人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

ローマは一日にしてならず

2007-03-29 15:44:29 | Weblog
 先に行われたフィギアスケートの世界選手権大会では男子も女子も
素晴らしい成績だった。女子の二人には報奨金が出されるとの事で、
それはそれで結構なことだ。

 聞けばどの選手にもスランプの時があり、怪我に泣き、まさに満身
創痍といった選手も少なくないようだ。栄光の陰には、いい知れない
悩みや苦しみがあるようだ。栄光を掴むには涙ぐましい努力があるわけで、
決して全てが才能によるものだけではないようだ。

 しかし、私達の目に触れる部分はほんの一瞬でしかない。その裏には
日に何時間という練習が隠されていることなど知る由もない。今回も
浅田選手と韓国の金選手は互いにライバルとして強く意識していたよう
だ。前日の規定の時には浅田選手が緊張のあまり選手に遅れを取って
しまった。しかし、翌日は違っていた。かえって韓国の金選手の方が
緊張していたように見えた。その緊張があのミスだったのであろうか。
 聞けばこの金選手も腰痛に苦しみつつ練習を続けていたようだ。
まさに満身創痍だ。か細い体で痛々しいほどであった。

 結局、金メダルは安藤選手、銀は浅田選手と日本勢が一位、二位を
独占した形となった。その金に輝いた安藤選手も厳しい挫折を体験し
長くスランプに苦しんだ。女子で四回転が出来る選手として早くから
注目されていたが、四回転にこだわるあまり全てを見失ってしまった。
長く苦しんだ結果が今回の金メダルに繋がったわけだが、如何に天才と
言われようと「ローマは一日にしてならず」の諺通り、血の出るような
練習の明け暮れと心の葛藤の中にしか栄光は掴みきれないと言うことか。
コメント
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