ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

前代未聞の雪のないGWの尾瀬ヶ原 3日目 ――― 東電小屋からヨッピ橋への散歩

2016年06月01日 | ハイキング/尾瀬

2016/5/4  この日には雨が降ることは前々から天気予報で分かっていました。問題は何時ごろ止むかということです。
夜中の何時だったかは忘れましたけれど、トイレに起き、傘をさして行きました。それほど強い雨ではありませんが、しとしとと降っていました。
目が覚めたときにもまだ降っていました。

昨日の朝と同様、ドリップ式のインスタントコーヒーを飲みます。
テントの外へ出てみると、テントの周りが水溜りになっていました。水をはき出すべく、溝を掘ろうとしましたが、草の根が強く絡み合っているようで、簡単には掘れません。出来る範囲でわずかに水溜りを減らしましたが、やはりテントは水の上。
傘を差したり、差さなかったりしながらの作業を終え、テントの中に戻りました。 

 
▲テントの中で異変に気付きました。テントの奥の方、銀マットの上が濡れています。よく見ると、銀マットの下には水溜りが出来ています。水がしみ込んで、テントの中に侵入していたのです。銀マットの上を持って来ていたタオルで拭き、水を絞って外へ捨てます。銀マットの縁には水が越えて入らないよう、濡れても困らないものを写真のように置きました。6:52ころ。

まあ、こんなアクシデントは初めてではありませんから、それほど驚きはしません。それに、雨は止みそうですから、ノープロブレム!


▲まずは軽くトマトのスープなぞ。7:30ころ。


▲今朝は雑炊です。アルファ米の白飯ではなく五目御飯をベースにベーコン、ブナシメジ、ネギを入れての豪華版! 8:16ころ。


▲雨も8時台は降ったり止んだりでしたが、9時台になると完全に止みました。そろそろ行動開始です。S子も靴を履きます。9:32ころ。


▲弥四郎小屋のcafeに行くと、S君が息子さんと将棋を指していました。S平君はすっかり将棋にハマってしまったみたいで、何度も何度も繰り返しお父さんと戦ったようです。9:45ころ。


▲天気もどんどん良くなり、S君一家は東電小屋方面へ散歩に出かけます。見送った途端にすぐ立ち止まり、何やら覗きこんでいます。僕もそばへ行ってみると、どうやらクモが巣を作っている最中のようでした。何にでも興味を示す年頃なんですね。10:25ころ。


▲キャンプ場に戻り、テントの張ってある場所を見ます。だいぶん水は引いているようですが、まだまだジトジトしています。テントの中も濡れていますから、なかなかすぐには乾かないでしょう。10:42ころ。


▲と言うわけで、テントを乾いた場所への移動大作戦。中身を外に出し、テントの底を日に当てて乾かします。11:00ころ。


▲シュラフ+シュラフカバーは木の枝に掛け。11:01ころ。


▲テントの底が乾いたので、少し隣りの乾いた地面に引っ越しです。11:14ころ。


▲エアマットも乾かしていますが、壊れていることに気付きました。エアマット内部のスポンジ部分と外側の布とをくっ付けている接着剤が劣化したのでしょうか? 剥がれて、そこに空気が溜まってしまいます。こうなるとドミノ倒しのように剥がれは広がって行きます。これはISUKAの製品ですが、以前にはモンベルの製品も同様になりました。サーマレストはそんなこともなく長持ちしますね。値段も一番高いのですが。11:16ころ。

テントもテントの中のものもすべて完全に乾きました。
そして僕たちも散歩へ出かけます。12:14ころでした。


▲朝までの雨が嘘のように快晴です。12:22ころ。


▲リュウキンカ。12:34ころ。


▲枯草の中で咲くミズバショウ。どこかしっくり来ませんね。12:36ころ。


▲温泉小屋との分岐を過ぎ、東電小屋へ向かいます。頭上に雲が見えますが、三条ノ滝や渋沢温泉小屋のある只見川の谷から勢いよく雲が流れ出してくるのです。快晴だった尾瀬ヶ原上空の青空が次第に谷からの雲に覆い尽くされて行きました。12:41ころ。


▲縞状に池塘が並んでいます。12:48ころ。


▲東電尾瀬橋は欄干を外しているだけで、楽に渡れます。12:54ころ。


▲木道の両サイドにミズバショウ。12:58ころ。


▲ミズバショウとコバイケイソウ。12:59ころ。


▲東電小屋に到着です。13:06ころ。


▲食事をしながら、ここから先を眺めていると、S君一家がいるのが見えました。13:19ころ。


▲S平君が先頭で歩いて来ます。13:24ころ。

東電小屋でしばらくS君一家と楽しく過ごしました。


▲ヨシッ堀田代と言うのでしょうか? 水の流れに沿ってミズバショウが咲き誇ります。13:53ころ。


▲水の中で咲くミズバショウがやっぱりしっくりきますね。14:09ころ。


▲ヨッピ橋が見えて来ました。S君一家はここで引き返したのです。14:11ころ。


▲僕たちも引き返すつもりだったのですが、S子に「渡ってみる?」と聞くと、「渡ってみる」と。ゆっくりとでも、落ちさえしなければ大丈夫。14:16ころ。


▲竜宮小屋へ向かいます。ここは沼尻川の拠水林があるので、シラカバなどの森があるのです。純白のシラカバが陽に照らされるとさらに美しく輝きます。14:40ころ。


▲竜宮小屋が見えて来ました。左には燧ヶ岳が。15:02ころ。


▲あの行者ニンニクの大群生! 15:15ころ。

 
▲見晴が見えて来ました。15:30ころ。


▲やっぱりまた将棋をしています。S平君は本当に将棋が好きになったようですね。15:43ころ。


▲S君が持ち帰ったキツネの糞を水で洗って、何を食べているのか調べてみました。でも、白っぽい毛ばかりで骨のかけらも出て来ません。これではよく分かりませんね。15:51ころ。


▲桧枝岐小屋でハーフボトルの赤と白のワインを買って来ました。オーナーさんのニックネームが「ひげくま」なんですね。それがこのワインの名前にもなっています。コルク栓なのでスクリューも貸してくれました。16:20ころ。


▲天気もいいですし、座るにちょうどいい丸太もあるので、外で食事を作って食べました。16:51ころ。


▲フリーズドライのカレーです。左はグリーンカレー、右はチキンカレーです。高級感のあるカレーですよ。この時ばかりはアルファ米は白飯です。17:22ころ。


▲なんと! 納豆も持って来ています。納豆は意外と持ちがいいですから。18:05ころ。


▲明日の朝食が最後ですから、残っていたベーコンと玉ねぎ、人参、ピーマン、ネギをほとんど全部使ってベーコン野菜炒めを作りました。3泊目でこの野菜の量は贅沢ですね。18:31ころ。


▲二人でトイレに行ったついでに僕だけ散歩に出かけました。トイレで灯りが点いていますが、S子が入っているからです。18:50ころ。


▲至仏山の右側に夕陽が深く沈みこんでしまいました。18:55ころ。


▲弥四郎小屋のcafeがまだ明るいですね。写真のいちばん右の明るい部屋がS君一家が泊まっている部屋です。18:56ころ。


▲燧ヶ岳もまだよく見えます。19:00ころ。

就寝前、ひとりで少しだけ尾瀬ヶ原に出て、木道の上に寝転んでみました。大自然と触れ合える瞬間瞬間がとても幸せです。


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