今日の朝刊にあった記事である。
特殊な藻使い下水から石油
仙台市が復興事業で
仙台市は5日、筑波大、東北大と共同で、生活排水
を浄化しながら石油成分を生み出す特殊な藻を使った
実証実験に乗り出す方針を明らかにした。
震災で壊滅的な被害を受けた下水処理施設に集まった
下水を活用する予定で、環境都市を復興ビジョンに掲げた
市の目玉事業にしたい考えだ。
藻は「オーランチオキトリウム」と呼ばれ、下水にも含ま
れる有機物を餌とする。光合成をせずに炭化水素(石油)
を作り出し、水温約30℃で増殖が活発化する。
市によると、プールで培養すれば1ヘクタール当たり年間約1
万トン石油を生み出し、2万ヘクタールあれば日本の年間原油
輸入量に匹敵する量を生産できるとされる。
藻の研究を進めてきた筑波大学大学院の渡辺信教授は
5日、仙台市役所で奥山恵美子市長と会談し「震災復興の
新しいモデルを国内外に発信したい」と意気込みを述べた。
以上
アエラ 201.7.25にあった記事で、
これで日本も石油輸出国に
「藻」でエネルギー革命
我が国を縛り続けてきたエネルギー問題が解決し、
ついに石油輸出国に転じる。
原発事故に苦しむ日本で、こんな画期的な研究が
進行中だ。
というのがあったが、その時の筑波大学大学院の
渡邉信教授(63)の話しが、今日の新聞に発表
されている。
「水温約30℃で増殖が活発化する。」というが、
温泉を活用すれば、効果的だろう。
再生エネルギーの審議会では、原子力が生き残ろうと
画策しているというテレビでの報道があった。
風力発電が、このトバッチリを受けているとされて
いたが、その点、この「藻」でエネルギー革命が
電力業界の画策に振り回されないで欲しいものだ。
ぜひとも、この事業が、国家戦略会議でも取り上げられ、
国家事業となれば、日本の企業の再生・復興の起爆
剤となることができるはずだが。
この事業の幸運を祈りたい。
頑張れ、東北。