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リタイアーのよもやま話

「戦争を熱望する「『愛国者』たち」

2011-02-26 10:10:07 | 政治

ヤフーのニュースである。


小さな核戦争でも大規模な気候変動
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
2月25日(金)15時10分配信

アメリカの政府機関が開発した最新のコンピューターモデルによると、
地域的な核戦争であっても、地球の寒冷化と降水量の減少が先例の
ないレベルで数年間は続くことが判明した。その後には、飢饉(きき
ん)や病気の流行が広い範囲に及ぶと推測されている。

 かつての冷戦時代には、超大国間の核の応酬が「核の冬」を招く
のではないかと懸念され、アメリカと旧ソ連の対立は長年にわたり
人々を不安にさせていた。

 当時のシナリオでは、数百単位の核爆発が巨大な炎を巻き起こし、
その煙やちり、灰が太陽を数週間覆い隠す。

地上には致死的なレベルの放射線が降り注ぐという状況が想定さ
れ、最終的に人類のほとんどは飢餓や病気で落命するという悲劇
的な結末が待っていた。

今日、アメリカが唯一の超大国としての地位を維持する中、核の冬は
“現実味のない悪夢”として片づけられるようになった。

しかし、核戦争は現在でも極めて現実的な脅威として存在している。

例えば、インドやパキスタンといった開発途上国の核大国間では常に
緊張が続いている。

地域限定の核戦争が気候に及ぼす影響を調査するため、NASAを
はじめアメリカの各機関から科学者が集まり、コンピューターモデル
を開発した。

TNT換算で1万5000トンの“ヒロシマ”レベルの核兵器を100回使用
する戦争が想定されている。

この規模は、世界全体の核兵器保有量からすればわずか0.03%に
すぎない。

気候モデルの予測では、爆発で生じる大火炎により、およそ500万
トンの黒色炭素(ブラックカーボン)が巻き上がり、地球大気の
最下層の対流圏上部にまで達する。

その後、炭素は太陽熱を吸収し、まもなく熱気球のように上層へと
移動を始める。

“すす”が高空に達すると、空から消えるまでにはるかに長い時間が
かかるようになる。

研究チームの一員でアメリカのメリーランド州グリーンベルトにある
NASAゴダード宇宙飛行センターに所属する物理学者ルーク・オマン
氏は、「上層の炭素の雲が引き起こす地球寒冷化は、超大国同士の
戦争で生じる核の冬ほど破局的な事態とはならないだろう。

しかしその影響は、計り知れないレベルの気候変動につながるはず
だ」と語る。

地球は現在、長期的な温暖化傾向にある。

しかし限定核戦争の後の2~3年は、平均気温が摂氏1.25度下がると
予測されている。

最も影響を受ける地域は熱帯地方、ヨーロッパ、アジア、アラスカで、
気温が3~4度下がるという。北極と南極の一部では、風向や海洋
循環パターンの変化により、わずかに温度が上昇する。

10年後でも、地球の平均気温は依然として摂氏0.5度低い状態が続く。

 しばらくの間、地球は気温が低く不毛な惑星と化す。「モデルが示す
結果によると、農業が深刻なダメージを受け、特に晩春や初秋の霜の
影響を受けやすい地域では壊滅的な状態となる」とオマン氏は話す。

「1815年、インドネシアのタンボラ山の大噴火により、世界規模で
不作と飢饉が発生した。

限定核戦争が起きると、似た状況が広い範囲で数年間続くことになる」。

大噴火の年は「夏のない年」として記憶され、飢饉と不安が世界中を
覆った。

その上、さまざまな気候変動に伴って熱帯大気の循環パターンも変化
し、1~4年の間、地球の降水量が10%減少すると予測されている。

7年後でも完全な回復は期待できず、5%少ない状態が続くという。

 また、研究チームの一員でアメリカのコロラド州にある国立大気
研究センター(NCAR)のマイケル・ミルズ氏は、「生命を保護する
オゾン層も大幅に減少する。

大量の紫外線放射が地球表面に到達し、自然環境と人類に大きな
被害をもたらすだろう」と述べる。

前述のオマン氏は次のように結んだ。「地域レベルの限定核戦争でも
その影響は地球レベルに及ぶ。これが今回の研究の結論だ」。

今回の研究成果は、2月18日にワシントンD.C.で開催されたアメリカ
科学振興協会(AAAS)の2011年度年次会合で発表された。


以上。




石平氏の著書にあった話である。


90年代以来、中国共産党政権が「反日教育」とセットで、
全力を挙げて推進してきたのは、「愛国主義精神高揚運動」
という教育運動である。一種の歪んだ自己肥大のウルトラ・
ナショナリズム的意識と感情が、この教育によって植え付け
られ、煽り立てられた結果、「愛国主義」という名の集団的
熱病は、「反日感情」の高まりとともに中国全土に蔓延して
いるのである。

以上。

テレビでもあったが、南京虐殺事件を執拗に取り上げ、反日
感情を醸成しているようだ。

もっとも、このことを疑問に思っている大学の職員もいたりして
なんで、日本だけかと、問題提起を洗脳された学生に行ったり
して、より客観的な資質を育成しようと努力している人もいる
ようだ。

中国からすれば、阿片戦争の方が、もっと重大な事件だった
はずである。

結局、このような愛国主義、じつは、天安門事件で示される
ように、中国の民主化の流れで、中国共産党の一党支配の
危機感から、国民の意識をそらすための策略であるようだ。

だから、尖閣列島の問題でも、あのような高飛車な態度を
政府高官は、せざるを得ない国内事情があるのだろう。

この石平氏の本で気になったのは、このような教育の結果
とんでもない鬼っ子も生み出しようだ。

すなわち「戦争を熱望する「『愛国者』たち」である。

その内容たるもの、「この地球全体の『主人』になるという、
まさに世界制覇の野望なのである」と紹介している。

2005年7月、中国人民解放軍国防大学幹部である朱成虎
教授(少将)は、米国との間で核戦争が起きた場合は、「中国
は西安以東のすべての都市が破壊されることを覚悟する。
もちろん、米国も数多くの都市が、中国によって破壊される
ことを覚悟しなければならない。」とも述べた。


中国の西安以東のすべての都市、すなわち、歴史的にも文化的
にも、そして、社会的資本、人的資本からしても、中国そのもの
である。

これを、失っても構わないと言っているのと同じことである。


「小さな核戦争でも大規模な気候変動」というニュースに接すると、
彼らにとっても、自殺行為だということになるのだが、彼らは、
このニュースを知ったときに、どう反応するのだろう。


「戦争を熱望する「『愛国者』たち」という鬼っ子を
生み出した中国共産党に、どういう未来があるのだろう。

中東が混乱している今、中国共産党の心境や如何に。

そして、人さらいの国、北朝鮮の心境や如何に。

である。



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