LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

和室とてっせん

2008-06-09 08:32:12 | フラワーアレンジメント
仙台の”ソネケンホーム”さんのお仕事をいただき、
コーディネートして参りました。

ソネケンホームさんのお家は、誰からも好感を持たれる、安心感の持てるお家です。



すごくスタンダードな和室です。

このお部屋には、モダンなアレンジではなく、風情のある和の花あしらいが
ふさわしいと思い、床壁に竹製の花入れで花を吊って飾りたいと思っていました。

地元の花屋さんを教わり、”てっせん”を調達しました。



”てっせん”は、別名”クレマチス”ともいう蔓性の花です。
竹製の花器に、少し前方に傾ぐように、一輪ピンク色のてっせんを生けます。
枝垂れるような姿が欲しく、もう一種類の蔓植物を、足して挿しました。

床壁に花をあしらった場合、床に置く物は花以外のものがふさわしく
”香立てと香”を置きました。
”香”でなければ、”香合”もまたふさわしいかと思います。

こうして、”香”などを床に飾る場合には、”台”が必要となります。

亡くなった祖母は、床の掛け軸や、花や飾りを、常に整えている人でした。
花器も、香合も決して床にじかに置いたりしないで、
「この軸には、どの香合を合わそうか、どの台に香合を置こうか。」
と、いつも心悩ませながら、床をしつらえているような女性でした。

ですから、「絶対に床にじかに物を置いてはならない。」
というのは、子供のころに見ていたおばあちゃんの姿から
教わったものなのです。

さて、この床飾りならまずまずと、おばあちゃんに褒めてもらえますかね。