人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

地球SOS

2007-01-31 06:14:45 | Weblog
 地球温暖化がいよいよ危機的な状態になったようだ。それにも関わらず
社会的な関心が今ひとつ感じられないのは何故だろう。

 もう数十年も以前から大気中の二酸化炭素の量が、わずかながら増え
続けているということが話題になった事がある。しかし、その当時、誰も
信ずるものはいなかった。学者間でさえ議論が分かれ、観測データの誤差
のように言われていた。

 しかし、観測精度が上がり、しかも平均気温と二酸化炭素の増加量との
相関関係が明らかになるに連れ、意義を唱える人はいなくなった。少なく
とも学者の中には、そんな人は皆無に近いのではないだろうか。もし、居る
とすれば巨大石油資本のお抱えの学者かブッシュ大統領くらいのものでは
ないだろうか。

 そのブッシュさんでさえも一般教書の中で温暖化問題に触れざるを得なく
なるほど今の状態は危機的である。最早、一国だけの身勝手で地球温暖化
原因は別にあるなどと言っている時ではない。

 一方、日本国内に目を転じてみよう。国民の多くは知識としての地球
温暖化については知っていても、現状がどのようになっていて、どうしな
ければならないかという行動に結びついていないようだ。
 今ここで躊躇している時ではない。地球シュミレータが描き出す地球の
将来予測を見るまでもなく、足元にまで火の手が迫っているような状態
なのだ。

 二年前の秋の台風を思い出すまでもなく、昨年も各地で竜巻が発生し
集中豪雨が相次いだ。記録的な高温が何日も続いたのも記憶に新しい。
今年は早くから不気味な暖冬が続いている。春は例年になく早いのでは
ないだろうか。
 先日も散歩をしていてコスモスが咲いているのを見かけた。昨年の秋
から枯れることなく咲き続けているようだ。そう言えばタンポポも例年
になく開花が早かったようだ。この夏の暑さが非常に気になるところで
ある。

 我が家では微力ながらも色んな省エネを行っている。スイッチのこまめ
な入り切りの実施。使わない電化製品は常にコンセントから抜いている。
また、スイッチ付きのコンセントを使って待機電力を使わないようにして
いる。室内暖房の十七度キープ。空調機は夏も冬もお客さんが来た時以外
は使用していない。夏の西日対策として西壁には断熱塗料を塗った。温暖
化に直接関係はないが、不要家具や不要衣料品を廃棄してシンプルライフ
を目指している。水道の節約と少人数なので風呂はほとんど入れていない。
古井戸の活用。太陽光発電の設置。省エネタイプの冷蔵庫の買い換え。

 もともと家内と私だけの生活なので電気や水の使用料などわずかなもの
だが、だからと言って何もしないわけにはいかないと、これだけのことを
行っている。また、健康維持とガソリンの節約のために、移動時は極力
自家用車を使わないようにしている。やれば出来ることばかりであり、
さして難しいことや面倒な事は何もない。
 要は習慣化している生活の一部を変え、別の習慣に移行するだけで済む
ことである。

 こうした出来ることを何故、政府やマスコミは国民に呼びかけようとは
しないのだろうか。今回の通常国会でも与野党とも地球温暖化に目を向ける
ような発言が聞かれないのは何故だろう。

 日本政府は自然エネルギーの有効活用ではなく、明らかに原子力発電へ
シフトしているような気がしてならない。京都議定書で約束した6%削減
の履行年度は来年の2008年である。産業界では他国や他企業の削減分
をお金で買って帳尻を合わせようとしている。

 国民レベルでは減るどころか増え続けているのが実状だ。核家族化の
進行、電化製品の増加や車の大型化、台数の増加などの理由からだ。政府
は政策課題の一番に地球温暖化問題を上げるべきではないだろうか。そして、
企業や個々人の努力の積み上げこそ地球温暖化にストップをかけることだ
ということをアピールして貰いたい。

