ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

前代未聞の雪のないGWの尾瀬ヶ原 1日目 ――― まさか、まったく雪がないとは!

2016年05月22日 | ハイキング/尾瀬

2016/5/2  10年ほど前からGWには尾瀬およびその周辺の山を歩き回ってきました。ですから、4月中旬にS君と平ヶ岳を目指し尾瀬に来たとき、そのあまりもの雪の少なさに驚き、今年のGWの尾瀬に来ても残雪期の春山を楽しむことが出来そうにありませんから、来ても仕方がないと最初は諦めてしまったものです。
でも、ちょっと視点を変えると、こんな珍しいGWの尾瀬はありません。雪がこんなに少ない尾瀬なんて!

と言うわけで、僕とS子はGWの尾瀬なのにハイキング装備で尾瀬に来ました。でも、まだ雪は少しは残っていると想像していましたから、登山靴はもちろん雪対応です。


▲鳩待峠もほら御覧の通り。10:25ころ。


▲登山道にはほんの少し雪が残っていましたけれど、周囲の笹原にはまったく雪がありません! 驚きです。10:37ころ。


▲木道はすべて完璧に出ています。まあ、このことは予想していましたが。10:47ころ。


▲さっそくミズバショウが! 11:22ころ。


▲山ノ鼻到着。キャンプ場ですが、あんまり心地よさそうな場所ではありません。人通りが多いですからね。11:36ころ。

ところで、山ノ鼻に来て本当に驚きました。来る前の計画では山ノ鼻を北西に進み、柳平のあたりでテントを張る可能性も案のひとつだったのです。でも、尾瀬ヶ原に雪が全然ありません! これでは柳平はもちろん、木道から一歩もはみ出すことは出来ないのです。
他の案として、東電小屋周辺やら温泉小屋周辺やらと考えてはいたのですが、これほど雪がないのではそんな場所でテントを張るのは無理でしょう。
GWに雪の上ならどこでもテントを張っていたのは(本当はそれもダメなのかもしれませんが)、雪があるからであって、雪がないと・・・・

それで、決定です。3日間、見晴のキャンプ場に定着することに決めました。


▲ゆっくりと山ノ鼻で休憩後、見晴へ向かって出発です。至仏山にも雪がほとんどありませんね。12:06ころ。


▲あれっ? 雪あるじゃん?
この写真は一昨年の5月3日の山ノ鼻。これでもあまり多くはない方です。12:07ころ。


▲燧ヶ岳方面もほら! こんな感じ。12:09ころ。


▲橋の板も嵌められています。12:14ころ。


▲S子の前を歩く男性は、これから出勤するような服装でした。手には水色のビニール袋をぶら下げて・・・・ 12:26ころ。


▲中央少し下にアカハライモリがいるのが分かるでしょうか。頭が下で、尻尾が上です。12:31ころ。

ハイカーが池塘を覗き込んで何やら喋っていましたから、何だろうと僕も加わり、上の写真を撮ることができました。その彼女が言っていました。「今朝、ヨッピ橋の向こう側でクマが木に登っているのを見たわよ」と。


▲牛首を過ぎ、東電小屋への分岐を過ぎ、至仏山を振り返りました。13:05ころ。


▲下の大堀川のミズバショウ群生地です。昭文社の地図には6月が最盛期と書かれていました。13:18ころ。


▲竜宮です。先月より水が少なくなったような? 13:33ころ。


▲木道の間に咲いていたミズバショウ。13:38ころ。


▲リュウキンカ(立金花)も咲いています。リュウキンカも6月が開花シーズンですね。13:38ころ。


▲龍宮小屋が見えて来ました。13:41。


▲龍宮小屋の周りでキクザキイチゲ(菊咲一華)が咲いていました。写真のは白花ですが、ほんのりと水色のも咲いていましたね。これまた6月の花です。14:18ころ。


▲こんな芽がたくさん生えていました! 行者ニンニクです! ワオ~ッ! 普通なら大興奮して、収穫しまくるところですが、ここは尾瀬。一木一草、石ころ一個、枯葉ですら持って帰ってはいけません。14:26ころ。


▲こんな風景がありました。本来なら雪解けの時季には水が滔々と流れているはずの流路です。冬の雪があまりにも少なすぎて、融け出すはずの水がもはや尽きたのでしょう。ここまで眺めて来て、流れる水の少なさに驚いていました。ミズバショウも水の中で咲いていたりするのがもっと多いはずですが、枯草の土の上で咲いているケースが普通以上に多かったようです。水の流れも例年ならばもっと水勢強く水位も高いはず。14:30ころ。

真夏になって尾瀬の山々の水が干上がってしまうんではないか? と心配です。水の乏しい湿原なんて洒落にもなりません。


▲小鳥を食べたキツネの糞でしょうか? 羽根が見えています。14:49ころ。


▲見晴の山小屋が見えて来ました。14:51ころ。


▲山小屋の壁がクライミングボードになっていました。14:56ころ。


▲見晴キャンプ場は山ノ鼻に比べると、静かで感じのいい場所です。15:11ころ。


▲テント用の石も数多くありますし、水も蛇口から汲めます。15:48ころ。


▲今日のメインディッシュはこれ。豚肉を冷凍して持って来て、玉ねぎ、ピーマン、ネギを炒めました。ご飯と一緒ではなく、三岳(芋焼酎)のお湯割りのつまみです。17:43ころ。


▲うの花の惣菜があったので買って来ました。山で食べるとおつなもの。18:13ころ。


▲トイレに行きました。実に綺麗です。18:50ころ。


▲洋式トイレも掃除が行き渡っていました。18:50ころ。


▲S子とトイレに行ったついでに、ちょっと夜の見晴を散歩。これは弥四郎小屋のcafe。18:58ころ。


▲薄墨色の尾瀬に景鶴山が浮かび上がっていました。18:59ころ。

この日は、早朝3:30ころに起床して家を出て来ましたから、早めに眠りに就きました。20:30ころにはシュラフの中だったと思います。
これから3日間をこのキャンプ場で過ごしますから、明日も明後日も移動する必要がないのはとっても気が楽ですね。


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