ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

天覧山平日岩トレ№20 ――― HTさんは蛇岩の5.7ルートを卒業しました

2023年11月08日 | 岩登りトレーニング

2023年3月16日(木) 天覧山平日岩トレ№20

二日連荘の天覧山です。若いころならば、こんな二日目は絶好調確実なんですが、高齢者となった今はどうなんでしょうね? 個人的にはそれが一番の関心事でした。

いつも通り、中腹広場で合流し、その後は僕はトラバース岩へ、HTさんは最下部岩場へ。最下部岩場には人の姿が確認できましたから、「トラバースできなかったら、ここに戻って来な」と言っておきます。でも、戻っては来ませんでしたから、出来てるんだな、と思っていました。

 

さて、僕のトラバース岩10往復ですが、前日の疲れは確実に残っていました。かと言って、それがマイナスの影響を及ぼしているかと言うと、それほどではありません。いちばん影響があったのは、左足の指先でした。左足で岩を掴もうとすると、指先が痛いんです。我慢して、慣れるしかありません。こんなところに前日の影響が現われるとは! 

ただ、全体的に前日の疲労が完全には回復していません。若いころなら1日で回復する筋肉疲労がまだ少し残っています。残っている筋肉疲労に追加されていきますから、前日よりも疲労の影響が早く現われるんです。7往復目でHTさんが下から上がって来ました。そんな中での8往復目。パワー系ムーブの箇所で右足が外れてしまいました。力が残っていれば、体勢を立て直して、再度やり直すことは容易なんですけれど、この時は駄目でした。足が地面に着いてしまいました。この日は7往復まででした。その記録です。

1往復目:4分01秒44

2往復目:4分06秒56

3往復目:4分57秒17

4往復目:4分18秒26

5往復目:4分56秒56

6往復目:3分52秒79

7往復目:4分44秒90

トータルでは30分57秒68、1往復平均は4分25秒27でした。

1往復平均では前日よりも14秒ほど速くなっていますから、連荘の好影響が出ていますね。疲労が残っていたのは高齢者あるあるでしょうね。

 

さて、HTさんですが、やっぱり通常通りにはトラバースできなかったようです。最下部岩場の右側で4名がトップロープを張っていたので、左半分だけを15往復したんだそうです。左端の核心部が含まれていますから、通常の10往復よりはハードだったみたいですね。さらに、右側も空いたので、右側だけの3往復もしたのだとか。と言う訳で、記録は採っていません。

前日はトラバース岩10往復を達成したので、この日は蛇岩の達成を目指します。蛇岩の膨らんだ岩ルート5.7です。前の週にノーテンでの完登はしていましたから、この日の卒業は確実視されていました。でも、そんなに甘い訳でもないので、確実視されていることを実際に実現できるかどうか、それなりにプレッシャーがかかると思います。

 

▲11:33。案の定、1回はぶら下がってしまいました。

 

▲11:39。続けてトライします。

 

▲12:09。その後、3回連続ノーテンションで完登! 

 

無事卒業です。卒業と言っても、まあ次の段階に進むための通過儀礼のようなものです。鏡岩もそうですが、卒業したからと言って今後いつでも必ず登れるわけではありませんけれどね。それはHTさん自身がいちばん分かっていると思います。

とは言え、実際にやっている人なら分かると思いますけれど、トップロープで3回連続ノーテンション完登することはた易いことではないのです。HTさんの成長の賜物でしょうね。5.7ルートを卒業したので、いよいよ蛇岩のメインルートへの挑戦です。

天覧山の岩では最下部岩場が初心者練習用、鏡岩5.7、蛇岩5.8、地蔵岩5.9、獅子岩5.11といった大雑把なグレードがあります。蛇岩は5.8なんですね。ですから、これからが蛇岩への本格的挑戦なんです。

 

▲12:32。12:09に5.7ルートを卒業し、12:30くらいからその右隣りの5.8ルートにチャレンジし始めました。いま両手で持っている場所にバンドがあります。このバンドに立ち込むのが意外と難しい。

 

▲12:42。そのバンドに立ち込むことが出来たHTさん。ここからのフェースが蛇岩の核心部です。

 

▲13:30。蛇岩フェースの全貌。思いの外、前傾しています。

 

▲13:41。バンドへの立ち込みのムーブを確実なものにしようとするHTさんです。

 

▲15:05。バンドに立ってから、左側の膨らんだ箇所を左手と左足で使うことは許しています。

 

その後蜿蜒と、16時過ぎまで4時間ほどぶっ続けに挑戦し続けました。途中で、僕も登ってみたり、充分に休憩も含めながらではありましたけれど、よく何回もチャレンジし続けられるなと感心します。ある程度、腕等がパンプしていてもこのレベルのルートになら登り続けられる持久力が付いているのですね。

このルートを完登するための、自分なりのムーブはだいたい掴めたみたいです。このルートをノーテンで完登できる日も近いと思われます。

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