 地球温暖化防止などと言うと、寒くなくて良いではないかなどとまじめ
に言う人がいる。実は地球温暖化なのではなく、地球がオーバーヒートして
いるのである。
 南極や北極の氷が解け、海面が上昇しているとかシロクマが絶滅危惧種
になったというだけの問題ではないのである。人類の存亡が懸念される
大問題なのだという認識をお互いに持ちたい。
 このまま推移すれば30億人もの人が飲み水にも事欠くような時代が
くると言われている。それも私達が生きている間に起きるかも知れない
出来事なのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

発掘あるある大辞典

2007-01-29 05:57:41 | Weblog
 ここに一冊の本があります。美しいカラー写真入りの漢方に関する本
です。「自分で採れる薬になる植物図鑑」昭和薬科大学教授「増田和夫」
監修とあります。
 身近にある植物の薬物効果が詳しく書いてあり、植物図鑑としても十分
活用出来る本です。

 この本を見る限り、どんな植物にも多少の薬物効果があり、何も寒天や
納豆だけに特別な効果があるわけではないようです。ひと頃、テングサ
から作る寒天にダイエット効果があると言われて、寒天がどこの店からも
消えてしまったという馬鹿げた事がありました。それ以前には、こんにゃく
の成分であるマンナンにダイエット効果あるともてはやされた事もあり
ました。

 そして、今回は「発掘あるある大辞典2」で納豆にダイエット効果が
あると言うことで取り上げられました。たとえ納豆にはダイエット効果が
なくても各種の薬物効果は広く知られているところです。
 納豆はダイエット食品ではなく、健康食品として大いに食したい食べ物
です。納豆にしてみれば、何も今更ダイエット食品として取り上げてくれ
なくても良かったのにと思っているに違いありません。納豆にしてみれば
「発掘あるある大辞典2」騒動は、しごく迷惑な話なのです。

 ともかく、マスコミが事実を誇張したり嘘を付いてはいけません。マス
コミは常に中立の立場で事実を報道するのが使命です。マスコミとは言い
ながら民法はコマーシャル料を収入にしていますから人気番組を作り、
番組をお客さんに買って貰うという厳しい一面があるのは事実です。
 だからと言って制作に窮して事実無根に近いような事をでっち上げた
のでは信用を根底から損ねてしまいます。担当者は如何に視聴者の目を
惹きつけるかと言うことに汲々としているようですが、本当にこれで良い
のでしょうか。今回の事件が発覚したのを機会に良く考えてみたいもの
です。

 また、視聴者自身もこうした番組に踊らされないようにしなければいけ
ません。メタボリックシンドロームが流行語になると、途端にこんな番組
が次々に出てきます。健康は自ら努力して作るものです。これだけをして
おれば健康になるようなものはありません。
 正しい食生活、野菜中心の食べ物、適度な運動、規則正しい生活、こう
したもの全てが健康維持には必要です。毎日のようにインスタント食品や
ファーストフードばかりを食べ、食べては寝ているような生活をしていた
のでは、体だけでなく精神も腐ってしまいます。
 
 昨今、マスコミだけでなく、世の中全てが次から次へと目先の変化を
追っています。こんな事ばかりしていては「快楽の追求」のように限りが
ありません。もっと平凡であることの中に真の幸福があることに早く気が
付くべきなのです。私達の世代が大きくなった時代には、そんな平凡な
毎日がありました。平凡こそかけがえのないものなのです。

 また、良いものはいつまで経っても良いと言うように、長く愛され続け
るような「もの作り」や「番組作り」があっても良いのではないでしょうか。

 テレビ放送が本格的になって半世紀近くが過ぎようとしています。この
間、私達はことの善し悪しは別にして、常に「テレビ漬け」の状態にあり
ます。テレビの影響というものは、少なからず私達の精神生活に大きな
影響を与えています。
 この影響を心配して子供達にはテレビを見せない生活をしている人も
います。ここ数十年間に、幼い頃から「テレビ漬け」の状態で育った
子供達がたくさん出来てきました。昨今の数多くの社会的問題を見てきま
すと、こうしたテレビの影響があるのではないかと思うような事件が
少なくありません。
 テレビドラマの中では簡単に人が殺されていきます。また、番組の中には
実に馬鹿げた、ただただ視聴率だけを稼ぎたいような番組も少なくありま
せん。
 こんな番組ばかりを見ている子供達はどうなるでしょうか。みすみす
俗悪な番組に洗脳されているようなものです。教育制度の改革や教育問題
をウンヌンする前に、こうした社会的風潮を考え直すことの方が先決問題
だと思うのです。

