久しぶりの映画。
話題の『風立ちぬ』を見たいと思っていたが、なぜか『オーガストウォーズ』へ(笑)。
夏休みで満員の中映画を見るのが億劫なのと、たまたまツイッターで『オーガストウォーズ』を見て「ロボットSFと思って見に行ったのに、騙された」うんぬんの書き込みを見たから。「でも傑作」なんだそうだ。
それで映画のサイトに行ってみると、上記のような写真があり、宣伝文句に現実の戦争(2008年の南オセチア紛争(もしくはグルジア戦争・8月事変)を題材に、ロボットがクロスしていると煽っている。
まあ、ツイート自体がネタバレであり、だいたいの仕掛けはわかってしまったのだが、ちょっと興味をそそられ、しかも上映館が少なく(大阪で2館)、明後日で打ち切りとわかれば、行きたくなるものだ。
これまでも評判はイマイチの穴場的映画をチョイチョイこのブログでも紹介してきたが、またその癖が出たのである。
で、見ました。
いやあ、よかったよ。ロシア映画の別の一面を見た。たしかにロボットSFではなく、宣伝のミスリードは酷いのだが、作品はよくできている。とくに地上戦の凄さは、ハリウッドより凄い。しかもリアル。ロシア軍の訓練や戦術はこのようにしているのか、とさえ思わせる。ほとんどロケじゃないかな。役者も知った顔がない分、本物ぽく、一瞬ドキュメンタリー映像か、と思わせるほど。
ヒロインもいいねえ。男にメロメロな女から、息子の救出に向かううちに顔つきが変わる。最後は軍の車をかっぱらい敵の前線基地を突破するのだから。ロボットも、実は心理描写の繊細なアイテムになっていたりする。
しかし、ロボットSFを期待した向きには飽きられるだろうなあ。
コビトの車がっ!
んん?
ロボットが巨大なのか。。