人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

干し柿

2006-01-31 21:53:16 | Weblog
 今日は朝から雨だった。冬の雨は音もなく降ると言うが、確かにそんな
感じの一日だった。先日来、続けていた果樹の剪定を終わり、残りは家の
周辺の柿の木だけとなった。剪定した枝の大半は近所の家に引き取って貰
った。その家では今も釜炊きの風呂のようであり剪定枝も使ってもらえる
ので大変助かっている。燃料がガスや石油でない釜炊きの風呂は環境に優
しい風呂だ。昔は多くの家庭が釜炊きの風呂だった。釜炊きの風呂は環境
に優しいだけでなく体の芯までも温まる。
 大半の枝を引き取って貰い、残った小枝や葉が付いたままの柑橘類の枝
は畑で燃やした。飛び火が怖いので焚き火の周辺をトタン板で囲み、更に
いつでも消せるように空気を遮断するためのトタン板と、水を準備した。
大半は生木だったが一度火が着くと勢いよく燃えて瞬く間に炭火になって
しまった。翌日まで灰の中に炭火が残っていたが、この雨で完全に消えて
しまったようだ。焚き火の後には春のジャガイモを植える予定だ。


 今年は例年になく寒い日が続いている。お陰で素晴らしく甘い吊し柿が
出来上がった。一昨年は暖冬だったので干して間もなくカビが来て食べら
れなかった。柿を剥いて吊した後しばらくの間、温かい日や雨の日が続い
たために一気に乾燥しなかったのが原因ではないだろうか。
 我が家の吊し柿は家内のおじいさんが植えたアタゴガキを使っている。
アタゴガキは渋柿なので渋抜きをしなければ食べられない。渋抜きもした
ことはあるが、面倒なのと上手く抜けないこともあるので、一番簡単に出
来る吊し柿にしている。アタゴガキは、もともと大きな柿で吊し柿になっ
ても相当な大きさがある。
 そんな事もあってか、なかなかいっきょに乾燥と言うことにならないの
かも知れない。昨年の収穫時には、さほど成っていたようには思えなかっ
たのだが、剥いて吊してみると結構な量になった。隣の家にも吊し柿をす
るように少し分けてあげた。
 年明け早々に試食してみると多少の渋みが残るようだったが、今は完全
に甘くなったようだ。渋柿が甘くなるのは甘柿と同じように渋みの成分で
あるタンニンが固まって口の中に入っても溶け出さないようになっている
からだと聞いたことがある。(甘柿の中に黒い点々があるのはタンニンが
固まったもの)
 熟して甘くなる柿の代表と言えば西条ガキだが、これも熟すと渋みの成
分がどこかに固定されるのだろうか。一般的に渋柿ほど甘くなると言われ
ているが本当にそうなのかも知れない。我が家の吊し柿は大きいだけでな
く甘みも強い。
 干し柿は大根膾にも入れても美味しく食べている。また、野菜サラダに
も入れて食べている。その他にも色々な使い道があるのだろうが、あれば
ご教授願いたいと思っている。
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湯たんぽ