 皆さんは、もっと人々の心を明るくするような番組作りやニュース報道
も必要だとは思いませんか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

孫と再会

2007-01-27 07:10:22 | Weblog
 孫の玄は一月で満一歳になった。可愛い盛りだ。ハイハイから伝い歩き、
時には、ほんの瞬間だが独り立ちも出来る。立って歩ける日も近いだろう。

 お正月に遊びに来たときには、何故かしらご機嫌が良くなかった。環境
が変わったからだろうくらいに思っていた。ところが、いっこうに変わら
なかった。そして、今日は帰る日だという日の朝、熱が出た。体温計は
38度を越えどんどん上がっていった。これ以上、ひどくならない内に
帰った方が良いと言うことになり大慌てで帰っていった。

 帰って休日検診のお医者さんに見て貰ったら喉の方も赤くはなって
おらず熱だけなので少し様子を見ましょうと言うことになった。その日は
熱冷まし用の座薬だけを貰って帰った。
 翌日、かかりつけのお医者さんに看て貰うと、どうやら突発性発疹
らしいとのこと。玄としては始めての病気らしい病気だった。その時の
看立て通り、それから数日後、体中に赤い発疹が出たらしい。 私が
神戸を訪れた1月26日には、発疹も消えすっかり元気を取り戻して
いた。

 私の今回の神戸訪問はお正月の代わりだった。前回、神戸に来たとき
には横に座っただけで大泣きをされてしまい、明石駅から家に帰るまで
泣いていた。そんな苦い経験があるので今回は運転をしている娘の横に
座った。
 二人で話し込んでいると突然、後のチャイルドシートに座らされていた
玄が大泣きを始めた。家に帰って私達二人が食事をしているときにも
一人で機嫌良く遊んでいたと思ったら突然泣き始めた。どうやら一人で
放っておかれたことが気に入らなかったらしい。最近こんな事が時々
あるのだと娘が言っていた。
 別に無視をしているわけではないが、大人だけで夢中になって話して
いることが気に入らないようだ。オレもここにいるぞとアピールしている
つもりらしい。最近は必要もなく甘えて来ることも少なくないようだ。
こんな感情も育っているのだなと微笑ましかった。

 玄はテレビやステレオや携帯電話やリモコンの押しボタンが大好きだ。
見ていると小さな指で器用に押している。また、お気に入りの音楽などを
聞くと体を左右に揺らせている。どうやらリズムに合わせて踊っている
つもりらしい。

 その内、おじいちゃんにも少し慣れてきたようだ。膝の上に乗ってきて
私の手に貼っていたカットバンを盛んにいじっている。何かしら気になる
らしい。どうやら小さなものに目がいくようだ。わざと痛がると、それが
面白いのか何度も何度もさわっては私の顔を見上げている。
 最近では人が嫌がることをして喜ぶようだ。だっこしていると、わざと
顔を押しのけようとしてくる。小さいながらも力は強い。その上、小さな
指先には長い爪が生えているので結構痛い。爪をつもうとすると嫌がる
らしい。
 遊びがもう一つ。口を尖らせて息をぷっと吐き出すことだ。一度した
時にお父さんが、わざとひっくり返ってくれた事が面白かったらしい。
それ以来、だれかれとなくぷっとやってはけらけらと言って喜んでいる。
大袈裟にする方が面白いようだ。

 赤ちゃんの肌はきれいだ。ツルツルしていて幼い頃の子供達の姿を
ふと思い出す。そう言えば娘も息子もこんな時があったのだと。

 遊びながらではあるが食事もかなりな量をぺろりと食べてしまう。
今は苺が大好きだとかで、大人でも口に出来ないような高級品を買って
やった。器用にフォークに挿した苺を口に持っていく。お父さんにも
食べろと言って口に持っていく仕草が可愛い。まだ欲はないようだ。

