人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

サミット開催地

2007-03-14 13:03:21 | Weblog
 ここのところ冬に逆戻りした感はあるが、こうした事も地球温暖化現象の
現れではないだろうか。温かい時と寒い時の振れ幅の大きいことが特徴の
ようだ。
 しかし、いくら寒いからと言っても季節の移り変わりは止められない。
豌豆のツルが伸び花が咲いている。桜の蕾も心なしかふくらみを増して
いるし、木の種類によっては新芽を伸ばしているものさえあるようだ。
我が家の果樹畑ではビワの実が一段と大きくなっている。

 外務省の係官がサミットの下見に来たというニュースが流れ、少し
期待をしていたら、突然のごとく北海道が開催地として名乗りをあげた
というニュースが流れて驚いている。
 どうやら風向きは北海道の方へ傾きつつあるようだ。確かに警備面は
重要である。そんなことから沖縄が会場に選ばれたことも過去にはあった。

 しかし、それだけの理由で開催地を決めてしまうのはどうであろうか。
候補地でもある瀬戸内海地方は日本で最初に国立公園となった風光明媚な
ところである。気候も穏やかで天災も少ない地だ。

 そして何よりも古くから大陸と交流があった地でもある。遣唐使も
遣隋使もともにこの海を通り大陸に渡り、仏教を初めとして多くの
文物を携えて帰ってきた。
 瀬戸内海を通って大陸から持ち込まれたものは少なくない。江戸時代
には朝鮮通信使が何度も行き来した道でもあった。
 また、遠く異境の地でもあった蝦夷と大阪周辺を結んだ北前船の通り道
でもあった。文化の通り道は経済の行き交う道でもあったのだ。

 こんな事を考えるときに世界の首脳が集う場所としては文句なしの地
である。単に警備面だけで開催地を決めるのではなく、こうした歴史や
文化の面からも考えてみる事は意義あることではないだろうか。
コメント
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