徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと ホーチミン日乗(令和元年9月4日、水曜日、曇り時々雨)

2019年09月12日 | ベトナム
  今回の旅はベトナムがフランス領だった植民地時代に建てられたコロニアル調のホテルに宿泊することだ。
  以前、ベトナムに来た時は貧乏旅行中で1泊2500円くらいのホテルに泊まったのだが、
  今回はこのような古いホテルに宿泊しのんびりする旅なのだ。
  今日宿泊しているホテルはドンコイ通りの一等地にある5星ホテルHotel Grand Saigon というホテルだ。
      

    1930年開業の古いホテルで2011年にリニューアルしたホテルだ。
    5星ホテルなのだが、なんと朝食付きで1泊日本円にして11,344円(税込)で宿泊した。
    この値段は日本のビジネスホテル並みの価格だ。
    カミさんは「無駄使いするんじゃないよ!」と釘を刺したが、5星ホテルでこの値段なんだよ!(笑)
      
      部屋はキングサイズベッドで
      
      クローゼットのハンガーの高さは2メートルくらいあって背伸びしなければハンガーが取れない。
      アジア人規格の作りではない。(笑)
      洗面所にはバスタブがあり
      床は
      
      木目調の床なのか本物の木の床なのか?2011年にリニューアルしたので分からない。
      
      部屋の片隅にはウエルカム・フルーツが置いてある。

   朝、3時に目が覚めた。
   日本との時差が2時間あるのでベトナムの3時は日本では5時だ。
   今の旅では2冊、本を持って来た。
   沢木耕太郎著の『一号線を北上せよ』と『文芸春秋』の9月号「芥川賞受賞作品」掲載の2冊だ。
   これらの本を読みながらのんびりと過ごすことだ。
   クチ・トンネルやメコン川ツアーなどにも行かない。
   この時期、まだ雨が多いのでツアーに出かけてずぶぬれになりたくない。
   朝、読書をして、風呂に入り、
       
       テレビでNHKの朝ドラを観を得ると、こちらの時間では朝の6時15分だ。
    カーテンを開けると
       
        サイゴン川が見える。
    沢木耕太郎はここのグランド・ホテルの向かいのマジェスティック・ホテルの上階のオープン・エアーの
    バーから「ミス・サイゴン」というカクテルを飲みながらこのサイゴン川を眺め感動と感慨を受けたようだ。
    『深夜特急』でも『一号線を北上せよ』でも感動を覚えある種の感慨を覚えるのだから
    感受性豊かなんだろう。;
    茶色に濁った川を汚いとは思わないが感動が湧いてこないワタシなのだ。
    この感受性の違いがノンフィクション作家と鈍い凡人との違いなのだ。
    少し読書をし、7時になったので朝食を取りに行った。
       
        朝食のレストランも雰囲気がある。
        騒々しい団体客がいないのがいい。
    ベトナム最初の朝食は
       
        フォーだよな~~ということで「フォー・ガー」(鶏肉のフォー)
    それと、いつもの朝食のプレーン・オムレツとトーストとソーセージなど
    そしてやはり南国
       
       果物が豊富なので
       
       果物をたっぷり食べてヨーグルトを食べて、コーヒーのむ。
  
    予定のない旅。

    でも、どっかに散歩に行こうと傘を持って出かけると
        
        雨が降って来て、バイクのみなさんも大変だ~~~~。
        
        雨が止むまコーヒーでも飲んで一休みのサラリーマン?

    雨宿りしながら、ホーチミン市美術館に立ち寄り
        
        白いアオザイ姿の若いおねーちゃんが写真を自撮りしていた。観光客?
        白いアオザイには白い下着と決まっているんだよね。
        最近はアオザイ姿で通学する学校は少なくなっているようだが、まだそんな学校があるんだよね。
        下着にキティーチャンの下着など履いているとすぐに分かるからね。(笑)

    美術館からベンタイン市場などをぶらつき、そろそろホテルに戻ろう。
    蒸し暑いのでショッピング・モールに入った。
    ホーチミン市には沢山のショッピング・モールができていた。
        
        ホーチミンでは日本のODAで2021年の開業を目指して建設が進んでいる。
        その駅になる予定地近辺にはショッピング・センターなどの建設が盛んなのだ。
        ある種のバブル期だ。

     ショッピング・モールは空調が効いていてホッとする。地下の食堂街で
        
        天ぷらうどんとレモン・アイスティーを。日本のうどん屋で、870円。安くはない!