 最近出来ることはバイバイ、ごちそうさま、名前を呼ばれて高く手を
上げること。手を挙げるときはにこにこしている。嬉しいらしい。言葉
にこそならないが盛んに何かを言っている。自分では話しているつもり
なのだろうか。

 赤ちゃんの成長は早い。日に日に変化するようだ。表には出ない脳の
発達も進んでいるに違いない。こんな変化に富んだ赤ちゃんから幼児期
の変化を見ず子育てを放棄したり、手抜きをしている人は多くの学ぶべき
事を見落としているような気がしてならない。
 子育ては大変な反面、楽しいことも多い。どうか、この楽しい体験を
放棄せず十分楽しんで欲しい。

 玄を抱っこしてぐるぐる回ってやると大喜び。キャッキャッと言って
喜んでいる。また、元気、元気と言って両腕を上げ下げしてみせると、
同じように真似をしている。赤ちゃんは少し手荒いことが好きなようだ。
それもこれも成長のあふれるようなエネルギーが、そうさせるのでは
ないだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

苦渋の選択

2007-01-23 20:31:02 | Weblog
 今朝の新聞の一面には前宮崎県知事の再逮捕というタイトルの記事が
掲載されていた。その一方で新しい知事となった「そのまんま東」氏の
緊張した面もちの写真が掲載されていた。

 権力の座から転落したものと、これから権力の座に着こうとするもの。
まことに対照的な二人の姿であった。歴史とは、時に鮮やかに対照的な姿
をあぶり出して見せてくれる。一時は泡沫候補とまで言われていた東氏が
何故当選しえたのだろうか。その背景には宮崎県民の苦渋の選択があった
ような気がしてならない。

 かつてのようにタレント議員なら誰でも良いという空気は今はない。
その中で、あえて東氏を知事に選ばなければならなかったとしたら、
県民としては誰を選んでもさして変わりはないという思いがあったのでは
ないだろうか。だとしたら、せめて多少なりとも新鮮みのある東氏の方が
ましだと考えたのかも知れない。ともあれ、東氏の政治的手腕は未知数で
ある。せめてまじめに勤め、県民の期待を裏切らないようにして欲しい。

 実は衆議院選挙でも投票するに足る候補者がいないので困っている。
自民党候補者はむろんのこと、民主党の候補者にも喜んで投票するような
人はいない。そんな時、さて誰に一票を投じようかと困ってしまうので
ある。小選挙区制になって以来、そんな選挙ばかりが続いている。

 世襲が定着し、地盤、看板、鞄が当たり前のことになってしまった。
政治家が世襲になったら政治は終わりだ。その顕著な例が幕末における
徳川幕府や各藩の状態ではなかったろうか。無能であっても家老の息子は
家老にと言う状況の中で、藩の財政が破綻をきたしていても為す術も
なかった。
 かろうじて一部の先進的な考えを持っていた藩だけが旧体質を改め、
広く藩内から有能な官吏を登用し藩政の改革に当たらせた。岡山県では
備中松山藩に於ける「山田方谷」であった。改革が手遅れになったり
旧藩士の抵抗にあって出来なかった藩は幕末まで莫大な借金を抱えた
まま幕藩体制の崩壊を迎えることになった。

 今の死に体に近い日本の政府は、幕末に於ける徳川幕府に極めて良く
似ている。もっと市井に於ける有能な政治家が生まれるような土壌を
作らなければ政治は良くならない。
 また、今のような選挙制度では幾ら有能な人がいても政治家にはなれ
そうにない。そのような選挙制度を作ってきた政治家達の責任は大きい。
親が議員だったら、その子は立候補出来ないくらいの法律を定めなければ
良くならないのではないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

