ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

去年の夏登った新潟県六日町の坂戸山に、雪を期待して行きました

2015年04月14日 | 雪山/新潟県

2015/04/09  ここ数年間、とりわけ春の青春18きっぷを使って日帰り雪山山行をいろいろと計画しています。青春18きっぷ利用の観点から山を探すと、これまでに自分の登山対象に入ってきそうになかった山が登場してくるのです。それがまた面白味にもなります。しかも、S子と行くことが多いので、これまでほとんど気にもしていなかった雪山のハイキングコースを探すことになるわけです。

そんなこんなで昨年の夏に初めて行ったのが、新潟県南魚沼市の六日町駅前にある坂戸山。
その時のブログも暇なら参考に読んでみてください。
http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/c/0d1a5b22b96ba0a4ee88d1c5c654ba35

気象庁のデータを見ると、湯沢や十日町の最深積雪が50cm~1mくらいはあるようです。でも、電車が埼玉県、群馬県と北上して行っても雪はまったくありません。水上の駅前の山を見上げても雪は全然なく、不安が募ってきます。
上りですから、電車は早めにトンネルの中に吸い込まれ、再び光の中に出て来て目に飛び込んできた光景は、なんと! 一面の雪国! さすが! 川端康成の表現力は凄い!
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。


▲我が家を4時台には出て、始発に乗りました。それでも本州ではいちばん幅が分厚い部分を横断するわけですから、六日町駅到着は9時24分。トイレに行ったりした後で、駅前をまっすぐ坂戸山に向かって歩き始めます。二度目ですから通い慣れたる道!ってなもんです。
写真は六日町大橋からの坂戸山。
山頂から右に延び、そして逆くの字形に手前に降りてくる尾根、それが今日の登山コースです。山頂の左に雪がたくさん残った谷がありますけれど、そこが去年の夏に登ったコースですね。9:43ころ。

ところで、いつもと写真の形が違いますよね。なんと! デジカメを忘れてしまったのです。歩いて駅に行く途中で気が付いたのですが、その電車に乗らなければ絶対にダメなので、泣く泣く諦めました。で、携帯電話での撮影です。僕の携帯は、スマホどころかガラケー並みの機能さえない(あっても使っていない?)シンプルな携帯ですから、付属しているカメラも解像度がよろしくない。いつものデジカメではブログ用に小さく粗くして使用しているのですが、今回の写真ではほとんど原寸大といった感じで使用しています。

そして追加でもう一つ。写真に写っているトラックに雪が積んであります。何台も何台も次々と通って行きます。どうやらこの橋を渡ると、すぐに左折、魚野川の河川敷に雪を捨てているようです。九州出身で、雪国には住んだことがない僕にとって、初めての生活風景でした。


▲今日登る薬師尾根コースの登山口です。9:57ころ。


▲登山口から雪の上を歩きました。踏み跡はしっかりついていて、多くの登山者が歩いているようです。10:05ころ。


▲小さな祠とその前に並ぶ鳥居。10:17ころ。


▲登山道沿いにこのサイズのいろいろな仏様がたくさん並んでいました。それにしてもこのゆる~いキャラはいいですね。10:19ころ。


▲S子の左に石の仏様が並んでいます。10:26ころ。


▲マンサクが咲いていました。コブシ(多分)はまだ固い蕾でしたが、さすがに「まんず咲く」と言われているだけありますね。10:31ころ。


▲薬師尾根の登山道沿いにはずうっとマンサクが続いていました。坂戸山中のマンサクが今満開のようです。10:31ころ。


▲花言葉では「春の使者」なんだそうです。イワウチワですが、完全に開ききったのはありませんでした。10:35ころ。


▲左に坂戸山の山頂が見えています。ミニ春山です! 10:47ころ。


▲薬師尾根は坂戸山のほぼ北西尾根です。そのせいでしょうか? 尾根にこの時季まで雪が残っているのは・・・・ 11:00ころ。


▲手前に見えている尾根が坂戸山のほぼ南西尾根。状況が良ければこの尾根を下降するつもりです。見えている川は信濃川の支流・魚野川。遠くに見えている山々は谷川連峰です。左端の黒いピークはおそらく大源太山だと思います。11:06ころ。


▲ほぼ南西の尾根を行くコースが寺が鼻遊歩道。雪にはそこを下っている足跡がひとつも付いていませんでした。それに、南西向きの尾根ですし、雪の状況もあまり安定していない可能性があります。雪解けも進んで泥道も多いでしょう。時間的には大丈夫だと思うのですが、この時点でこのコースからの下山はしないことに決定。同じ薬師尾根を下降することにしました。
とはいえ、まずは山頂へ。11:12ころ。


