ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

最終日の阿弥陀中央稜は、秋の青空のもと、快適なハイキング!

2016年11月07日 | ハードハイク/八ヶ岳

2016/10/10  今日の僕はどこか気分的にのんびりしていて気がとても楽です。と言うのも、今日の中央稜はザイルを出すような箇所もなく、昨日の南稜よりはずっと距離も短いですし、何より今日は快晴に恵まれそうですから。


▲昨晩の焚火をまずは熾す作業です。焚き付け用の新聞紙がなくなってしまいましたから、小枝だけで何とかしようと必死に吹いています。SS木さんやI城さんは吹き付ける息が長く続いて上手です。僕は原因不明ですが下手くそですね。5:27ころ。

焚き付けなしではやはり上手く火は付きませんでした。僕が持っていた牛乳パックを小さくちぎって焚き付けにし、昨晩のは消し炭になってたくさんありますから、そのうち火は付きました。


▲朝食担当はT口さん。5:53ころ。


▲野菜たっぷりのトマトスープとアルファ米の白飯+塩昆布。YYDは朝から本当にたくさん食べますね。6:13ころ。


▲7時には出発するつもりだったのですが、実際のスタートはこの時間に。7:37ころ。


▲広河原沢沿いの林道を進むと、前方に阿弥陀岳が見えています。7:42ころ。


▲林道が終わり、山道を辿ります。沢の水は伏流しているようです。7:50ころ。


▲だだっ広い草地があり、その辺りから尾根の末端に取り付きました。8:07ころ。


▲急登をひたすら登ります。途中、キノコ採りのお爺さんと出くわしました。85歳だとか。実に足取りも軽く、この辺りの地形を熟知しています。お爺さんに励まされて、再び頑張りました。8:20ころ。


▲尾根末端の急登は終了し、比較的なだらかな登りになりました。8:57ころ。


▲調べてみました。地衣類のハナゴケ、もしくはミヤマハナゴケのようです。9:06ころ。


▲途中、シラカバの林がありました。朝陽に照らされて白く輝いています。9:12ころ。


▲下部岩壁が見えて来ました。けっこう大きな岩壁です。9:21ころ。


▲振り向くと、南アルプスが見えています。左から北岳3193m、甲斐駒ケ岳2967m、仙丈ヶ岳3033m。いちばん手前の山は立場岳2370m。9:28ころ。


▲下部岩壁の基部に到着しました。9:32ころ。


▲下部岩壁ではこれまで同様に登山道と変わらないほどの踏み跡が右へ向かって延びていました。9:34ころ。


▲少し緊張しますが、この程度です。9:38ころ。


▲下部岩壁を右から巻き終わりました。ここでT口さんの背中側から中高年のおじさんがひょっこり姿を現わしました。「えええっ! 下部岩壁を登攀して来たのか!?」と、びっくりしましたが、ただ下降中に間違えてここを通り過ぎてしまっただけでした。9:41ころ。


▲昨日登った阿弥陀南稜の核心部が見えています。中央のルンゼがザイルを出した箇所です。ルンゼですから、中までは見えませんね。その右にはP3の岩峰が見えます。岩場のテラスに立っている登山者が見えます。彼らのパーティーはP3を直登したようですね。9:44ころ。


▲今度は上部岩壁が出て来ました。下部に比べるとそれほど大きくはありません。こちらは下部とは逆に左側から巻きます。9:53ころ。


▲上部岩壁は巻き道もさほどの急登ではありません。9:56ころ。


▲手前の御小屋尾根の遠く向こう側には北アルプスが見えました。槍ヶ岳3180mや大キレットが目視できます。9:56ころ。


▲登って来た方向を振り返ると、中央稜が。途中から右へ折れ曲がっているように見えますが、その屈曲点に下部岩壁があるように見えますね。左隣りの尾根は南稜です。9:58ころ。

秋晴れで、風も気になるほどではありません。大休止することにしました。


▲遠くには先ほどからの南アルプス。その手前には左から権現岳2715m、富士山のような形なのが編笠山2523.7m、右端に西岳2398mですね。手前には阿弥陀南稜が。10:02ころ。