2006-01-30 23:35:36 | Weblog
 私的な話で恐縮だが我が家では昨年の暮れから湯たんぽを使い始めた。
例年になく寒い毎日で従来なら電気あんかか電気毛布なのだが、太陽光
発電にして以来、出来るだけ電気代を節約したいと考えたからである。それ
まで湯たんぽなどというものは過去の遺物のように考えていたが、使って
みると意外に重宝なものであることが分かった。そしてすっかり手放せな
いものになってしまった。
 我が家の湯たんぽは昔からよく見かけるトタン板のような亜鉛メッキを
施した薄い鉄板を加工したものだ。最近ではプラスチック製のものも出回
っているが、何かしら金属製の方が丈夫に思え、あえて金属製のものを
買ってきた。
 夕食後お湯を沸かし、そのお湯を湯たんぽに入れる。そして買ったとき
に付いていた湯たんぽ用の袋に入れ、更にその上から布でくるんで布団の
中に入れておく。こうすると寝る前までには適度に布団の中が温かくなり
快適に寝ることが出来る。
 使ってみて意外に思ったのは湯たんぽの湯はなかなか冷めないと言うこ
とだった。使ってみるまでは朝になったら冷たくなってしまうのではない
かと思っていたのだが、冷たいどころか少し熱いくらいの温度である。水
の比熱の大きさを再認識している。
 注意したいのは湯たんぽの注意書きにも書いてあったように低温やけど
だ。私も使い始めに二度ほど軽い低温やけどになってしまった。低温やけ
どはなかなか治りにくいと言うから注意が必要だ。
 では一晩にどれくらいの経費がかかっているのだろう。我が家はIHで
湯を沸かしているので1時間使うと約2kwh、沸騰するのに要する時間は
約15分、15分は1時間の4分の1だから2kwhの4分の1で0.5kwh、
1kwhが24円として一晩にかかる経費は約12円と言うことになる。電気
あんかを一晩使うと平均して一時間200whとして7時間で1.4kwhとなるから
経費的にはずいぶん安いことが分かる。
 また、このお湯は朝食後の洗い物にも使っているから決して無駄にはな
っていない。経費が安い上にお湯の再利用というメリットもあるのである。
そして、湯たんぽは何よりも体にやさしい暖房器具だと言えよう。

(先日、テレビを見ていた家内が「お父さん、湯たんぽの特集をやってい
たよ」と話していた。特集の中では湯たんぽの見直しが始まっているよう
だ。中でも我が家で使っているブリキで作った湯たんぽが一番良いらしい。
今年は厳しい冬が長いことから生産が追いつかないほどだという。古くて
新しい省エネタイプの暖房器が湯たんぽだ。)

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考えてみたい事件の数々

2006-01-29 22:15:40 | Weblog
 この国の人間はいつからこんなに節操がなくなってしまったのだろうか。
ホテルやマンションの耐震強度偽装問題が核心に触れぬまま推移している
ときに、今度は「東横イン」が経営するホテルで一度完成検査を受けなが
ら、すぐに改装し身体障害者用の部屋や駐車場などを撤去していたらしい。
今までに二十三のホテルで同じような改装がみつかったようだ。 社長は
記者会見で非を認めながらも半ば開き直りとも取れるような発言をしていた。
社長は「身体障害者の施設などはあってもほとんど利用されない」から撤
去したのだと反省の色もなく語っていた。。検査さえ通れば始めから撤去
する計画だったらしい。いわば図面に書き込まれた身体障害者用の施設は
完成検査のためだったようだ。何という節操のない考えであろうか。これ
で社長だというのだから世も末だ。

 耐震強度偽装にしてもライブドアの問題にしても法律に触れる触れない
の問題以前に、人としてのモラルや良心はどこに行ってしまったのだろう
か。かつての節度のある謙虚な日本人はどこへ行ってしまったのだろうか。
こんな事で将来を担って立つ若者や子供達に偉そうな事が言えるのだろう
か。恥を知れと言いたい。

 六十五歳以上の高齢者と言われている人達の犯罪が急増し、全犯罪の
一割を越えたと報じられていた。犯罪者の中には職を失い食べて行かれなく
なった人や、妻が病に倒れ看病疲れから心中を図ったものや、定年退職や
リストラで家に居ることが多くなり、妻に邪魔者扱いにされ暴力行為に及
んだもの等々、理由は様々だが、これから団塊の世代が定年を迎え高齢者
はますます増える一方だというのに高齢者問題はあまり表だって議論され
てこなかった。犯罪を犯した人のすべてが悪人ばかりではないはずだ。や
はり大きな社会問題として考えていかなければならないことではないだろ
うか。
 本来なら自分の人生の集大成とも言うべき高齢者になって獄に繋がれる
という現実は決して他人事ではない。何故、充実した人生を送ることが出
来ないのだろうか。何が問題なのだろうか。同胞として実に悲しむべき事
である。

