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リタイアーのよもやま話

パンとサーカス

2010-03-19 23:54:04 | 政治
新聞の「日々悠々」
時流を読む・自流で語る

大城宜武(沖縄キリスト教学院大学教授)


の記事で興味深いのがあった。



「パンとサーカス」とは、生活と娯楽の保障である。

古代ローマのある時期の統治の仕組みである(いろいろな説がある)。

支配者はこの政策によって、人々を政治的無知状態に置く。

小泉内閣で経済政策を担当した竹中平蔵(現・慶応大学教授)が最近使用してちょっと話題になったフレーズだ。

竹中は「鳩山内閣は、まさに〝パンとサーカス〟の政治を成功させたと、と言える」とし、パンは子ども手当、サーカスは事業仕分けである、と述べ、子ども手当は「ばらまき」と断じている。

ナカナカ。スルドイぜよ。

日本でテレビの本放送が始まったのは53年である。

4年後、評論家大宅壮一、作家松本清張が、相次いて「1億人総白〇化」とテレビを批判し、流行語となった。

この批判はおそらく現在でも有効だろう。知を街うクイズ、バラエティー番組の横行、お笑い番組の跋扈。
 
テレビは、パンとサーカスの装置である。

もちろんテレビはパンを与えはしない。

しかし、食い物番組を大量に放出し、グルメだ、大食いだ、
カリスマ料理人などと視聴者を幻惑する。

しかも、不況だ、デフレだ、失業だ、を尻目にだ。一方サーカスの方はスポーツ番組にとどめを刺す。

スポーツイベントは引きもきらず、人気タレントを動員しハレを演出する。

オリンピックともなれば、大はしゃぎだ。選手を褒め、貶し、道徳を押し付け、国威発揚とあいなる。

テレビのアナログ放送は来年の7月には停波となり、デジタル放送に切り替わる。

いわゆる地デジ時代の始まりである。

テレスクリーンほどてはないが双方向性があり、『I984年』の悪夢も絵空事ではなくなるかもしれない。

工ライことてすよ。

ちなみに、ビッグ・ブラザーには、独裁者の意味もある。

イチデージである。

こ愛読多謝、「日々悠々」これにて一巻の終わりでこざいます。

では御免、さらばじゃキニ。
 
(沖縄キリスト教学院大学教授)


以上。

この文章、興味深い部分を抜粋した。

最近の世情を見て、違和感を感ずるものがあるが、

この記事に、何かしら惹かれるものがあった。

なんとなく、ローマ時代の「パンとサーカス」をあてがわれているのではと。

不気味な感じがしてならない。

まさか、スーパーインフレとやらが、用意されているってことはないだろうな。

鳩山首相、奇麗事ずくめの書生気分の抜けない性格か。

普天間問題今頃、現状維持とは。

大丈夫か。

思わせぶりで、そのうち、ヒットラーが出てこないだろうか?