震災から十二年

2007-01-18 10:59:06 | Weblog
 あの日、私はいつものように早朝から起きていた。後に阪神淡路大震災
と名付けられた未曾有の大地震の発生時刻は午前5時46分だった。下から
突き上げるような大きな揺れがドンという音とともにやってきた。過去に
感じたことのない揺れだった。私は直感的に震源地は近いと感じた。

 目の前の壁と柱の間が離れ大きな隙間が生じ、また閉じた。咄嗟に横に
あった石油ストーブの火を消そうと思ったのだが、慌てていて灯心を出す
方に回してしまい炎が大きく立ち上った。慌てて反対に回して消した事を
記憶している。いささか冷静さを欠いた行動だったと反省している。

 その後、揺れはすぐに治まった。テレビのスイッチを入れてみると地震
速報が流れていた。意外にも震源地は神戸周辺との事だった。地震など
想像も出来ない場所だった。震度は7が表示されていた。震度通りの想像
を絶するような揺れであった。その後、速報の数値は変更されたのでは
ないだろうか。

 震災後、一カ月ほどして神戸を訪れた。当初の混乱は治まり静かな町に
戻っていた。しかし、町に活気はなく静だった。崩れたビルや家屋や電柱
などは、そのままであった。
 海岸付近も大きな被害を受けていた。何よりも驚いたのは高架橋の支柱
である太い鉄のパイプが押しつぶされて膨らんだようになっていた事だった。
そう言えば倒れた多くのビルが、上の階が下の階を押しつぶすように崩れて
いた。確か座屈という表現が使われていたようだ。

 先日、案内に誘われて建設中の高層マンションのモデルルームの見学に
行ってきた。入り口が一カ所だけであり、廊下の両サイドは部屋になって
いた。廊下の突き当たりにはダイニング、キッチンがあって、その前は
ベランダという作りであった。ベランダからは瀬戸内海を眺めることが
出来るという羨ましい作りであった。夏ならば、このベランダから海を
眺めながら食事をしたりビールが飲めるようなスペースであった。入り口
が一カ所だけというのは、昨今のように物騒な時代にあって申し分ない
作りだ。

 岡山市では桃太郎通りという駅から岡山城に至るメイン通りに、この
ような作りの高層マンションが林立している。数年前までは想像も出来
なかった光景である。
 地価が下がったことと、市街地の便利さを求める人の需要が後押しを
しているようだ。しかし、こうした高層マンションの強度は満たされて
いるのだろうか。例の耐震強度偽装問題もあって人々の関心は高まり、
安かろう悪かろうという物件はなくなったようだが、本当に大丈夫かと
問われれば不安は拭えない。

 現に周期の長い揺れの場合、高層階ほど揺れが大きいようだ。ビル自体
の強度は保証されていても住んでいる者や中にある家具などのことを考える
と問題ないと言い切れるのだろうか。今、耐震強度の問題だけでなく、こう
した揺れについても問題になっている。

 いずれにせよ、備えあれば憂いなしという。東海や東南海、南海地震と
日本海溝付近の地震帯は不気味に静まりかえっている。先には千島海溝
付近での大きな地震が発生している。また、インドネシアでは二度も海溝
付近で地震が発生して大きな被害を出したばかりだ。こうした地震を教訓
に速やかな対策を講じることが必要なのではないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペコちゃんが泣いている

2007-01-16 21:54:29 | Weblog
 あの乳製品最大手の雪印でさえ致命的なダメージを受け、社会から葬り
去られたと言うのに、またしても同じような会社が出た。今度はお菓子の
メーカーである不二家だった。愛嬌のある顔をしたペコちゃん人形でお馴
染みのお菓子屋さんだ。

 期限切れの牛乳を使ったお菓子が店頭へ出回ったということで大騒ぎと
なり、当初は一従業員のミスだと言い逃れをしていた。それが一転して
組織ぐるみの不正だと判明した。パターンは先の雪印の時と同じである。
雪印での苦い教訓は、この会社ではどう生かされていたのだろう。他人事
として見過ごしてきた感が強い。