 すべての責任が政府や国会にあるとは言わないが、耐震強度偽装問題に
してもライブドアの問題にしても元を正せば政府の施策にある。行政改革
で小さい政府を目指すことは決して悪いことではない。しかし、成すべき
監督業務まで他人任せにして良いものだろうか。何か問題が発生するたび
に、その責任は委託した民間にあると逃げの手を打つ行政の態度には合点
がいかない。行革をしたとは言え、行政には行政としての仕事があるはず
だ。行政改革という仏を作って監督業務という魂を入れ忘れているのでは
ないだろうか。
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旅行記

2006-01-28 22:32:40 | Weblog
 今、パソコンで集中しているのが先の旅行記「地球一周旅日記」への
写真掲載だ。文章の方は帰国後、大急ぎで補足や訂正を行ってアップ
ロードしていたが、写真掲載の方は何となく億劫で、ある人から催促を
受けるまで「よしやろう」という決断がつかなかった。そんなわけで情け
ない話だが未だに全編完了には至っていない。
 私達が下船後もピースボートは地球を何周もしていて、今は私達がたど
った南回りコースを走っている。その船も三月頃には日本に帰ってくる
ので何とかそれまでには終わらせたいと思っている。
 膨大な写真の中から、これはと思う写真を選ぶことは容易なことでは
ない。あれもこれもと、ついつい枚数が増えてしまうからだ。そんなわけ
で、どんな旅行記よりも写真の枚数だけは負けないものになってしまった。
ぜひ写真だけでも見ていただきたい。
 私達の旅行は長いところでも滞在二日間という日程であった。従って、
通常の旅行より短かっただけに、その国のことをすべて見ているわけでは
ない。それだけに少しでも実体に近いものをと思い多くの写真を掲載する
ようにしている。
 同じ旅行をしていても人によって視点は異なる。私と家内の視点も当然
の事ながら異なっている。私は一生懸命、山ばかり見ていても家内は海
ばかりを見ていることがある。写真にもそんな個人の好みのようなものが
現れているのではないだろうか。
 私の旅行記には旅と直接関係のない植物(花)等がしばしば登場する。
環境が異なればそこに生えている植物も異なるからだ。大抵の人が何と
なく見過ごしてきたような草花を多く取り入れることによって、よりその
国に近づきたいという思いがあって、周辺の景色ばかりでなく足元の草や
周辺の木々を写してしまう事になる。
 さて現在、航行中の南回りコースも今回のツアーで終わろうかという
噂も聞いている。原油価格の高騰で旅費も高くなり、その上、寄港地毎の
補給がうまく行かなくなったと聞いている。何となく乗船前から予期して
いたことであるが、こうも早く現実のものになろうとは思わなかった。
 旅行先の一つであったアフリカ、特にケニアは三年続きの大干ばつで
多くの餓死者が出るかも知れないと言われている。私達が訪問したマサイ
マラ周辺はどうなっているのだろう。つぶらな瞳で私達を迎えてくれた
マサイ族の子供達は飢餓状態にありはしないだろうか。私達がキャンプで
ご馳走を食べていたとき、あの子達は牛糞で作った小さな家に住み貧しい
身なりのままの生活だった。そんな様子を見てきただけに遠い国の事とは
思えなくなってしまった。
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素晴らしいサイト(ブログ)

