北京オリンピックは、2008年8月8日から8月24日
までの期間開催された。
その当時、中国の大気汚染で、参加を辞退した選
手がいたが、本番ではそれほど大気汚染のニュー
スを聞いた覚えがない。
また、上海国際博覧会は2010年5月1日から同年10
月31日まで、開催された。やはり、その時も大気
汚染のニュースを聞いた覚えがない。
今回、それ以来の大気汚染ニュースである。
2011年、2012年の冬は、どうだったのか。やはり、
今回のように大気汚染がひどかったのか、ただ、
ニュースとしては、こんなに大騒ぎになった記憶
はない。
今回、どうしてこんなにもひどい状況になったの
か、事情を知りたいものだ。
ネットにあった話である。
【中国ブログ】「大気汚染は日本のせい」と
責任転嫁する中国人
中国人ブロガー「脱兔」さんは、「大気汚染
は日本の問題だ」というテーマでブログを書い
ている。
では現在、北京を中心に猛烈な大気汚染が広
がっており、死者まで出ている状態。原因は
言うまでもなく中国政府にあるはずだが、それ
が「日本のせい」とは一体どういうことか。
ブロガーはまず、近年の中国では科学技術
の発展により、工場や発電所で発生する汚染
物質は年々減少していると主張。「今年、中国
国内で発生した汚染物質の量は、昨年より減
っている。ではなぜ大気汚染が起きるのか」
と問いかける。
その答えは気象の変化にあるという。ブロ
ガーは2012年の気候が例年と比べて異常であ
ったと指摘し、その結果「日本からの気流が
シベリアへ抜けず、濃霧となって中国へ流れ
て来た」という。日本からの気流に汚染物質
が含まれており、「汚染物質はすべて日本から
流れて来たものである」と断言する。中国は
被害を受けているのだという内容だ
以上。
というのがあって、絶句してしまうのだが。
最近、テレビで、「アジアの大気汚染を鼻毛で
可視化した鼻毛マップ」というのを取り上げ
ていた。
「Clean Air Asia」というようだ。
Map | Clean Air Asiaが日本語版になってい
る。http://cleanairasia.org/hairynose/map
もちろん、日本の緑は正常値である。
中国のこのブロガーにでも、ぜひ見せたいもの
だ。
それはさておき、やはり、この事態の変化
どういうことだろう。
2010年の国内総生産(GDP)の規模を
20年までに2倍にするとの成長目標を掲げ
たのだが、この大気汚染への対応のために、
中国の経済の失速はまぬがれないと思われる
のだが、その時、習近平総書記のメンツは、そ
して、共産党のメンツはどうなるのだろう。
大気汚染もさることながら、公害による川の
汚染、土壌の汚染は、どうなるのだろ。
そのことによる健康被害はどうなるのだろう。
日本の原発事故の除染作業の困難さを勘案し
た場合、これはこれで、絶望的な状況では
ないか。
中国が砂漠化していく状況にあって、残り
少ない緑地が、汚染されていく。いったい
ぜんたい、どこに住めるのだろう。
さて、いつまで、尖閣諸島問題で高飛車な
態度を続けることができるか。興味深く思
っているのだが。
蛇足ながら
土の歌 第7楽章:大地讃頌 【東京混声合唱団】【東京交響楽団】
中国人ブロガー「脱兔」さん、聴いてもらえたらいいな~。
日本には、こんないい曲がある。