     ホテルに戻るとベッド・メーキングがなされていた。
     昼寝と読書。

   夕方、また外で何を食べようか~~~。
        
        ベトナム風揚げ春巻き
        
        サイゴン・ビール
        
        ビーフンの料理を頼んだら出て来たのは太麺のビーフン。
        噛んでも噛んでもゴムのようで噛み切れないので呑みこんだ。
        ワタシの体内を通って明日どんなものが体外に出て来るのかな~~~~。(笑)
        ビール2本飲んで、今夜は2000円。
   ホテルの部屋からサイゴン川を眺めると
        
        ディナー・クルーズ船がゆっくりと川岸のデッキに到着するところだった。
       
   

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徘徊老人のひとりごと ベトナム航空A350搭乗記(令和元年9月3日、火曜日、曇り)

2019年09月12日 | 搭乗記・乗船記
    今日からベトナムのホーチミンシティーに休養に出かける。
    いつものように、東京駅から1000バスで成田空港へ。
    今日乗る航空機の機材は今日本の航空ファンで話題のエアバス社A350だ。
    日本の航空会社では日本航空が初めて9月1日から国内線でA350を就航させて話題になっている。
    だが、アジアの航空会社は日本航空や全日空よりも先駆けてA350をすでに就航させているのだ。
    今日はベトナム航空の成田発15時25分のVN303便でホーチミンシティーに向かう。
    なぜベトナムに行くのか?
    たいした意味はない。
    ひとつにはスカイ・チーム・アライアンスの飛行機に乗ってマイルを稼ぐことだ。
    もう少しで10万マイルに到達するからだ。
    もうひとつはアジアの物価の安い国に行ってその国が占領されていた時代に建てられた古いホテルに宿泊するためだ。
    最近、スカイ・チームのラウンジを使用していないのでデルタ航空のラウンジに行った。
         
         数年ぶりで訪れたデルタ航空のラウンジは様変わりしていた。
         入口でファースト・クラスとビジネス・クラスで部屋が分けられているようで、
         右側の「あちらへどうぞ」と言われた。
         以前は、こっちが混んでいたら、あっちの部屋へ食べ物を探しに行ったものだがな~~~。
         ビジネスのラウンジにはあまり大した食べ物がなかった。
         これがあのビジネスクラスのラウンジかよ!と思うほどだ。
         仕方なしに「ビーフ・カレー」ライスとビールだけで「昼飯」を浮かした。
         以前のデルタのラウンジにはカレーは置いていなかったような気がするが、
         ANAとJALのラウンジのカレーが人気なので、DELTA社もカレーは始めたのかな~~?

         
         搭乗ゲートは15番。

   最近は観光客にベトナムが人気だそうだ。
   LCCもベトナムの各地に飛んでいる。
   ベトナムのLCCのベト・ジェットなどは就航時に最大割引の片道100円だか1000円で飛んだようだし
   CAが水着姿で接客するということで話題になったようだが、
   調べてみると水着姿のCAを見たことがないのが実情のようだ。
   ワタシなどはベトナム人女性の水着姿など見たくはない。(笑)
   などなどの理由で乗客獲得のためにベトナムに行く直行便もビジネス・クラスでも異常に安い。
   もっとも日系でビジネスを利用すると高いがベトナム航空で往復夜行便だと13万円くらいで行くことができる。
   ワタシの場合は行きは午後便、帰りは夜行便だが、それでも14万円台だ。
   格安航空券を求めてネットで調べていたらHISがヒットした。
   以前にやはりHISでヒットしたので進んで行くと、その航空券はありませんと出て、別の高い航空券に
   導かれたことがある。
   今回もそうなるかな~と思いながら進んでゆくと提示された価格で「空席あり」と出たので予約を完了させた。
        