▲ウラシマツツジ(裏縞躑躅)の紅葉が綺麗でした。10:04ころ。


▲昨日は霧でほとんど見えなかった青ナギがよく見えます。10:11ころ。


▲左のI城さんの右に立場岳や西岳。頭上には南アルプスが。その右には中央アルプスも見えます。10:21ころ。


▲秋の空ですね! 右には権現岳。遠くには富士山も。10:26ころ。


▲大休止も終了して、再び歩き始めました。土の道では霜柱もあちこちに。夜は零下なんですね。10:35ころ。


▲南稜を別の角度から眺めます。遠くには富士山が雲から頭を出しています。10:38ころ。


▲御小屋尾根に出るのももうすぐ。これまで中央稜を下降路としている多くの登山者(大部分は阿弥陀南稜との継続登山)と出会いましたけれど、僕たちの少し先にもその姿が見えますね。南稜から中央稜への継続登山を僕も来年あたりにやってみようと思います。10:45ころ。


▲御小屋尾根に出ました。10:49ころ。


▲そのまま御小屋尾根を降りてもいいのですが、近いので阿弥陀岳2805m山頂へ行きました。昨日とは違って登山者がたくさんいます。10:55ころ。


▲横岳の衛兵のように大同心と小同心が立っています。10:56ころ。


▲阿弥陀仏なのでしょうか? 11:09ころ。


▲赤岳。右に天狗尾根の大天狗が目立っています。赤岳主稜や南峰リッジ、それらの左にショルダーリッジもはっきりと見えますね。11:14ころ。


▲M力さんとSS木さん、何を想う、じっと遠くの景色を眺めていました。11:23ころ。


▲青空に秋の雲が綺麗ですね。手前には編笠山と西岳。遠くには南アルプスと中央アルプスが。11:28ころ。


▲「今明不動」ですよね。調べてもまったく分かりませんでした。11:34ころ。


▲これまたよく分かりません。「法力不動護摩供養」と言う修行はあるようですが・・・・ 11:34ころ。


▲「大日大王神」、これまたよく分からない神様の名前ですね。やたらでっかくて、偉そうな神様の名前です。気持ちは理解できますが。11:34ころ。


▲「羽黒山神社」は出羽三山の羽黒山を思い起こしますが、羽黒山神社は栃木県にあるようですね。11:34ころ。


▲「金毘羅」でしょうね。11:34ころ。


▲「武尊山(ほたかさん)神社」はもちろん上州武尊の麓の武尊神社のことでしょう。11:34ころ。


▲「大巳貴命(おほなむち)」と読めます。大国主(おおくにぬし)の別名のようです。11:34ころ。

神様や神社の名前を彫った石がたくさん置いてありました。わざわざ背負って運び上げたのでしょうね。阿弥陀岳との名前も有り難いですが、これほどに碑が多いのはもっと何か理由があるのでしょうね。


▲御小屋尾根を下山開始です。11:37ころ。


▲摩利支天の梯子を登ります。11:39ころ。


▲中央稜との分岐あたりで両手を上げているのはM力さん。11:42ころ。


▲中央稜の踏み跡が一筋に見えています。南稜の青ナギや立場岳も見えますね。11:43ころ。


▲振り返ると、中央稜上部の稜線が見えました。11:55ころ。


▲樹林帯に入り、ひと休み。12:40ころ。


▲このキノコは? 12:51ころ。


▲ひだの美しい白いキノコ。12:52ころ。


▲可愛いキノコです。13:02ころ。


▲乾燥して破れてしまったのでしょうか? 13:10ころ。


▲ホコリタケ(別名キツネノチャブクロ)の幼菌ですね。表面の皮をむけば、マシュマロみたいな中身になります。でも、味も香りもなく、とりわけ美味しくはありません。13:45ころ。


▲両サイドにカラマツ林が広がります。昨日はハナイグチを収穫しました。13:50ころ。


▲天場に戻って来ました。14:21ころ。


▲幕営装備を撤収し、帰路につきます。14:57ころ。

I城さんが車で舟山十字路まで入っていましたから、小淵沢駅そばのスパティオ小淵沢までI城さんに車で送ってもらいました。彼は用があるようで、そのままそこで別れます。入浴後、食事もそこでして、気分もゆったりです。

今後もYYDで今回のような岩稜登山もしたいものですね。


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