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リタイアーのよもやま話

インド干魃が経済に打撃 砂糖など収穫量に影響 株価15%下落も

2009-08-29 11:39:37 | 経済
砂糖の収穫量に関連して、こんなに、多くのことが
隠れていたなんて、びっくりである。


インド干魃が経済に打撃 砂糖など収穫量に影響 株価15%下落も
 
インドで干魃(かんばつ)による個人消費の冷え込みや株価下落、インフレ圧力の高まりなど経済への悪影響が懸念されている。政府は景気の減速回避に全力を挙げる構えだ。

 インド農業省は14日、626地域中、最大209地域が干魃を宣言したことを明らかにした。インド気象局は先週、6~9月のモンスーン期の予想降雨量について6月時点の平年比予想7%減を13%減に修正。

同局のトヤギ局長は今年のモンスーン期の降雨量は7年ぶりの低水準となり、世界2位のコメと小麦、砂糖の収穫量が落ち込む可能性があると述べた。

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記事本文の続き インドでは年間降水量の約4分の3がモンスーン期に降る。

水田が干魃の被害を最も大きく受けており、作付面積は前年比20%減少。サトウキビも作付面積畑が同3%弱減少している。耕作地の半分以上は潅漑(かんがい)設備が整備されていない。

農作物の生産が減少すれば、地方に住む7億4200万人の購買力が低下し、雇用創出や貧困削減に向け経済成長力の回復を目指すシン政権の取り組み水を差しかねない。

 シン首相は先週、「あらゆる努力によって穀類や豆類、日用品の価格の上昇をコントロールできる」と語り、インフレ対策に自信を見せた。

また、海外投資の呼び込みや輸出促進、公共投資や財政出動拡大により、9%成長の回復を目指す考えを表明。「年内に状況が改善されるとみている」と述べた。

農家の短期融資の利払い負担を軽減する追加支援策も明らかにした。


インド準備銀行(中央銀行)のスバラオ総裁は14日、「食料品価格のインフレの成り行きについて協議するには時期が早すぎる」と語り、物価上昇圧力が顕在化するまでは利上げを行わない可能性を示唆した。この上で「いずれインフレ圧力が現れる。そのときには行動を起こす」と語った。

 一方、米メリルリンチは干魃による農産物の生産減が個人消費を押し下げるとの懸念からインド株式相場が最大15%下落する可能性があるとみている。

17日付の顧客向けリポートで、インドの自動車と消費関連企業の業績予想が下方修正されると指摘。「干魃による成長予想の引き下げで株式相場が10~15%下落する」との見方を示した。
 インドの前会計年度(08
年4月~09年3月)の成長率は6.7%と、03年以降で最低にとどまった。メリルは、秋作物の収穫減を理由に、今会計年度(09年4月~10年3月)の成長見通しを従来の6.3%から5.8%に下方修正した。

シン首相は「政府は農業分野で毎年4%の成長を目標としている。

今後5年間、この目標を達成できると確信している」と述べた。(ブルームバーグ Anoop Agrawal、Pooja Thakur)


インドの干ばつが、世界経済にこんなにも影響があるのだ。
びっくりである。


「砂糖が上がると金が下がる」? インド大干魃

2009-08-29 11:27:18 | 経済
変わったニュースがあった。
今まで、一度も考えたことがない内容であった。



「砂糖が上がると金が下がる」? インド大干魃

8月29日7時56分配信 産経新聞


 「砂糖が上がると金が下がる」。金相場では有名な「格言」がこの夏、市場関係者の間で話題になっている。

粗糖(精製前の砂糖)の先物価格が28年ぶりの高値水準で推移しているが、原因は世界2位の粗糖産出国のインドの大干魃(かんばつ)。

「世界一の金の買い手」でもあるインドの農家などが苦境に陥り、金需要が激減しているという。

 インドでは、持参金やお守りとして、花嫁に金のジュエリーを持たせる習慣がある。

5月の婚礼シーズンが近づくと、多くの父親が娘のために金を買い求める光景が各地でみられる。

 インドの今年4~6月期の金需要は109トンと、国別でトップだったが、前年同期比では38%減と落ち込んだ。

国際的な金の調査機関のワールド・ゴールド・カウンシルの豊島逸夫日韓地域代表は「降水量が記録的に少なく、サトウキビの収穫量が減り、農家の可処分所得が減る見通しとなったことも一因」と指摘している。

実際、足元の金相場は軟調で、1オンス=900ドル台半ばで推移。豊島氏によると「欧米の金アナリストはインドの天候を常にチェックしている」という。

 金融不安が残る欧州や、外貨準備高の分散投資を進める中国の需要が旺盛なことから、市場では「年内に再び1千ドルを超える」との観測が飛び交う。

 ただ、ルピー建て金価格の高騰は、インドの「金需要が激減する一因」(市場関係者)になっており、金相場は当面インドに振り回されそうだ。


よく、IT関係の発展で、金の相場があがるという話があったが、
こういうこともあるんだというびっくりである。