ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

奥多摩湖にそそぐヌカザス沢を目指したけれど 2/2 ――― 今年最初の沢登りは、下流部だけで終了

2015年08月27日 | 沢登り/多摩川本流

2015/8/6  地形図で見てもこの奥多摩周遊道路までは出合から4~500mしか距離がありません。間違った沢に入ったり、出合付近でうろうろしたりで、時間を浪費してしまいました。尾根まで突き上げるにはS子の足では時間的にちょっと難しそうだな、と途中から思っていました。奥多摩周遊道路からは「今度、別の機会に来ればいいさ」と気楽に方針転換します。

それにしても、まだ時間が早いですから、ここから上流部をほんの少しだけ偵察したいと思いました。


▲この花は何の花でしょうね? フジの花みたいですが、8月では遅すぎますし。地面に落ちていました。13:35ころ。


▲周遊道路沿いの空き地にこんな粗大ごみが捨てられていました。13:37ころ。


▲周遊道路から山側の沢の流れはまだ人工的な流れのようです。谷の奥の方へ歩を進めると、金網があって、その破れ目からさらに奥に入ります。すると、池があって、最初には黒い魚が見えました。「あっ、魚だ」と思う間もなく、黒い魚の後ろから赤い魚が一緒に泳いでいるじゃあありませんか! 思わず笑っちゃいました。最初は「金魚か?」と思いました。でも、金魚にしては大きい。15~20cmくらいはありそうです。他に何匹も泳いでいます。・・・・鯉のようです。2~30匹はいるようですね。13:39ころ。


▲これが鯉の泳いでいる池。ヌカザス沢を堰き止めてできている池です。写真中央の小さな点々が鯉。13:41ころ。


▲堰き止めた池から下流に水が流れ出る出口にはこんな橋がありました。S子の足元の流れはもう少し先であの人工ナメ滝になるのです。13:44ころ。


▲まだ青い山椒の実がたくさんなっていました。13:46ころ。


▲沢に入ると、いきなりゴルジュっぽい景色が。ただ、水は伏流しているようで、流れていません。13:47ころ。


▲小さなゴルジュの出口です。13:50ころ。


▲ゴルジュの最後は小滝になっていました。まだ水は流れていません。2mほどの小滝ですが、登る際に体勢を微妙に変更・調整しながら工夫しなければなりません。グレード的には4級マイナスくらいでしょうか? 僕はノーザイルで登りましたが、S子にはもちろんザイルを出します。
S子は最初から苦労しています。どうやら一歩目が高すぎて足が上がらない様子。身長の低いS子にはどうしようもありません。足場を高くすべく、幾つか石を並べるように指示しました。それで一歩目の足場には届いたようです。次のムーブですが、僕は届くガバホールドがS子には届かないのでしょう。まだ苦労しています。一歩目のスタンスにしっかりと立つことを指示し、体が上がったところでザイルを強く引きます。体重の軽いS子はこれでぐっと上がるのです。
もちろん実際はそんなに単純ではなく、クライマーはあまり強く上から引っ張られるのを嫌いますから、「あんまり引かないで!」とか「少しザイルを緩めて! 少し下げて!」とか要求します。そんな要求に応えながら、S子のムーブをアシストするような感じでザイルをそっと引くのです。14:05ころ。


▲小滝を越えると、すぐに水流が現われました。その先の広場を今日の最奥到達地点とします。ここで最後の休憩をのんびりととって引き返すことにします。14:32ころ。


▲僕一人で、ほんの少し先までですが、様子を見て来ました。またの機会に歩いてみたいと思います。14:35ころ。


▲先ほどの小滝は右岸の植林帯から高巻いて下りました。14:47ころ。


▲この花の名前は珍しく知っていました。クサギです。葉っぱが独特の異臭がするのでこの名前が付いています。14:50ころ。


▲この写真の広場で沢装備の解除をしました。その最中に雷が鳴り始め、雨も降ってきました。僕たちは雨具を着ます。S子の後方の谷がヌカザス沢です。15:21ころ。


▲路面は雨でびっしょり。奥多摩周遊道路を歩いて帰ります。15:24ころ。


▲葉っぱがたくさん巻かれていました。どんな虫がやったんだろう? と可哀想ですが葉っぱを広げてみました。でも、すでに出てしまった後。何の虫がいたのか分かりませんでした。15:25ころ。


▲山のふるさと村との合流点あたりの道路の様子です。道路が濡れていません! 今降り始めた雨粒が点々と模様を付けていってます。さっきの広場から500mも離れていないのにこの違い! 15:36ころ。


▲オオズミ(オオウラジロノキ)だと思います。別名、ヤマナシ、ヤマリンゴ。果実酒にすると美味しいそうです。確か以前に、果実酒にしたような覚えがあるのですが・・・・ 15:57ころ。


▲花の名前が分かりません。15:59ころ。


▲麦山の浮橋に戻って来ました。すでに青空が広がっていましたが、名残りの小さな積乱雲が西陽に輝いていました。16:11ころ。


▲時間があったので、小河内神社のバス停からひとつ先の峰谷橋バス停へ向かいました。そこには公衆トイレもありますし、東屋もありますから、万が一また夕立が来ても大丈夫です。16:18ころ。


▲峰谷橋から東方向を眺めると、この風景が見えます。今年の夏は珍しく満水状態が続いていますから、左右の陸地は離れています。これがもう少し水位が下がると左右は陸続きになります。ここ何年間、僕が見るこの風景はずうっと陸続きでした。16:20ころ。


▲峰谷橋バス停です。手前に公衆トイレと東屋があります。16:23ころ。

16:41のバスに乗り、奥多摩駅へ向かいます。天益では地元の方との交流が楽しいですね。

今回は中途半端に終わった沢登りでしたが、これからにつながるものでしょう。S子がいつまで沢登りを続けられるかも大きな課題でしょうし、僕自身の沢仲間を見つけなければという点もさらに大きな課題でしょうね。

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