんに褒めてもらえますかね。



キッチンのツールハンギング

2008-06-06 07:20:40 | インテリア
和歌山県の"Kino"さんのキッチンを作ったときに、
棚の部分のディテールのみコーディネートさせていただきました。

「便利で、おしゃれな感じになりますよ。やってみませんか。」
と、ご提案したのがツールハンギングです。



細いステンパイプに同じくステンのSカンをいくつかぶらさげるだけで
ツールハンギングが簡単にできます。

ツールハンギングを作るときのポイントは、
ポールと、Sカンと、つり下げるツールのマテリアルを
クローム色一色に統一する、ということと、
ポールとSカンのサイズSカンとツールのサイズを
合ったものにしておくというだけの、単純なものです。

たったこれだけのことなんですが、道具が取りやすい、一目瞭然である
という実用面のメリットだけでなく、見た目に愉しげでおしゃれな感じが
Kino"を訪れるお客様へのアピールとなっています。

小さなアイデアではありますが、このキッチンをごらんになって、
ディテールを参考にしていただけるということを、うれしく思っています。

まさに、コーディネート冥利に尽きる思いです。


イカスミのスパゲッティー

2008-06-05 05:57:43 | Weblog
先日、母と妹が上京してました。

妹は、タイのお土産を、母はカナダと富山のお土産をそれぞれ持参してくれました。
実家の岐阜県高山市は、隣の富山県の海産物が手に入ります。
”黒作り”という、真っ黒なイカの塩からは富山の特産物で私の好物です



こちらが、”黒作り”です。

お酒の肴に良し、ご飯に乗っけて良しですが、
ちょっとひねって、”イカスミのスパゲッティー”にしようと思いつきました。



”カルディー”で買った、フランスのイカスミソースを買いました。
リアルなイカのイラストがなんだかおいしそうです。
これと黒作りをミックスしたらどうかな、よしやって見よう、実験、実験。



イカスミソースは一人分ずつ、こんな黒いカプセルみたいになっています。

きざんだにんにくと、たまねぎをオリーブオイルで炒めます。
次に黒作りとイカスミソースを鍋に入れ、すこしパスタのゆで汁でのばします。
茹でたてのパスタをよーくからめれば、できあがり。

超かんたんです。



こちらが完成したイカスミのスパゲッティーです。
湯気が上がって、アツアツです。おいしそうでしょ。

息子のしゅんけさんは、物も言わずにペロリと平らげてしまいました。
相当おいしかったと見えます。



料理をした私の指は、墨がついて何日かとれませんでした。
おいしい物を作るって、なりふり構ってなんかいられないんですね。


私の針山

2008-06-04 05:00:21 | Weblog
お仕事で続けさまに、クッションを縫ったり、ベッドカバーを縫ったりしていました。

チーズの入っていた木箱をお裁縫箱として使っています。
使い慣れたお裁縫道具がいろいろ入っています。

ピンクッションは、中国製の唐子がならんだ針山が
とっても使いやすくてかわいいので、3個それぞれ
大切に使っています。



これが、私のお裁縫箱です。

針山の他には、針を入れる缶、おばあちゃんの形見にいただいた象牙のへら、
指ぬき、糸巻きなどが入っています。
お裁縫箱の蓋の裏には、刺繍糸のラベルや、布とかテープの切れ端をコラージュみたく
貼り付けています。

蓋を開けるたびに、楽しい気分です。



これは、もう一個の大きい針山で、唐子が11人握手しているものです。
大きい針山もまた必要で、ガンガン針を刺して使っています。

小さい針山は、お裁縫の間中、腕につけられるよう
中国製のトンボボタンを付けました。
これは珍しい唐子が一人だけのものです。

かなり、ボロボロになっていますが
お気に入りの道具たちです。

タイのお土産

2008-06-03 04:13:00 | 雑貨
妹から、タイのお土産をもらいました。

旅行好きの妹は、一年に一度必ずと言っていいほど海外旅行に行ってます。
全くうらやましい限りなんですが、旅行に行くと必ずお土産を買ってきてくれるので、ラッキーと思ってます。

妹は、私の好きなものを実によく理解していて、お土産はいつもハズレ無しです。



今回は、タイに行って来たからといって、鼻の薬をくれました。

スティックになっていて、軽く鼻に挿しこんで嗅ぐと
スースーして気持ちよく、鼻づまりに効果があります。
成分は、メンソール、ユーカリオイル、ペパーミントオイルが主です。

私は、アジアの薬のパッケージが大好きです。
かわいくてキッチュな缶やボトル、プラスチックの容器の
デザインの気に入ったのを見つけると、何の薬だかわからなくても買ってました。

塗り薬は大体が自然のハーブが主成分なので、「平気平気。あー、効く効く。」と
バンバン使ってます。
肩こりに良し、虫さされや軽いやけどに良しと、わりと万能だったりします。

かわいいパッケージの薬は使いきれずどんどん増えていきます。
たとえ空になっても、容器は捨てることができません。
そんなわけで、薬がたくさんになってしまい、
我が家のキッチンの一角は、アジアン薬局のようになっています。

またまた今回増えた薬を仲間入りさせて、家庭内薬局の様子を
近いうちに公開するつもりなので、待っていて下さいね。