2006-01-27 17:41:13 | Weblog
 恐らくは多くの人が知っておられるのだろうと思うが、偶然に出会った
サイト(ブログ)が素晴らしかったので紹介をしてみたい。このサイト
(ブログ)の主は松江に住んでいる会計士さんだ。専門が会計士だとは
言っても実際に請け負ってもいない会社の決算報告などを、どのように
して調査されたのか門外漢の私などにはさっぱり検討もつかない。また、
調査結果を聞いても、ああそうなのかと思うくらいである。
 自ら名乗っておられるので、お名前を出しても差し支えないだろう。
お名前は山根治さんと言われる方だ。山根さんはライブドアの堀江貴文
社長が逮捕されるずっと前、成長著しいライブドアという会社に興味を
持たれ調べられたところ粉飾決算の疑いがきわめて高いことが判明した
ようだ。その後も何回かに分けてライブドア関連の記事を書かれブログ
に掲載された。
 その実体が今回の堀江社長逮捕という事から明らかになりつつある。
こうしてみると、早くからライブドアという会社の虚構に目を付けられて
いた慧眼にはただただ驚くばかりである。また、書かれている文章も非常
に分かりやすく説得力のあるものだ。よほどの文筆家とお見受けした。
 自らも脱税というあらぬ嫌疑をかけられ逮捕されるという苦い経験を
お持ちのようだ。その時には広島高裁で無罪を勝ち取っておられる。ある
人物の事実無根のたれ込みによって理不尽な言いがかりを付けられマルサ
の強制捜査を受け、挙げ句の果ては逮捕という最悪の経験をされている。
その経緯はご自分のサイトに詳細に書かれている。ぜひ、ご一読をお勧め
したい。
 私は山根さんの胸の空くような辛口のブログを読んで、こんな人がおら
れたことに驚くと伴に、心からの敬意を表したい。こんな人がおられる限
り、まんざらこの世の中も捨てたものではないとついうれしくなってしま
った。
 ちなみに小泉首相についてもホリエモンと同等レベルの人物だと評して
おられるので、これもご一読願いたい。それにしても三流とも言えるよう
な人物にアメリカも日本も牛耳られていることに、我々自身も目を覚まさ
なければならないのではなかろうか。小泉劇場などという三文喜劇に観客
を決め込んでいるときではないと思うのだが。
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春よ来い早く来い

2006-01-26 14:50:17 | Weblog
 ヨーロッパの緯度が高く冬の太陽が弱い国では「光カフェ」なるものが
あるという話です。一日中、薄暗い家の中に居たのでは気が滅入ってしま
うからでしょうね。従って、太陽の光ではなくても少しでも明るい光りの
下で過ごしたい。そんな思いからこんなものが出来たのではないでしょう
か。日本でも北海道や豪雪地帯と言われるところでは深い雪が光りを閉ざ
してしまうようですが「光カフェ」ならずとも何か欲しいですね。
 今日は朝から私の住んでいるここ瀬戸内海に面するところも太陽の光を
見ることが出来ず、何やら雪曇を思わせるような空模様でした。しかし、
昼前頃、雲間からうっすらと光りが洩れてきて、窓越しに温かい日差しを
感じるようになりました。
 昨日は瀬戸内らしい明るい日差しの元で果樹の剪定を行いました。いつ
の間にか大きく成長した果樹は枝と枝が交錯するようになり、どこまでが
ハッサクでどこからが夏みかんか分からなくなっていました。大きな枝を
切るのは何となく惜しいような気がして、風通しが悪いと害虫の発生や
収穫も難しくなるのは分かっていたのですが、なかなか切ってしまうこと
が出来ませんでした。
 ハッサク、夏みかん、ダイダイ、カキといった果樹はみな密集している
枝は一、二本を残して切ってしまいました。また、ビワも花が終わり小さ
な実になりかけているものもありましたが、袋掛やカラス対策のネットが
張りやすいように大きな枝を切ってしまいました。こうしていても数年経
てばまた剪定しなければならなくなるでしょう。
 高い柿木に登って大きな枝を切り落としていると遠くに海が見えていま
した。見慣れた景色ではありますが一段と高いところから見る景色は何と
なく違って見えました。燦々と降り注ぐ日の光は春そのものです。三、四月
の水蒸気の多い季節よりは空気が乾燥し澄んでいるこの季節の方が明るく
感じられます。しみじみと太陽の光の温かさやありがたさを感じました。
 これからは日一日と昼間が長くなっていくことでしょう。朝の明けるの
が早くなるのはこれからでしょうが、夕方は心なしか長くなったような気
がします。
 ロウバイが花を開き、それに続くように紅梅、白梅の蕾が日毎に膨らん
でいます。梅の季節ももうすぐです。今年は早くから寒くなり、何度もの
寒波の襲来で、ことのほか冬が長いような気がしていけません。昨日の
ような明るい日差しを見ると、まだ一月の末だと言うことを忘れてしまいま
す。つい春が来たような錯覚を覚えてしまいます。今は寒です。春はもう
少し先のようです。

