575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

話題尽き ひとすじ残る 冷し麦  殿

2020年07月17日 | Weblog


話題が尽きた時の静けさ。ひとすじ残った冷や麦。この取り合わせが良い。すみさん。

おしゃべりをしながら冷麦を食べていたが、話題もつきて静かになる。
器を見るとほんの少し冷麦が残っている。その様子が的確にわかる。泉さん。

余韻の残る句だと思います。紅さん。

冷麦は皆で掬って食べるもの、話が尽きれば終わりですが、一筋残っていました。等さん。

会話中になんとなく決まりの悪い時間があります。そんな時間、ふとみると一筋の冷麦。麗子さん。

お喋りしながら冷麦食べてて気がついたら残り僅か、もう終わりかと思いながらも
「あなた、どうぞ」と言ってる声が聞こえます。竹葉さん。

昼食のゆったりした雰囲気ですね。昼寝でもしたくなる雰囲気です。結宇さん。

みなさん、冷麦は何人くらいで食べていると想定されているのでしょう?
3人以上6、7人でしょうか。
話題が途切れる理由のうち、麗子さんの「きまりの悪い時間」というのも面白いですね。

中七は、ひとすじ残る、と素直に詠まれています。

  話題尽き残るひとすじ冷し麦

と、するとどうでしょうか?遅足
コメント (2)
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