▲お隣りに見える金城山1369m。僕としてはここへ1泊2日で登ってみたいと思っています。少しだけ技術的に難しい雪山だとか・・・・ 11:14ころ。


▲山頂まであとわずか。この先、直下の急登があるだけ。ここでも左右にはマンサクが。11:20ころ。


▲登山道にかけられた鉄の階段手前で咲いていました! カタクリです! 斜面に見えるだけでも10株以上咲いています。近くからは写せませんから、望遠にしていちばん近いカタクリの花を撮影しました。11:32ころ。


▲山頂到着。富士権現堂です。中を覗くと、何冊もの記帳ノートが置いてあり、主に氏名・日付・登頂回数などが記録されています。地元の人々にとって神戸市民の六甲山のような身近な山になっているのでしょう。ここまではたくさんの下山する登山者と出会いましたし、下山する際には登って来る登山者とたくさんすれ違いました。11:36ころ。
3000回も登頂した方もおられるようです! すごい!


▲山頂から南を眺めます。谷川連峰ですね。11:37ころ。


▲山頂から南東方面です。手前から延びる尾根の先端の台地にも城があったようですね。右端は金城山、遠くの白い山並みは利根川源流の山々だと思います。11:38ころ。

長閑な山頂でゆっくり昼食。地元の人たちは早い時間帯に登頂したようです。ちょうどお昼なのですが、あまり登山者は来ませんでした。


▲山頂から北東方向は八海山。夏でもなかなかシビアな山です。12:20ころ。

さあ、下山です。


▲先ほど登ってきた階段を今度は下ります。12:25ころ。


▲登ったときにもだいたい同じ景色を見ているはずなんですが、ずいぶん印象が違います。12:31ころ。


▲下りの方が神経を遣うと言いながら歩くS子。何回か雪で滑っていました。12:37ころ。


▲登るときもまったく同じアングルで撮影してますね。13:03ころ。

僕はデジカメを忘れましたが、実はS子も大事なものを忘れたのです! それはスパッツ。僕は最初から付けて歩いていましたが、S子はナシです。もし、雪が登山靴に入り込むようなら、雨具のズボンを着たうえで、テーピング用のテープでズボンの裾と登山靴とを雪が入らないようにぐるぐる巻きに締めようと考えていました。靴の部分は足首捻挫のテーピングの要領で靴底に回せばいいと考えていました。
下りの方が雪は入りやすいでしょうから、S子に「雪が靴に入るんじゃないの?」と何度も聞くのですが、答えはいつも「大丈夫」。僕としては考えていたアイデアを実践できなくて残念至極!


▲登りで見たイワウチワの花が開いていました。本当は向う側から撮りたいのですが、踏み荒らすことになるので断念。可愛らしい花です。13:08ころ。


▲山頂でも2頭のチョウチョがしきりに雪をなめている様子でしたが、下山の途中でもそんなチョウチョに出会いました。雪解けの水に向かわずに、なぜ雪に止まるんでしょう? 名前は分かりませんが、タテハチョウの仲間のようです。13:27ころ。


▲雪の斜面が幅広く広がっています。二人とも好きな場所を歩きます。13:36ころ。


▲これから登る人とすれ違いました。午後になっても多くの登山者が坂戸山に登っていきます。しかも平日に。13:41ころ。

13:50ころには登山口に降りて来ました。
当初の予定では、六日町駅を17:27発の電車で帰るつもりでした。でも、この時刻ですから14:45の電車に乗ることができます。青春18きっぷで帰るためにはこの二通りしか選択肢がありません。早い電車に乗れますから、高崎で街に出て打ち上げの夕食を食べることにしたのです。
前回思い知ったのですが、六日町には5時前に開いている居酒屋はもちろん、食堂だってないんですから。


▲駅への道すがら、今年最初の土筆を見つけました。14:03ころ。


▲駅のホームから坂戸山が見えました。左の黒い山です。右の山は金城山。14:44ころ。

本当はこの1分後に電車が来るはずでしたが、数分遅れで来ました。

昼間の電車は楽しいですね。車窓から見える山を眺め、同定し、今後の山行に想いを馳せることができます。
下りですから、地上の土合駅も眺めることができます。まだ雪がたくさん残っていました。さすがに土合駅ですね。
水上駅からの車窓はサクラの花見です。満開のサクラが次々に飛んで来て、去って行きます。

ちっちゃな子供が窓に顔を押し当てて景色を追いかけるように、昼間の電車を堪能します。

そして、高崎で居酒屋さんに入ります。最近は店に入ると、日本酒を注文することが多いですね。日本酒が旨いと感じます。若いころのように、最低基準が3合、盛り上がったら4合、5合となる、そんなことはありません。最高基準が3合で、通常2合止まりです。これなら翌朝の二日酔いは絶対にありません。
とりたてて山の話題を語ることもありません。静かに会話しながら、今日の山の余韻に浸っている、そんな酒です。

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