ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

今シーズン初めての岩登りトレーニングを日和田で

2014年03月20日 | 岩登りトレーニング

2014/3/19  本来僕は沢屋のつもりですから、春から秋にかけては沢登りをしているはず、なのです。晩秋からは沢登りのための岩登りトレーニングや雪山、籔山歩きを楽しんでいるはず、なのです。ところが、この寒いシーズンにこれまで岩トレを全くしていませんでした。
というわけで、S子と日和田へ岩トレへ。まあ、僕は秋に滝谷のドーム中央稜の登攀へ行ったりしましたから、半年ぶりくらいですが、S子は正真正銘に1年ぶり! 昔同様登れるかどうか心配ですね。

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▲今日は平日の水曜日。ですから、ゲレンデはこんな状況です。少な~~い! 単独のクライマー2名ほどは難しいルートを静かにチャレンジしていました。60代~70代のグループ(主におばちゃんたち)も男岩の南面、その後西面をトップロープ中心に楽しくトライしていました。
写真は男岩南面。最上部に一人見えますね。僕たちは社長出勤でしたので、これから練習開始です。12:13ころ。

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▲1本目は男岩南面左側のⅢ級ルート。今日はすべて僕がリードでS子フォロウです。
左のパーティーはあの年輩パーティーだと思いますが、ふたりで途中わざとピッチを切って、マルチの練習をしていました。12:32ころ。

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▲今日の僕のセルフビレイとセカンド確保のシステム。左端のPASとその隣りのメインザイルを用いてのセルフビレイ。右にヌンチャクでザイルが折り返されているのを僕のATCでセカンドビレイしています。12:32ころ。

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▲S子一年ぶり?の懸垂下降。12:52ころ。

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▲2本目は男岩南面中央部の大きなクラックを抜けるルート。下部は凹角経由。勝手知り尽くしたルートですから、Ⅲ級+くらいでしょう。久し振りのS子はちょっとだけ苦労していました。13:19ころ。

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▲3本目は凹角左のフェースから上部中央クラックのすぐ右フェースを抜けるルート。最下部と最上部がちょっと難しく、Ⅳ級-くらいでしょうか? まだ僕はMoonStarのJAGUARを履いて頑張っています。13:56ころ。
中高年(高年?)グループは遅い昼食を終えたころでしょうか。

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▲S子の懸垂下降。右手がエイト環に近づき過ぎていますが、これは下のザイルをエイト環へ送り込んでいるためです。今日持って来たエイト環はいつものより小さめでしたので、S子の超軽量な体重では止まったまま。ですから、右手で送り込む必要があるのです。14:24ころ。

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▲4本目の前に、遅い昼食をとりました(僕はお昼にも食べていたのですが)。4本目は男岩東面と言った方がいいのでしょうか。南面の右外れにある緩やかなフェースから東面クラックへ回り込むルートです。15:22ころ。
今S子がいるフェースは易しいのですが、僕はその左の凹角状を直登しました。Ⅳ級+に感じます。

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▲上部クラックも下のフェースから移ってしばらくがちょっと難しい。S子も嫌がっていましたね。15:33ころ。

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▲その4本目のルートを山道を降りる途中から撮影。上部に顕著なクラックが写っていますよね。そのクラックを登りました。下部は写真の左下からですから写ってはいません。15:42ころ。

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▲5本目のルートは僕のリードだけでした。S子はフォロウせず、僕が懸垂下降しながらヌンチャク回収したのです。この写真は回収の途中、中間部で撮ったものですね。僕の足の右へのびる顕著なカンテがありますが、そこをリードしました。
でも最初は、そのカンテの右(写真では上)フェースを登りたかったのです。下にはリングボルトが2本あったのですが、その上にはピンが見当たりません。もっと難しくなりそうでしたから、諦めました。代わりにカンテをリードしたのですが、緊張しまくりました。何故なら、このJAGUARの運動靴ですから、細かなスタンスにまったく立てません。これまではスタンスも大きく、フリクションの効くこの運動靴向きだったのですが、このルートは違いました。あ~あ、怖かった。16:12ころ。

日和田のゲレンデは、もうこの時刻になると僕たち二人だけになっていました。僕としてはもう1本くらいリードしてみたかったのですが、まあこれくらいが潮時でしょう。終了です。

久し振りだからというわけではないでしょうが、S子はいろんなことがあやふやになっていました。確保、ビレイ、エイト結び、懸垂下降・・・・、そんな基本的なあれこれが1年間も離れていると、記憶が薄くなるのですね。実際にやると思いだされるようですが。普段から繰り返しておかなければ駄目ですね。

その他にも、ふたつほどちょっとした出来事がありました。そのうちひとつは内緒ですが、もうひとつはこの写真。

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▲大観通宝(たいかんつうほう)です。僕には古銭の真贋など分かろうはずもありませんし、本物でもたいして価値はないようです。ただ、この12世紀の中国の古銭(日本でも流通していたのでしょう)が、この日和田の岩の下にあったことが何かを示唆しているように思われるのです。
これだけの岩場ですから、むかし神様の御神体として祀られていた可能性はあるのではないでしょうか。岩の下に祠でもあれば信心深い人々がお賽銭を置くこともあったのではと想像できます。そんなうちの一枚かなと思うと、ちょっと不思議で嬉しい気持ちになりますよね。

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