今、電力会社のデータ改竄(かいざん)などが問題になっている。事の
発端は中国電力のダムの沈下データの改竄であった。実測値より低い数値
に書き換えていたようだ。ダムは大量の水を蓄えている。それだけに強度
が問題だ。詳しくは分からないが沈下度合いはダムの強度に影響するのでは
ないだろうか。そうでなければ何もわざわざデータを書き換えなくても
良いはずだ。
この事件後、政府は同じような事例はないか、その他にも嘘偽りは
ないか、電力各社に再調査を求めたところ、類似案件だけでな、原子炉
での事故隠しまで出てきた。原子炉の制御棒が脱落したまま、それに
気付かず、原子炉の一部が臨界状態になっていたという。ダムの沈下程度
の問題ではない。まさか、そのまま暴走運転などはないにしても、より
安全性が求められている原子炉の事故である。簡単に済ませるわけには
いかない。
と思っていたら、こちらも電力各社で同じような事例が出てきた。一社
だけの問題ではなく電力業界全体の体質的な問題が明らかになってきた。
もともと電力会社は公共性の非常に高い会社である。従って、他の企業の
ように企業間競争もなく極めて経営は安定している。また、公共性が高い
からこそ、他の民間企業にはない色んな優遇措置が認められてきた。
こうしたことから経営体質はきわめて保守的であり、見方によっては
高慢とも言えるほどの体質を有している。こうした経営体質が今日のような
改竄問題の温床になってはいないだろうか。過去に遡れば東京電力の保守
点検のデータ改竄事件がある。未だ記憶に新しい事件である。ここでまた
同じような問題が出てきたわけで、こんな会社が語る安全性など信じる
わけにはいかない。
公表すれば世間は騒然となるかも知れないが、世間がどのように騒ごう
とも公表すべきは公表しなければならない。それが公共事業に近い会社の
義務ではないだろうか。国民や地域住民と十分話し合い、納得ずくで
運営するのが電力会社の役目である。
さて、データ改竄問題は、取り締まる政府側にも大いなる問題がある
ようだ。それは阿倍政権の体質とも言うべき問題である。松岡農水大臣は
議員会館の無料である光熱費や水道代を過去五年間もの間、必要経費として
三千万円も請求していたことが、国会で追求されている。阿倍総理は松岡氏
を終始かばい続けている。
これだけ政治と金の話が大きな問題になっているとき、取り締まる
立場にいる総理大臣や大臣の姿勢がこれで良いのだろうか。
発端は中国電力のダムの沈下データの改竄であった。実測値より低い数値
に書き換えていたようだ。ダムは大量の水を蓄えている。それだけに強度
が問題だ。詳しくは分からないが沈下度合いはダムの強度に影響するのでは
ないだろうか。そうでなければ何もわざわざデータを書き換えなくても
良いはずだ。
この事件後、政府は同じような事例はないか、その他にも嘘偽りは
ないか、電力各社に再調査を求めたところ、類似案件だけでな、原子炉
での事故隠しまで出てきた。原子炉の制御棒が脱落したまま、それに
気付かず、原子炉の一部が臨界状態になっていたという。ダムの沈下程度
の問題ではない。まさか、そのまま暴走運転などはないにしても、より
安全性が求められている原子炉の事故である。簡単に済ませるわけには
いかない。
と思っていたら、こちらも電力各社で同じような事例が出てきた。一社
だけの問題ではなく電力業界全体の体質的な問題が明らかになってきた。
もともと電力会社は公共性の非常に高い会社である。従って、他の企業の
ように企業間競争もなく極めて経営は安定している。また、公共性が高い
からこそ、他の民間企業にはない色んな優遇措置が認められてきた。
こうしたことから経営体質はきわめて保守的であり、見方によっては
高慢とも言えるほどの体質を有している。こうした経営体質が今日のような
改竄問題の温床になってはいないだろうか。過去に遡れば東京電力の保守
点検のデータ改竄事件がある。未だ記憶に新しい事件である。ここでまた
同じような問題が出てきたわけで、こんな会社が語る安全性など信じる
わけにはいかない。
公表すれば世間は騒然となるかも知れないが、世間がどのように騒ごう
とも公表すべきは公表しなければならない。それが公共事業に近い会社の
義務ではないだろうか。国民や地域住民と十分話し合い、納得ずくで
運営するのが電力会社の役目である。
さて、データ改竄問題は、取り締まる政府側にも大いなる問題がある
ようだ。それは阿倍政権の体質とも言うべき問題である。松岡農水大臣は
議員会館の無料である光熱費や水道代を過去五年間もの間、必要経費として
三千万円も請求していたことが、国会で追求されている。阿倍総理は松岡氏
を終始かばい続けている。
これだけ政治と金の話が大きな問題になっているとき、取り締まる
立場にいる総理大臣や大臣の姿勢がこれで良いのだろうか。