 果樹の剪定をしていると家内から電話がかかってきました。ピースボート
で知り合いになった娘さんが遊びに来ると言うのです。家に帰って分かった
ことですが、一年前、ピースボートを降りるときにしていた約束を守って
家内の誕生祝いにケーキを焼いて持ってきてくれたのです。ありがたいこと
です。約束を忘れずにいてくれたのです。久々に旅行の話などで盛り上がり
ました。
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さわやか自然百景

2006-01-25 15:57:32 | Weblog
 朝は「風のハルカ」をBSハイビジョンで見るのが日課になっている。
七時半から十五分間、テレビドラマらしく多少の誇張やわざとらしさは
あるものの現代の社会や、今の時代を生きている若者達の考えや行動を
そのままに描いているのではないかと毎日を楽しみにしている。
 それが終わると、その後は「さわやか自然百景」へと続く。今日は北海
道のユーラップ川をよりどころにして生きている生き物たちの世界を取材
したものだった。この川には毎年シロザケが遡上してくる。水温がわずか
に六、七度という厳寒の川に卵を産むために海から遡上してくる。
 何故か、その理由は周辺の林からの湧き水で凍らない川だからだ。シロ
ザケ達もそれを知っていて川を遡ってくるらしい。シロザケはこの川の上
流まで来ると卵を産んで死んでしまう。
 その死骸をついばんで生きているのがオジロワシやオオワシと言った猛
禽類だ。そして、カモメやカラスと言った鳥たちだ。しかし、鮭の死骸は
それだけで終わる事なく鳥たちが食べ残したものや排泄した糞は、やがて
土に還り周辺の木々の肥やしになる。そして、豊かな森を育てる。
 豊かな森は雨を土中に蓄え絶えることのない豊富な湧き水となって、シ
ロザケの卵を育み稚魚を海へと帰していく。絶えることのない自然の循環
がユーラップ川と周辺の森にはあるようだ。この素晴らしいシステムは絶
えることなく続いている。自然というものは実に素晴らしいと感心せざる
を得ない。

 さて、今日の小泉首相の答弁を聞いていて、この人は国益と言うことを
どう考えているのだろうと、いささか疑問に感じたので少し触れておきたい。
首相はアジアの国々の中で自分の靖国神社参拝を批判しているのは韓国と
中国だけだと言っていた。
 先の太平洋戦争の際、日本軍のしてきたことを時ある毎に批判している
のは確かに韓国と中国だけかも知れない。しかし、シンガポールに行けば
市内には日本軍が戦時中にした事を忘れまいと記念館が作られている。
 それぞれの国にはそれぞれの事情や遠慮があって発言していないだけで
こころよく思っている国などないのではないだろうか。確かに韓国や中国
には、それぞれの国の思惑等もあって声高に発言しているのかも知れない。
 それなら尚更のこと言質を取られないようにするのが一国を代表するもの
の取るべき態度ではなかろうか。小泉首相の行動がどれほど国益を損ねて
いるか考えた事はないのだろうか。首相たるものもっと大所高所から判断
をし、自らの行動を戒めるべきではなかろうか。
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勝ち組負け組

