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リタイアーのよもやま話

最後の努力[上]

2018-04-07 22:19:02 | 読書

ローマ人物語

最後の努力[上]

35

塩野七生

清朝文庫

を読み終えた。

いつもの通り、物凄く時間が
かかった。

あまりにも内容が深くて、簡単
に読み通せない。


途中で、何度も休憩して、寄り道
をして、やっと読み終えた。

このタイトルの前に、

「終わり始まり」「迷走する帝国」

等のシリーズがあるので、その
内容もおおよそ検討がつくかと
思われる。


この本の最初の方に、次の文章が
書かれている。

「いかに悪い結果につながったと
される事例でも、それがはじめら
れた当時に遡れば、善き意志から
発していたのであった」

ユリウス・カエサルの言葉である。

紀元前100年頃に生まれたカエ
サルの言葉が紀元284年生まれ
のディオクレティアヌスの治世の
ことを述べているようで、考えさ
られてしまう。

国難を乗り越えようとして「打つ
手」が後にくる「中世」の準備で
あるかのように思えるのは、愕然
とした。

この本を読みながら、例えは正確
ではないが、

「地獄への道は、善意で舗装され
ている」という言葉を思いだす。

いかにして、ローマは滅んだのか
ということが、書かれているよう
で、いい本ではないかと思った。


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