 何事に寄らず社会はお互いの信頼関係で成り立っている。この信頼関係
がなくなってしまうとどのような社会になってしまうのだろう。これほど
恐ろしいことはない。
 
 早くも今朝の新聞には森永製菓が救済に乗り出したと書かれていた。
業界の再編が急速に進むのではないかとも書かれていた。このように一度
失った信用は容易には回復しない。再起不能になることは必定だ。事件が
発覚するまで誰がこのような展開になると考えていただろうか。社内の
誰もが日常茶飯事のこととして見過ごしてきたに違いない。

 問題なのは組織ぐるみだったと言うことだ。企業としての社会的責任と
言うものが全く感じられない。元のパート従業員の口からは衛生管理に
関してのずさんさが指摘されている。ネズミを見かけたとかゴキブリが
這い回っていたと言う話だ。
 食品を扱う会社としては何よりも徹底しなければならないのは衛生管理
である。期限切れの牛乳を使っていたという背景には、このような衛生管理
のずさんさがあったのではないだろうか。

 会社運営がストップしたときに困るのは従業員でありその家族である。
そして、フランチャイズ店のオーナーや従業員であろう。多くの人々が
この会社に関わりながら生活をしていたはずである。経営責任者はこうした
多くの人々の生活をも守っていく責任がある。社長室にふんぞり返って
いるだけが仕事ではない。日々、背中に冷や汗をかきながら経営を考える
ような姿勢であって欲しい。
 いずれにせよ社長退陣では済まない事件である。会社というものは社会
に対し責任を負い、従業員に対して責任を負っている。その運営責任の立場
にあるものは、常にその自覚を持って経営に当たって貰いたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝のひとこま

2007-01-15 08:59:55 | Weblog
 多少ボケの進行が見られる夫婦の朝のやりとり。実は、お正月に写した
写真があり、それを長女、長男宛に送ることになっていた。ところが住所
が分からない。
 こういった面倒くさい事の一切を家内に任せている小生としては、我が
パソコンのどこかにメモはあるはずなのだが、探すのが面倒。いつもの
如く家内に聞くと、面倒くさそうに携帯電話のメモに書き込んでいる住所
を見せてくれた。
 また。長男に送ってもフィアンセのところへスムーズに届くかどうか
怪しいので、直接フィアンセの方に送ることにした。ところが、これまた
住所が分からない。彼女がくれたクリスマスカードが、どこかにあるはず
だから探してとの家内の指令。
 しかし小生、いっこうに心当たりがない。実は孫が来るというので年末
に大片付けをしてしまい、確かここにあったはずだがという書類一切が
無くなっていた。小生のいつもの癖で二階の自分の部屋に持って上がった
のではないかと家内に言われ、その言葉に逆らえず探してみるが見当たら
ない。
 結局、家内が片付けて戸棚の中に仕舞い込んでいたことが後で判明した。
家内は自分で片付けて、すっかり忘れていたらしい。それ見たことかと
反論しようと思ったが時すでに遅し。家内は既に勤めに出た後だった。
一方的に家内に疑われても反論できないのが前科のある小生の弱いところ。
ううん、無念。家内が出勤する前に見つけておれば返り討ちに出来たのに。
無念、無念。この無念は後日晴らすことにしよう。こんな、少しボケの
始まり始めた夫婦の朝のひとこま。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心の闇

2007-01-14 06:59:20 | Weblog
 東京で相次いで生じたバラバラ殺人事件。こんなショッキングなニュース
が流れても誰も驚かないくらい今の世の中は殺伐としている。つい、この
前までだったら大騒ぎになっていたような猟奇的な事件だ。それくらい
殺人事件も多く、人の命が軽んぜられているような気がしてならない。
こんな世の乱れは、いつまでどこまで続いていくのだろう。

 それにしても殺人まで犯さなければならないほど追いつめられた心の
状態とは、どのようなものなのだろう。常人には計り知れないものがある。
また、殺人を犯してしまった当人にとっても冷静になって考えれば、何で
あの時あんな事をしてしまったのだろうかと、後悔をしているのではない
だろうか。人間の心というものの脆さや弱さなど、そんなものを強く感じる
昨今である。

