人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

地球温暖化防止教育

2007-03-19 13:17:53 | Weblog
倉敷市立味野小学校六年生のみなさんへ

 みなさん、先日はわたしの話を聞いてくれ、今日はすばらしい感想文を
ありがとうございました。
 みなさん一人一人がしんけんに聞いてくれた姿を思い出しながら、感想文
を読ませてもらいました。読ませてもらうまでは、私の伝えたいことが
うまく伝わったのだろうかと心配をしていました。しかし、読ませてもらう
内にみなさんが私の話を実に良く理解をしてくれ、その上、これから何を
したら良いのかということまで考えていてくれることを非常に心強く、
うれしく思いました。あらためてお礼を言わせてもらいます。
 私達の世代は会社に就職をしたときから、それまでの貧しい生活から
抜け出したいという強い思いをいだき一生懸命働いてきました。しかし、
その結果、環境をこわし、さらには近年になって地球温暖化までもひき
おこしてしまったことがしだいに明らかになってきました。
 今は、みなさんの世代やさらには弟さんや妹さんたちの世代にまで
地球温暖化の影響を残したくないと思うようになり、わたし一人の力では
どうにもならないので、多くの人達に私の話を聞いてもらい、一緒に問題
解決をしていきたいと思っています。これからも一緒にがんばりましょう。
 今朝の朝日新聞には、私の話の中にも出てきた珊瑚礁の小さな島国ツバル
が一年に一度の大潮におそわれ、地下からの浸水により島が水没し、大きな
波によって海岸が破壊され椰子の木が倒れていると報道されていました。
 また、先日も下の町に店を持っておられる人が、30数年前に比較すると
店近くの海面が40数センチも高くなっていると話しておられました。
地球温暖化の現象はすでに身近なところに現れているようです。
 みなさんは、もうすぐ小学校を卒業ですね。どうか、元気で明るく楽しい
中学生生活を過ごしてください。そして、みなさん一人一人が「木を植えた男」
のようなねばり強さと、「ハチドリ」のような強い心を持ち続けて、
すばらしい人生を送ってください。
ありがとうございました。
                       2007年3月19日

                          
 これは先日、地球温暖化問題について地元の小学校の六年生に話をさせて
もらい、聞いてくれた子供達がくれた感想文に対し私からのお礼の手紙を
要約したものである。今回は数字を並べてみせる温暖化問題ではなく、
「木を植えた男」の話から入った。そして、私が見てきたイースター島の
すさまじいばかりの荒廃ぶりや、南半球各地での温暖化によるものと
思われる諸現象の写真を見せた。
 子供達の感想は、温暖化問題が想像以上に深刻であり、世界各地の色んな
形での温暖化現象が驚きであったようだ。最近、小学校でも理科、社会、
家庭科など色んな学科の中で環境問題が取り上げられているようだ。しかし、
限られた時間の中で教えることの内容には限界がある。それだけに私のような
部外者の話は新鮮に思えたようだ。それが素直に感想文に書かれていたのでは
ないだろうか。
 そして、締めくくりとして「ハチドリのはなし」をして終わった。素直な
子供達の反応を見聞きすると、やって良かったという思いと、子供達を初めと
して意外に世間では知られていないことが多すぎるという事に気が付いた。
今後も機会ある毎に色んなところで話を続けていきたいと思っている。
 折しも下の町では30数年前に比較して42センチ近く潮位が高くなって
いるという生々しい話を聞いたところである。また、ツバルでは今年も年に
一度の大潮がやってきて、海岸の浸食や島内での浸水被害が深刻だと報じ
られていた。今年も大型の台風などが襲来するのであろうか。気がかりな
ことである。

コメント
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