        機材はA350で305人乗り。
        
        座席の配列は1-2-1 だ。
        
        ワタシは2Kという窓際の席をチョイスした。
        エコノミーだと往復3万から5万円台で往復できるので、ビジネスを利用する人は少ない。
        今日の利用は8人くらい。
    ワタシはこの空間の広さがたまらない。空いている方が多いほど気分がいい。この空間にお金を払っていることに
    後ろめたさはない。
        
        歯ブラシなどの入ったアメニティー・グッズの袋。
        この袋にも金が掛かっていない。(笑)

    いつものようにウエルカム・ドリンクとしてシャンパンを飲み、
   午後3時40分に離陸。
        
        まだ夏の雲が湧いている。
        
        鹿児島県の離島を見ながら南下して行く。
        
        食事が始まった。
        昔はエコノミー・クラスでも空の旅は食事が楽しみだった。
        だが、今のエコノミー・クラスの食事は「駅弁」(「空便」)みたいで楽しみなどない。
        狭い座席で小さな「トレー」から物を落とさないようにと隣の人に気を使いながら食べなければ
        ならない。
        空の旅の「食事」を楽しむならやはりビジネス・クラスでの旅が必要だ。
        蛇足だが、ANAではエコノミークラスの乗客にも食事だけ別途料金2500円で
        事前予約を受け付けているということだ。
        さて、上記写真は前菜として提供された。
        アルコールはベトナムのビールの「333」(「バーバーバー」)
  和食をチョイスしたのだが、
        
        見た目はきれいだが、昆布巻き、ごぼうの煮つけのようなもの、カブの漬物、ぎんなん、
        上の小鉢にはカボチャの煮物と里芋。
        なんなんだ~~~! 精進料理かよっ! 里芋を箸で刺して見たら刺さらない!
        これを食べでもしたら旅の始まりから歯が取れてしまうところだった!
   そしてメイン出て来たのが
        
        おにぎりにしたようなご飯とみそ汁がレンジでチンされたもの。
        「熱いですから、お気をつけください」だってさ!(笑)
        オカズは「甘鯛香煎揚げと高菜。
        う、も~~~~っ!
        ワタシが作る料理よりヒドイんじゃないの?!
        7,8年前だったかホーチミン・シドニー間を往復ベトナム航空のビジネス・クラスに乗っているが
        その時の食事とは大違いだ!
        まるでベトナムに「僧侶」になりに行くかのような質素な食事!
        エコノミー・クラスの食事はどんなんだろうね?!と想像したくなる。
        
        その後、食後のデザートとして色々あったが、赤ワインを飲んでいたのでチーズとクラッカーで
        
        メロン貰ったが、これも硬かった!
        
        ケーキだかムースだか、なんだか分からないが食べた。

        もちろん、これらの食事は日本出発便なので日本のケータリング会社が作っているのだろうが
        他の便のビジネスクラスの食事と大違いでガッカリさせられた。

     食事が終わり、座席シートを倒し、ウトウトしていると飛行機は下降体制に入り、
        
        ホーチミン市の市街の灯りがきれいに見えて来る。
        
         一直線に伸びる灯りの列。
        これは市街の街灯ではなくバイクの灯りなのだ。
     現地時間午後7時5分にホーチミン国際空港に到着。
     航空機は「沖止め」(ターミナルではく駐機場に停止する)なのでタラップを降りると
     古き良き時代の慣習が残っており、ビジネスクラス乗客専用のバスでターミナルに移動だ。

     以前、e-ticket のコピーを他のものと一緒に機内預けにしたため、入国審査で出国便を証明するものがないと
     いうことで足止めされた経験があるので今回はちゃんと持って審査を受けてすんなり入国完了。
     ターミナルビル内にシティー銀行のATMがあったので取り合えず20万ドン(1万円)を引出し、
     タクシーカウンターでタクシー、23万ドン(1150円)を予約ついでに
     SIMカード、18万ドン(980円)を買ってセットしてもらう。
     SIMカードは通話できないデータ利用だけのものなので安い。

   今夜から宿泊するホテルはホーチミン市のドンコイ通りの5星ホテルのグランド・ホテル・サイゴンだ。        

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