2006-01-24 12:04:34 | Weblog
 いよいよライブドア問題は堀江社長逮捕という核心に迫る取り調べが始
まったようだ。時代の寵児のように、もてはやされた一時の騒ぎはいった
い何だったのだろうか。公認こそしなかったが彼の人気を利用して総選挙
を戦った小泉首相の胸中はいかなるものか。後ろめたさを感じることはな
いのだろうか。それともただの人気取りのための捨て駒だったのか。
 彼がマスコミに取り上げられるようになって株の魅力にとりつかれた若
者は意外に多いのではないだろうか。しかし、魅力ある株も一歩間違うと
とんでもない危険性を孕んでいることを忘れてはいけない。堀江氏本人の
「悪いことをした覚えはない」という発言を聞いて、案外それは本心かも
知れないと思った。彼は金さえあれば何でも出来ると思っていたようだ。
恐らくマネーゲームにとりつかれていたか、あるいは溺れていたに違いな
い。一つ間違えば今回のように逮捕に至るという厳しい現実が大人の世界
だと言う自覚がなかったのではないだろうか。
 マネーゲーム、そう彼は子供達がファミコンやゲーム機で架空の戦いや
陣取りゲームに夢中になるように、マネーゲームの世界で夢中になってい
たのかも知れない。そこには大人になり切れない子供のような姿が垣間見
える。事実、彼の顔にはいっこうに悪びれた様子も、根っからの悪人の顔
のようにも見えない。それどころか、どこにでもいるような無邪気な青年
のようにさえ見える。
 近代はアメリカ発の金(かね)が金(かね)を生むという錬金術まがい
の経済がまかり通るような世の中だ。グローバル化という名の下に押しつ
けがましいアメリカ経済が世界経済をかき回しているような気がしてなら
ない。本来、お金というものは労働という汗水垂らして稼ぐものであった
はずだ。たとえ汗水垂らさずとも、商売という才覚を働かすことにより正当
な利益を得るものであったはずだ。労せずして金を稼ぐことが出来るとい
う世の中がどれほど本来の経済を蝕んでいることだろう。
 それは現代人の肥満にも通ずるものがある。かつて体に必要な栄養を取
ろうとすれば必ず労働を伴った。それは狩猟生活から始まって農業生産に
至るまで変わることなく続いてきた事だった。いわば労働と消費は表裏一
体のものだった。しかし、現代人は田畑を直接耕さずとも食料を手に入れ
る事が出来る。その結果、取りすぎた栄養は何らかの形で消費しなければ
ならなくなった。肥満の始まりである。もともと人であれ他の動物であれ
食料の獲得が生きていく手段であった。ひもじさとの戦いが生きていくこ
との証であった。体もいつ食料が手に入るかも分からないと言うことで皮
下脂肪などとして蓄えられるような構造になっている。
 しかし、現代は飽食の時代だ。飢えることがなくなった現代人は栄養の
取りすぎに苦しめられている。その結果、糖尿病や肥満等という生活習慣
病に苦しんでいる。労せずしてお金を稼ぐと言うことは、この肥満と相通
ずるようなところがありはしないだろうか。お金は汗水垂らして稼ぐもの
であることを肝に命じたいものである。そして勝ち組にならずとも健康で
明るく生きていければ負け組でも良いではないか。
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話題あれこれ

2006-01-23 11:14:59 | Weblog
 タミフルというインフルエンザの特効薬を作っている中外製薬が売り上
げを大きく伸ばしているという記事が出ていた。このタミフルという薬は
スイスの製薬会社が開発したものらしいが時節柄大変注目されている薬で
ある。新薬の開発には莫大な経費がかかるらしいが、このようにヒット商
品が出ると、投資は瞬く間に回収してしまうようだ。それだけに各社は新
薬の開発にしのぎを削っているようだ。
 人間は病気には弱い。重病になった人にとっては銭金ではない。しかし、
開発途上国の人にとってはエイズの特効薬があっても買えなくて亡くなっ
ていく人が多いという。特効薬というものにはパテントがあって誰でも作
ることは出来ない。従って、開発した会社が独占権を持っている。パテン
トさえ払えば誰でも作ることが出来るのに、それを払って作ろうとすれば
非常に高いものになってしまう。人の命を考えれば何とかならないのだろ
うかと思うのだが、開発した会社にとっても死活問題だから事はそう簡単
にはいかない。もどかしいところだ。