 辛抱が足りない、心の抑制が効かない、確かにそんな人が増えている
ような気がしてならない。これは教育の問題なのだろうか。それとも他に
何か原因があるのだろうか。

 殺した夫を目の前に置いておけなくて、運びだそうとしたけれど重くて
運び出せなかった。仕方がないのでノコギリを買ってきてバラバラにして
しまった。ストーリーとしては成り立つけれど、つい先日まで一緒に暮ら
していた相手を切り刻むことが出来るだろうか。事実は小説より奇なりと
言うけれど、人の心の闇の部分を垣間見るような思いがしている。
 
 人はどこまで残酷になれるのだろうか。多くの殺し合いが戦争という名
の下に行われている。目の前で血を流して死んでいく。戦場は異常心理の
支配する場所という理由だけでは済まされない。
 この地球上に動物は多いけれど、同じ種の動物を殺すことが出来るのは
人間だけである。しかも、それは食するという生存のための理由ではなく、
憎しみや妬みや戦争という、おおよそ他の動物には無い理由のためである。
人は優しくもあるけれど、実に残酷な一面を持っている動物である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お正月

2007-01-09 22:57:26 | Weblog
 正月三が日は私達夫婦と義理の母だけの静かな正月だった。その正月も
五日の夜から六日にかけて、長男と長男の婚約者、長女夫婦、そして孫が
帰省して賑やかな正月となった。
 家内は帰省する長男や長女等のために今シーズン二度目のおせち料理を
作って彼らの帰省を待った。

 帰省した長女夫婦の子供(孫)は満一歳になったばかりだ。まだ一人
歩きは出来ないが、伝い歩きは出来るようになっている。今回の帰省では
この孫に一升餅を背負わせて歩かせるのも計画に入っていた。しかし、
やっと伝い歩きが出来る程度なので、一升餅は背中に負わせて這わせた。
 這わせる先には一万円札、物差し、算盤、筆を並べて置いた。どれを
取るのか興味シンシンであったが、最初につかんだのは算盤だった。次に
手にしたのは筆であった。残念ながらお金とは縁が薄いようで一万円札
には見向きもしなかった。

 実は我が家族には12月から1月生まれが集中している。そんなわけで
満一歳になったばかりの孫と、その他の12月、1月生まれの者の誕生会
をかねて1月6日は賑やかなパーティとなった。それは私達夫婦にとって
子供や孫達に囲まれた本当に楽しいひとときであった。

 息子の婚約者は大学へ進学するまで長く暑い国に住んでいた事もあって、
ことのほか我が家の寒さはつらかったのではないだろうか。また、娘夫婦
も小さい子供が居ることもあって、いつも部屋は快適温度に暖房している
とのことで、この家は寒い寒いと言っていた。
 私達夫婦は節電や省エネの目的もあって暖房は17度C以下、暖房
器具は石油ストーブだけの生活をずっと続けている。最近はその温度にも
慣れ、帰省した孫や子供達のために石油ストーブの設定温度を20度C
以上に上げ、空調機、更にはホットカーペットまで使った部屋は温度が
高すぎて気分が悪くなるほどであった。体が慣れるということは、この
ような違いが出るのだろうか。

 孫が急に熱を出してしまった。そのため7日の早朝、長女夫婦と孫が
急遽帰ってしまった。そして、正午頃には息子と婚約者も帰っていった。
家の中は急に火が消えたように寂しくなってしまった。そして、私達の
生活も元に戻った。
 6日の夜の賑やかさが嘘のようであった。大家族とは常にあのような
状態なのだろうか。そんな事を考えながら、少し遅れて迎えた正月を今は
懐かしく思っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅白歌合戦

