575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

かたつむり 星降る音を かぞえつつ <遅足>

2020年07月05日 | Weblog


「かたつむり 星降る音を かぞえつつ」 <遅足>

雨音でなく星。
それも星の降る音。
童話のような書き出し。物語の続きを読んで
みたい。作者の雄大な発想の飛躍にはいつも
感服させられます。

ところで、星の瞬きは饒舌と表現されます。か
たつむりは鳴くこともなく静かに暮らしていま
す。静寂な夜、かたつむりは星の語らいに耳を
すましているのかもしれません。

「かたつむり 星のまたたき 耳すます」<殿>

梅雨の晴れ間など、かたつむりは乾燥を嫌い
膜を閉ざしています。仮寝をしているのでしょ
うか。きっと、みている夢は雨。

「かたつむり 雨降る夢の 仮寝かな」<殿>

文と写真<殿>
コメント
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