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おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

藁しべ長者の行く末

2005-04-18 20:10:45 | 世間世界
5,6年前、あるところの100周年記念誌出版事業に、編集委員として関わったことがあります。といっても、資料集めから整理までまた編集と、経験豊かな先輩諸氏のホンの少し手伝いをした程度ですが。
 その時、資料収集の手だてとして、インターネット情報が必要だということになりました。それまであまり縁がなかっただけでなく、まだまだプロバイダーのあれこれもよく分からない時期でした。また、今のようにADSLとか光なんとかというものもなくて、多くは電話回線を用いてのものが多かったように思います。
 その使用経費も高く、電話料金もかさむしでどうしようかと思っていたところ、そのころ既に積極的にインターネットをやっていた方から、無料のやつがあるからそれにしましょう、と加入したのが「ライブドア」でした。タダなのは、画面を立ち上げるたびに四方八方宣伝ばかりだったからのようでした。それでも、接続するたびにかかる電話料金は別としても、けっこう重宝したことを思い出します。
 その後、記念誌の編集・出版も無事に終わり、そのパソコンからインターネットも繋ぐことはなくなり、パソコンそのものもちょっと旧式となって、廃棄処分となりました。個人的にはその後、プロバイダーを安い方へ便利な方へと変えて、今にいたっています。
 こうして、ほとんど「ライブドア」のことを忘れかけていましたが、去年プロ野球の再編問題であれっと思い、さらに2ヶ月くらい前、ニッポン放送株買い占め問題で話題になったとき、「ライブドア」はあの時の会社だ、と気づいたわけです。へえ、随分と急成長をとげたなと思ったものでした。
 しかし、もっと驚いたのは、あの当時の「ライブドア」とは実は全く別の経営者になっているということでした。かのホリエモンが次々と買収して一応たどり着いたのが、「ライブドア」社であったということです。つまり、他人の創った無名(?)に近い会社を買収して経営権を握ったということでしょう。聞くと、ホリエモンのやり方はそのように株を買い占めては会社を乗っ取り、その会社の利益(見込み)を元手にもっと大きな会社の経営を握る、まるで、「藁しべ長者」的手法だということです。
 今回のニッポン放送株問題もそんな感じでしょうか。まんまとそこそこの会社を手玉にとって、1,400億以上の利益を得たということになるのでしょうか。今日の会見でも、ラフな格好のホリエモン、この教訓を生かしていきたいと次の買収工作を考えているようです。フジテレビもまんまとやられたということですか。記者会見場でのフジテレビ・ニッポン放送幹部のきちんとした背広姿の面々の苦々しい顔つき。
 ホリエモンは、TVとインターネット情報の相互何とかなどと語っていますが、これで一件落着ということで、もう次の獲物を狙っていることでしょう。こうして一本の藁しべから次々と利益を得て大きく財産を殖やしていくホリエモン。
 「藁しべ長者」の話しは、どういう結末だったか忘れましたが、そうそううまくいくものですかね。そうはかんたんに問屋はおろすもんかと、知恵も才覚もなかった年寄りが皮肉の一つでも言いたくなるような今回の顛末でした。お粗末の一件か、はたまた、してやったりの一件か。
コメント
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