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習氏の元勤務地で1万人暴動=警察車両破壊、
20人負傷か―背後に腐敗・中国福建省
時事通信 11月18日(日)16時15分配信
【北京時事】中国福建省寧徳市福安で17日夜、5人が
負傷した交通事故をきっかけに公安当局などへの不満
を高める住民によって警察車両が次々と破壊される暴動
が起こった。
香港の人権団体・中国人権民主化運動情報センターに
よると、約1万人の住民が警官隊と衝突し、20人以上が
負傷したという。
15日に総書記に就任した習近平氏は1988~90年、同
市で共産党委員会書記を務めた。
総書記就任直後に、元勤務地で大規模な暴動が起こった
ことで、党中央も事態を重視している。
中国のミニブログ「微博」では今回の暴動に関する書き
込みが次々と削除されている。
福安公安当局の発表によると、乗用車が別の車や三輪
オートバイなどと連鎖的に衝突事故を起こし、5人が負傷
した。
事故を起こした運転手は無免許で、警察に拘束された。
一方、この暴動に関し、現場から発信された微博には
「政府の腐敗がある」との書き込みがあり、背景には当
局への住民の不満があるとみられる。
また同センターによれば、公安局が5万元(約65万円)前
後を受け取り、偽ナンバープレートを売るケースがあると
され、住民は事故を起こした車が偽ナンバーだと疑い、
警察の腐敗行為に怒りを強め、公安局前にも抗議に押し
寄せたという。
習総書記は就任直後の記者会見で幹部の腐敗を「厳しい
挑戦」と表明したが、全国で抗議活動・暴動が年間10万件
以上も起こる中、民衆の不満をどう抑えるかが最大の課題に
なりそうだ。
以上。
中国共産党総書記に習近平氏就任 腐敗一掃に取り
組む姿勢強調
あいさつに立った習近平氏は「改革開放を進め、生産力
を高める」と、経済発展や国民生活の向上を目標に掲げ
る一方で、「党内には解決すべき問題が多い」として、
幹部の汚職や腐敗の排除に全力を注ぐ姿勢を示した。
ということがあった。
この発表は、「諸刃の剣」となったかもしれない。
結局、対外的に、幹部の汚職や腐敗を肯定したということ
だからだ。
「排除に全力を注ぐ姿勢を示した。」ということで、
国民に対しては、「愛国無罪」ではないが、「汚職への
抗議無罪」ということを肯定してしまったようなもの
だ。
「汚職や腐敗の排除に全力を注ぐ」と習近平は、宣言
したが、もしかすると、大きなジレンマに陥るかも
しれぬ。
政権公約になったということだからだ。
「習総書記は就任直後の記者会見で幹部の腐敗を「厳しい
挑戦」と表明したが、全国で抗議活動・暴動が年間10万件
以上も起こる中、民衆の不満をどう抑えるかが最大の課題に
なりそうだ。」となっているが、抑えるのが課題となったら
国民としては、汚職に加担しているという論理になるのでは
ないか。
年間10万件という以上、この10万件で処分者を出さないと
いけないが、はたして、このようなことが可能だろうか。
汚職に不満をもち、歯ぎしりしていた国民としては、まさに
「腐敗一掃に取り組む姿勢強調」は、それこそ、大義名分を
得たようなものだ。
「汚職への抗議無罪」が一人歩きし、中国中を駆けめぐる。