 北朝鮮の拉致問題はいっこうに解決の兆しが見えないまま数年が過ぎた。
身内を拉致された親族の方にとってみれば自分たちが元気な間に何とかし
てやりたいと強く思われているに違いない。身内のものならあたり前のこ
とである。心の内ではどうしてやることも出来ないもどかしさを感じてお
られるのではないだろうか。何故、政府や警察は長い間、この問題を棚上
げ状態にしてきたのだろうか。一般国民が知るようになったのはつい最近
の事だ。最近の調査では比較的限られた北朝鮮工作員が関わっていたので
はないかと言われている。
 狂牛病と同じレベルで論ずるわけにはいかないが、政府の対応は何故か
生ぬるくすっきりしない。政府が最優先しなければならないのは国民の生
命と財産を守ることである。その基本のところが良く分かっていないので
はないだろうか。
 今日もアメリカ産牛肉に関して閣僚の発言が相次いでいるが、この発言
を輸入再開の前に何故しなかったのだろうか。あたかも自分には責任がな
いかのような発現にはあきれてものが言えない。如何に友好国であろうと
言うべきところは言うのが真の友好国ではないのだろうか。靖国神社参拝
で自らのポリシーを誇示するだけが為政者のとるべき姿勢ではないはずだ。
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デイ・アフター・トゥモロー

2006-01-22 09:38:42 | Weblog
 「デイ・アフター・トゥモロー」こんな映画がありましたよね。アメリカ映画
でしたか。南極を起点とした深海を流れる巨大な海水の流れが止まり、
(この深海海流を熱塩大循環という)気象異常が始まった。そして巨大な
竜巻が大都会を襲い、海面の上昇は他の大都会を飲み込んでしまった。
そして、ついには巨大な寒気の渦が現れ北半球はほぼ完全に凍ってしまい
未曾有の大災害に襲われるというものだった。こんな過酷な状況の中でも
生き残ったものがいるというのはアメリカ映画らしい結末だったが(笑い)、
それほどではなくとも、それらしき異常を感じさせる昨今だ。
 今年の相次ぐ異常寒波の襲来は映画のラストシーンを思わせるような状
況だ。暖冬だとの予測を裏切って逆に大寒波が押し寄せる、一見、矛盾の
ように思えるが、これが異常と言うものではないだろうか。昨年は巨大な
ハリケーンが相次いでアメリカ南部を襲った。日本も一昨年の夏から秋に
かけて強力な台風が何度も来襲した。
 天災のきわめて少ないと言われたここ瀬戸内海地方も高潮や山崩れ、洪
水などにより大きな被害を被った。これは映画の中の巨大な竜巻の来襲に
いる。映画は起こりうるであろう事態を出来るだけセンセーショナルに描
いていたが、現実はもっと緩やかにかつ執拗に続くものと思われる。それ
だけに事態はより深刻だ。
 今年の大雪は多大な被害を各地にもたらした。被災地の皆様には心から
お見舞い申し上げたい。世界各地でも同じような現象が見られるようだ。
先の大地震に被害を受けたパキスタンとインドの国境、カシミール地方の
村では復旧が進まないままに厳しい冬を迎え、多くの人が飢えや寒さに
苦しんでいると聞いている。天は過酷なまでの被害をもたらすことによって
私達に厳しく警鐘を鳴らし続けているような気がしてならない。
 一昨年から昨年にかけての地球一周の旅行で南半球の氷河を見てきた。
パタゴニアフィヨルドの氷河もニュージーランドの山間部にある氷河も著
しく後退し小さくなっていた。これも地球温暖化によるものだと思われる。
私も地球温暖化防止活動推進員の一人として出来る限り多くの人に、この
実状をお話し、地球温暖化防止の一助になればと思っている。
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