2007-01-05 06:50:42 | Weblog
 私達のように昭和20年代から30年代にかけて子供時代を過ごした者に
とって年末の楽しみと言えば何と言っても紅白歌合戦でした。テレビが
普及していない頃からラジオで聞いていました。放送の間には歌手の衣装
などについてアナウンサーが解説をしていました。私達はその姿を想像
しながら聞いていました。
 その後、白黒テレビからカラーテレビへと変わり、それも大画面テレビ
やプロジェクターでの大画面鑑賞へと大きく進化してきました。いつの
時代も年末には紅白歌合戦の想い出と共にあったと言っても過言ではあり
ません。
 紅白歌合戦はNHKという公共放送であって国民的行事とまで言われて
きました。紅白歌合戦が終了すると、すぐに画面は切り替わり雪深い北陸
の永平寺などから除夜の鐘の音が流れてきました。そうして新年を迎えます。
これが毎年変わらぬ心楽しい繰り返しでした。

 果たして今の子供達に紅白歌合戦は想い出として残るのでしょうか。
紅白の視聴率は年々低下していると聞いています。NHKの担当者は躍起
になって巻き返しを図ろうとしているようですが、果たして成功している
のでしょうか。私には明らかに空回りしているような気がしてなりません。

 そんな状況にたまりかねて先日書き込み欄に意見を書き送ってみました。
たったの四百字という制限付きの書き込み欄でした。この程度で何で国民
の意見を聞きましたと言えるのでしょうか。単にお茶を濁しているように
しか思えません。そんな欲求不満の思いも込めて書いています。

以下が書き送った文章の原文です。

「多々問題があっても、やはりNHKだという熱烈なNHKファンからの
意見だと思って聞いて下さい。紅白歌合戦の視聴率は年を追う毎に低下して
いると聞いています。何故でしょうか。むろん視聴者の好みの多様化や
時代の流れのようなものもあるかと思います。しかし、本当にそれだけが
原因でしょうか。
 多くの場合、原因には外なるものと内なるものがあると思います。当の
本人(担当者)は一生懸命であっても、一生懸命であればあるほど他が
見えなくなっているというようなことが良くあるものです。自分の書いた
文章の間違いが、なかなか見つけられないのと良く似ています。
 今年も一昨年も、まず出演者の選定に問題があったように思われます。
私は世代的なものから演歌歌手の事しか分かりませんので、その点から
意見を申し上げています。毎年の出演者の顔ぶれがほとんど変わりません。
確かにベテラン揃いで無難な選定だとは思います。しかし、これでは紅白
の活性化に繋がらないのではないでしょうか。
 もっと実力があり、人気のある歌手はたくさんいるはずです。こうした
歌手の皆さんに出演して貰えば歌手の方々もがんばって良い歌を聞かせて
くれるのではないでしょうか。
 いくらベテランだと言っても自分の持ち歌の歌詞を忘れたり、衣装だけ
で見させる手法など、もう、うんざりしています。もっと歌本来の良さを
じっくり聞かせてくれる方が「心に残る紅白」になると思います。
 また司会者にも、とちりが多く、何故か下ばかり向いて話しているのが
気になりました。
 そして何よりも納得行かないのは、ある若手歌手の出演でした。昨年の
紅白出演も誠に唐突でしたが、今年もまた出演というのは何とも理解しかね
ます。他の人も同じような事を言っていました。彼自身のためにも人気、
実力ともに兼ね備わった時にこそ出演して貰うべきではないのでしょうか。
これは大物歌手との関係でしょうか。
 こんな事を続けていたのでは公共放送の品位が下がりますし、国民的行事
と言われた紅白離れはますますひどくなっていくことと思われます。ぜひ、
来年はこれらの点を改善し、新たに生まれ変わった素晴らしい紅白を見せて
いただきたいと願っています」

 書き送ろうとした原稿は以上のようなものでしたが、先ほども書きました
ように四百字に制限されていましたので、かなりな部分を削減しました。
私の思いが通じたかどうか、はなはだ疑問です。

 裸のコスチュームが問題になっていますが、これなど事前に分かっていた
事ではないでしょうか。たとえお祭りだと言ってもこんなコスチュームで
出演すれば抗議が来るのは当たり前の事です。そんな事さえも気が付かない
今のNHKの体質にこそ問題があるように思うのですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする