おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

フクシマ原発事故は人災に矮小化せず構造的なものとして

2011-03-31 22:30:37 | つぶやき
チェルノブイリ:封印の苦闘(WIRED VISION) - goo ニュース
 必死に(生命の危険を顧みずに)闘っている、現場。世界からも支援の手が。放射能汚染の拡大をどう食い止めていくか。まさに原発事故に対して英知を出し合い、行動することに日本人のみならず、全人類が試されているようです。
 「廃炉」が現実的なものになってはきても、現状の危機的状態からどうやってそこまで安全(地域住民はもとより、劣悪な条件のもと、不眠不休で頑張っている作業員たちの安全を確保できるか)に進めていくか。
 何十年単位での作業工程が必要なようです。
 一方で、予想された地震や津波に対する防御策の甘さ、初期対応のまずさなど東電や政府・関係者による「人災」の一面ということが、マスコミでも指摘されています。JR西日本の大事故の時にも、会社そのものの構造的な欠陥というよりも、「人災」という側面が語られました。
 そうした責任追及も大切で見逃せない事ですが、そもそも「福島第一原発」が、建設当初から持っていた、原子炉の構造的な欠陥・弱さを見逃してはいけないと思います。
 GE、東芝、日立、間組など日本を代表する企業が参画した福島原発。政界、財界を束ねた国家プロジェクトとしての「エネルギー政策」のもとでの原発建設推進に邁進した当時の自民党政府をはじめ、地元への利益還元を第一義にした政治家・企業家達。そして、極めつけの「安全神話」。地元へ多額の金・・・。
 原子炉の格納容器の設計に携わった元東芝の技術者・後藤政志さん。これまで匿名で原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた方。今回は元技術者として黙していられない」と積極的にマスコミに登場している。
 一つの原子炉にある放射能・死の灰は、広島に落とされた原爆の1000倍(原子核融合の型は異なるが)もの量。それが4つも5つも危機に曝されているのだ。
 人類への警鐘としてのヒロシマ・ナガサキ。ここは原爆による甚大な被害地。今度はフクシマが未来にも通じる人類の警鐘の地ととしてならないよう、多くの関係者の努力に期待を込めている。

(付)
福島第1原発:設計に弱さ GE元技術者が指摘
 東京電力福島第1原発と同型の原子炉を設計した米ゼネラル・エレクトリック(GE)社の元技術者、デール・ブライデンバーさん(79)が毎日新聞の取材に応じ、原子炉格納容器について「設計に特有の脆弱(ぜいじゃく)さがあった」と指摘し、開発後に社内で強度を巡る議論があったことを明らかにした。
 東電によると、福島第1原発はGEが60年代に開発した「マーク1」と呼ばれる沸騰水型軽水炉を6基中5基使っている。
 ◇議論封印「売れなくなる」
 GEでマーク1の安全性を再評価する責任者だったブライデンバーさんは75年ごろ、炉内から冷却水が失われると圧力に耐えられる設計ではないことを知り、操業中の同型炉を停止させる是非の議論を始めた。
 当時、マーク1は米国で16基、福島第1原発を含め約10基が米国外で稼働中。上司は「(電力会社に)操業を続けさせなければGEの原子炉は売れなくなる」と議論を封印。ブライデンバーさんは76年、約24年間勤めたGEを退職した。
 ブライデンバーさんは退職直後、原子炉格納容器の上部が小さく、下部と結合する構造が脆弱で万一の事故の際には危険であることを米議会で証言。マーク1の設計上の問題は、米原子力規制委員会の専門家も指摘し、GEは弁を取り付けて原子炉内の減圧を可能にし、格納容器を下から支える構造物の強度も改善。GEによると、福島第1原発にも反映された。
 しかし福島第1原発の原子炉損傷の可能性が伝えられる今、ブライデンバーさんは「補強しても基本設計は同じ。水素爆発などで生じた力に耐えられる強度がなかった」とみる。また「東京電力が違法に安全を見落としたのではない」としながらも、「電気設備の一部を原子炉格納容器の地下に置くなど、複数の重大なミスも重なった」と分析した。
(「毎日新聞」より)
 「チェルノブイリ」の悲劇を繰り返してはならない。
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東京などに避難している子ども達に学習の機会を

2011-03-29 19:23:27 | つぶやき
大気中の放射線量、さらに低下 福島や関東地方(朝日新聞) - goo ニュース
 こうして放射線量が減ったからと言って、即、帰郷できるわけではない。故郷にいつ戻れるかも分からない住民達。そして、親たちと一緒に福島から避難してきた子ども達。東京武道館に、ビックサイトに、埼玉アリーナにと、まだまだ避難生活が続く。
 もうじき4月。新学年も間近。進学しても通えない中学生、来年受験を控えた高校3年生、初めての学校生活を楽しみしている小学1年生・・・。
 今や、原発「難民」とも言えそうな事態。かなりの長期戦の構えが必要。福島原発の事故について記者会見した東京電力の武藤栄副社長は、収束までの見通しに関して「残念ながら何カ月、何年と言えるまで具体的な方策、スケジュールは詰まっていない」と述べた、という。
 こうして、新学年を迎えるというのに、避難生活を送る子ども達は、これから先、学習の機会も奪われたまま。
 原則として、住むところが決まらないと、学校にも通えない仕組み。都内なら、住まいが見つかれば、その区や市の小中学校に通うことが出来る。高校は都内ならどこにでも通学できる。特別支援学校も同様。
 ただし、あくまでも居住地が確定することが条件。したがって、武道館などで避難生活を続ける子ども達の場合には、就学の機会を得ることが出来ない。
 ここを何とか出来ないものか。そうした避難所からも、近隣の学校に通うように出来ないのか。杓子定規の規定ではなく、もっと現実に即した方法で、子ども達の学業を保障すべきではないか。
 それが無理なら、退職した先生や教職を希望する学生の方々にボランティアとして協力していただき、避難所や地域の集会場などを利用して、学習支援、補習などが出来ないものか。
 慣れない土地での避難生活。その中にあっても、少しでも子ども達の未来に夢を与えられるような学習の機会を作り出す方途を国や都は、具体的に考えて、すぐに実行して欲しい、と思う。
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それにしても巨額の歳費

2011-03-28 22:31:09 | つぶやき
議員歳費を半年間3割減へ 民自公調整、総額20億円超(朝日新聞) - goo ニュース
 ようやっと重い腰をあげたのでしょうか。一年だといろいろ不満が出るので、半年間のみ。それでも、半年間で削減額は1議員あたり約300万円、総額で20億円超になる見込み、と。計算すると、一ヶ月の歳費は、約170万。この他に、あれこれお手当がつくはず。これはどうみても貰いすぎではありませんか、国会議員の諸君。
 1年間どころか、永久的に歳費は削減すべきだし、議員定数を削減する方向に。これを機会にぜひ実現させよう。 
 「減税何とか」とか、「みんなの何とか」とか辺りは、すぐに動くかと思いましたが・・・。
 いざ選挙運動のとき、手弁当と「信心」でしゃかりきに身銭を切って活動する学会員に支えられる公明党が言い出したところに、この話の面白さがあります。

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あわてて水を配ったり、一転水を飲んだり・・・、立ちくらみ東京

2011-03-27 22:56:08 | つぶやき
大気中の放射線量、下がる 水道水の摂取制限を次々解除(朝日新聞) - goo ニュース
 皮肉な感想。「立ち上がれニッポン」応援団・イシハラさんのパフォーマンス。カイワレ大根の時のパフォーマンスの二番煎じを都知事候補のイシハラさんが行った。大人は飲んでも大丈夫、と最初から言っているのに、あえてやる、この行動。笑止千万!
 どうせならイシハラのひ孫(小さな子どもがいるかどうか。某政党の幹事長の孫?)に粉ミルクを溶かして与えるなり、飲ませるなりしたら、立派だった。
 このイシハラさん、かつて都内に原発を、と主張していたような記憶が・・・。立ち上がるどころか、立ちくらみ状態の東京の水道行政。
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夕刊フジの立場が興味深かった

2011-03-26 19:29:59 | つぶやき
野球ファンと選手会を大混乱させた巨人首脳の11日間(夕刊フジ) - goo ニュース
 ま、予想された結末でした。しかし、この問題が起こってからの「夕刊フジ」のスタンス。熱い熱い紙面。毎度毎度、紙面では、これでもかこれでもかと、徹底したセリーグ攻撃、というか、「巨人」攻撃。オーナーにもナベツネにも。このへんの政治的意図が興味深かった。いつから始まろうと全く関心はありませんが、東京ドームでの試合は論外、とは思っている、まさに外野席からの発言でした。
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管理職にNOといえない悲しさ、というより

2011-03-25 21:23:03 | つぶやき
茶髪・ピアスで21人不合格 都立蒲田高07・08年度(朝日新聞) - goo ニュース
 前にも都立高校ではこうした「改ざん」によって不合格にした例があった。同じ高校を再受験した生徒を落としたのではなかったか?
 今回は2年間にわたって、61名の受験生の得点を改ざんした、という。その3,4年前のことが、去年の3月頃の匿名の情報提供によって明るみになって、1年かかって事実関係が分かって、今回の処分に。
 チェックしていた項目は、茶髪など頭髪の色、ピアスの着用や跡の有無、スカートの長さやズボンの腰の位置など。
 願書提出や面接控室、受験室内の様子を複数の教員が見て、抵触する受験生の一覧を作成していた、という。
 そして、該当する受験生を不合格にするため、点数(1千点満点)を最大154点減点。本来なら不合格だった受験生9人に加点して合格とするなど、不正な得点調整は2年間で61人にのぼるという。
 芝尾仁前校長が独自に方針を決め前副校長らに指示した。前校長は「学習意欲の高い生徒だけを集めようと思い、不正な選考をした」と話している、という。
 都教委は、3月25日付で芝尾前校長を懲戒免職、担当の前副校長を停職3カ月とするなど、関係者を懲戒処分とした、と。
 この校長。蒲田高校の校長から、現在は、都教委の課長として、都立高校の総括的な管理指導にあたっているらしい。まだ若いから、そのうち現場の高校の校長になっていたはず。言わば身内中の身内。それを「懲戒免職」にせざるえないのだから、教育委員会も困ったこと。
 それにしても、校長の指示に、唯々諾々と従っていた副校長や教員たち。校長が「独自」に決めた方針にNOといえない、むしろ、そうして欲しいというような、俗に言う偏差値の低い高校の教員の意識が、校長の「方針」に反映していた、とも。
 今の都立高校。都教委は、有名大学、難関大学へ何名入れるかが目標。そのために、進学校(準進学校まで)の校長や教員の尻を叩いている。それによって勤務査定もされる? 一方で、困難校はまた、茶髪0,遅刻0、退学者0など卑近な目標を立てて、競い合っている(競い合わされている)。
 校長などの管理職、一般教員を責めてばかりでは、本当の責任の所在が不明になる。マスコミも、都教委の発表をただオウム返しに記事にするだけではなく、その依って来たる要因にも触れて貰いたい。トカゲのしっぽ切り的発表の提灯記事はやめにして。 
 
 
 
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狭軌、広軌(標準軌)

2011-03-23 23:03:32 | つぶやき
 一昨日の、電力供給の東西分断事情という話題から、ふと気になったのが鉄道の線路の幅(軌間)のこと。軌間が鉄道会社によって異なるため、相互乗り入れの融通がきかないし、車両も当然。大災害の時の鉄道網のあり方など、気になりました。そこで。
 
 国有鉄道(JR)の線路の幅(軌間)が欧米の標準軌 (1435mm) に比べて狭い1067mm(狭軌)になった理由を示す史料は現在残されていないようですが、次のような話が。
 当時新政府の財政も担当していた大隈重信が軌間というものを理解しておらず、エドモンド・モレルなどお雇い外国人が予算や輸送需要を考えれば、狭軌を採用して鉄道を早期に建設すべきと主張して、それら外国人の説得に押されてしまい、のちに狭軌を採用したことを「一生の不覚であった」と述べている、とか。
 その後、たびたび改軌運動・論争がありました。発祥時に1067mm軌間(狭軌)を採用した日本の国有鉄道(国鉄)が、1435mmの標準軌へ軌間を変更しようとした運動とそれにまつわる論争。これは、公共サービスの経済学において、国家的な政策と日々進歩する技術の両面が複雑に絡んで論争を引き起こした最初の事例。
 日本では鉄道の発祥時に、大隈重信が半ば外国人の意見に押される形でレール幅(軌間)を1067mmと決定してしまったが、これは欧州など多くの国の鉄道で採用されている軌間の1435mm(標準軌)より狭く、スピードや輸送力で劣るものとなってしまった。
 そのため、鉄道が開業してまもなくからこの1067mm軌間を1435mmという世界標準に改めようという運動が何回か起こった。しかし、政争や予算の問題で実現せず、そのため日本において標準軌(「広軌」と称される)を採用した国鉄路線が生まれるのには、1964(昭和39)年、東海道新幹線開業まで待たねばならなかった(最初の論争は1887年ごろ)。
 このかんの論争史は軍部はもとより政財界入り乱れてのもの(実に面白い)。
 
 私鉄では大師電気鉄道(現:京浜急行電鉄大師線)は、標準軌を採用した。これは、国鉄の標準軌への改軌を見越してのことだと言われている。国鉄の改軌が行われなかったことを尻目にして、電気鉄道・路面電車・地下鉄の分野では1435mm軌間が急速に普及した。また、1905年に大阪出入橋~神戸雲井通間を開業させた阪神電気鉄道本線は、高速インターアーバン(都市間の高速電気鉄道)を目指すために、標準軌を採用した。
その後、関西を中心に1435mmの高速電気鉄道が続々と開業した。また、集電に第三軌条方式を採用した地下鉄路線では国鉄との乗り入れが全くないことから、日本の第三軌条方式の地下鉄は案内軌条方式の札幌市営地下鉄南北線を除き、すべて1435mm軌間で敷設されている。
 近畿日本鉄道は、他の関西私鉄と同様に開業時に標準軌を採用した大阪線・山田線等に対し、名古屋線が国鉄との貨車直通運転を前提として開業した伊勢電気鉄道を引き継ぐ形で発足して狭軌を採用していたため、名古屋から大阪・伊勢方面への直通運転ができなかった。そのため伊勢湾台風により名古屋線が壊滅的打撃を受けた時、当時の佐伯勇社長が周囲の猛反対を押し切って標準軌化を断行した。
 なお改軌論争は、関東の私鉄における東京都電の1372mmゲージを採用した電鉄会社が、昭和中期に地下鉄との相互直通運転を行う際の対応で苦慮した所にも見られる。その中でも都営浅草線および京浜急行電鉄への乗り入れを実施した京成電鉄は、子会社の新京成電鉄と共に昭和30年代に改軌工事を行って1435mmに改軌できたが、大規模の大きな、それこそ全社を挙げての工事となった(これには経験あり。駅で電車を乗り換えるかたち)。
 以上、「ウキペディア」などを参照しました。まさに公共機関の規格統一化の困難さを感じました。まして、今さら電力は、無理なようですね。歴史に学ぶということの面白さでもありました。
 
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またしても「我欲」

2011-03-22 21:33:45 | つぶやき
「この地震、本当に起きてよかった」大阪府議長が発言(朝日新聞) - goo ニュース
 またしても、政治家(屋)のお粗末ぶり。災害でも何でも、自分の都合のいいように捉え、平然と後先もなく発言し、反省、撤回する。この人だけでなく国会にもどこにもたくさんいそうな・・・。こういう方に限って、自分こそ、日本の地域のみんなの経済だの教育だの生活だのを考えている代表者なのだ、と自負している。周りも「先生・先生」とおだてている。おぞましい極みだ。「天罰」と発言したり、「天の恵み」と言ってのけたり・・・。被災地の状況をあまり考えもせず、行くと言ったり、急遽、取りやめたり、と。これも「天の配剤」?
 写真は、都庁第二庁舎1階。被災地に送る救援物資を受け付けています。続々と都民が物資を持ってやってきます。子ども連れが目立ちます。乳幼児や若い母親向けのものが多いせいでしょうか。段ボール箱の山々山。都議会議員も義援金を送るそうです。
 大阪府議会議長さん。ちょっと爪の垢でも煎じて飲ませたいですね。
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富士川をはさんで西東

2011-03-21 20:14:39 | つぶやき
 静岡県の富士宮市は、東電の計画停電の区域になっています。工場はもとより、家の灯りや空調もダメ、通りの信号機も消えています。道沿いのガソリンスタンドに油はありますが、停電中は給油ストップ。という具合。富士川をはさんだ西側は、中部電力のエリア。もちろん、計画停電とは無縁。
 そのわけは、商用電源周波数が富士川を境に東側は50ヘルツ、西側は60ヘルツ、と周波数が異なっているから。どうしてそうなっているか?
 明治時代、電気をつくる発電機が日本に輸入されましたが、関東にはドイツから50ヘルツの発電機が、関西にはアメリカから60ヘルツの発電機が輸入されました。以来、日本では静岡県の富士川から新潟県の糸魚川あたりを境にして、東側が50ヘルツの地区、西側が60ヘルツの地区になってしまった。
 糸魚川~富士川はフォッサマグナという、本州中央部、中部地方から関東地方にかけての地域を縦断する「中央地溝帯」。地質学的には東北日本と西南日本の境目とされる地帯。これとは関係があるのでしょうか?
 3月11日の東日本大震災。これによって引き起こされた東電の福島原発事故。電力不足のため、計画停電にまで。これから先、暑くなってきて冷房を使うようになったら「計画」どころか、「突然」停電にもなりかねない事態です。原発事故対応には、応急電源として東北電力の電源を急遽回しました。ところが、東京都への供給はそう簡単ではない。
 富士川をはさんで西東。ヘルツがことなるため、互いに電力を融通しあえない。こういう大事故・電力不足になったときに、もっと臨機応変に東西で対処できないのか。どうして統一しないのでしょうか?
 第二次世界大戦直後、復興にあわせて商用電源周波数を統一するという構想があったようですが、それぞれ復興が急速に進んだことで、実現がほぼ不可能になってしまったとされます。そして、現在の日本では、供給側にとっては、周波数を統一する必要性はほとんどないようです。
 また、周波数を統一するには一方あるいは両方の地域の発電機をすっかり交換しなければならないうえ、周波数を変更する際に停電が伴ったり、さらに周波数に依存する機器を交換するか、それに対策を施す必要がある。そのため、現実的にはほとんど不可能に近い、とのこと。
 各電力会社間では電気の相互融通を行っていますが、異なる周波数の電力会社間での相互融通のために、50Hzと60Hzの周波数変換を行う周波数変換所が設けられています。
 そうした周波数変換所としては電源開発の佐久間周波数変換所、東京電力の新信濃変電所、中部電力の東清水変電所の3箇所。けれども、両周波数間で融通できる最大電力は現状100万kW。これじゃ、今回のような大規模な電力不足には対応できません(首都圏では1000万kWの不足が見込まれる)。
 何とかできないものでしょうか。莫大な資金と困難がつきまといますが。こうなってみて、はじめて知る日本の電力事情です。
 東京地方は、冷たい雨が一日中、降っています。被災地は、もっともっと厳しい気象のもとにあります。
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まず国会議員が歳費(の一部でも)を義援金に!

2011-03-20 20:26:22 | つぶやき
 東日本大震災。義援金が続々と。コンビニの買い物ついでにわずかですが。さらに、少しでも救援物資を、と家族で相談、少しばかりでも必要なものをとりまとめて、しかるべきところに届けました。 
 東京の町も、計画停電。そうでないところでも、節電・節電。四つ木橋や水戸街道などは、外灯が一つおきくらいに。こうなると、自転車に乗って走っていると、ちょっと暗くて、慎重に。車のライトがまぶしいほど。幸い、ガソリン不足で、行き交う車の量も少なめ。自転車は増えていますが。車の騒音も排気ガスも少なくてけっこう。その代わり、相変わらず震度3くらいの地震が頻繁。
 イベントも、節電モード。隅田川。昔から桜の名所。土手沿いにはずらっと桜並木。ソメイヨシノだけでなく、様々な桜の種類が咲きそろう季節まで、あと少し。いつもならもう土手の両側に提灯が吊されて、お茶屋さんも出来て・・・。夜桜見物のためのライトアップの準備も、着々と進められている頃。今年は、途中でそうした準備も止めてしまったようです。しかたがありません。
 義援金も久米さんが2億円、イチロウ選手が1億円、さらにタレントやプロ選手が街頭に出て義援金活動、と活発に始まっています。庶民には1億、2億は夢みたいな金額ですが、それでも少しばかりはと協力させてもらっています。
 これから復興にも莫大な経費がかかる。そのための増税も検討されている、とか。被災者救援復興のために。でも、その前に国会議員の歳費、これを減らす、あるいは一部を義援金に充てようというような声は、彼らの中にはないのでしょうか。
 民主党でも、自民党でも、共産党でも、そう発言する議員、率先して義援金を出す議員はいるのかな? 
 それこそ、国家存亡の危機の中、超党派、大同団結でやって欲しいと思います。自分たちのお金のことになると、発言が鈍るようじゃどうにもしかたがありません。こういう非常時に、政府関係者、野党党首クラス以外の国会議員の姿が見えないのは、とても残念です。
隅田川の土手。もうじき開花宣言? 写真右に見える石造りの碑は、「明治天皇海軍漕艇展覧」記念の碑。明治天皇は3度ほど、この隅田川で盛んに行われていたのレガッタの視察に。
もう色づきはじめた桜。高速道路越し、遠くに見えるのは、スカイツリー。
テラスのフェンスに群がる、ゆりかもめ(みやこどり)。中央奥に見える橋は、「言問橋(ことといばし)」
 「いざ、こと問わん、みやこどり。わが思ふ人は、ありやなしやと。」知人との連絡が、まだ取れません。「ありやなしやと」(無事でいるかどうか、と)。

 
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634㍍に達したスカイツリー

2011-03-19 14:46:12 | つぶやき
 あの11日から一週間が経ちました。戦後最悪の被害が明らかになってきました。TVの方は、NHKを含め、少し通常番組が増えてきました。その分、原発の現状など情報量も少なくなっています。
 そんな中、スカイツリーが634㍍になりました。やっと当初の予定の高さに。これ以上高くならない、と思うとちょっと見上げる楽しみがなくなりつつありますが。
 未曾有の大災害。東日本再建のシンボルになるかどうか。東京地方は、穏やかな春の日差し。まだまだ東北には春がめぐってきません。来週早々にもまた寒さが戻るとか。
 かなり長期戦になる復興の闘いです。職場でも被災者支援の動きが活発です。
直下から。
最上部はどれくらいの直径の柱なのでしょうか。
隅田公園・枕橋から。浅草からの東武電車。
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東京ドームでのナイター強行こそ究極の「我欲」

2011-03-18 23:11:08 | つぶやき
文科省がナイター自粛要請=25日開幕のプロ野球セに(時事通信) - goo ニュース
 こうしたまっとうな要請にも、きちんと応えられないようではナベツネにいいようにされるセリーグに、国民はそっぽをむくでしょう。ますます不人気のプロ野球に。
 別にやってはいけないというのではありません。計画停電においこまれた区域内ではナイターは中止にしてほしい、という。讀賣新聞のワンマンオーナーの顔色をうかがってばかりのプロ野球。
 イシハラさん。今日の午後の記者会見で(都として意気揚々と災害対策をぶちあげた後に)この件に対する記者の質問に「ま、元気づけられる者もいるから」と暗に容認するかのような発言をしてあわてて訂正した、ようです。「昼間やればいい」とか。
 巨人が本拠地開幕する東京ドームの1日の消費電力量は5~6万キロワット。これは一般家庭に当てはめると5000~6000世帯分の消費電力量に相当。停電の影響で街の灯は消え、電車の間引き運転で多くのサラリーマンが通勤にも支障をきたす中、こうこうと照明をつけてのナイター開催。
 それでも、「野球をやることで経済的にも貢献する」という。被害が拡大するばかりの東日本の大震災。行方不明者の全容もつかみ切れていない。放射能汚染の問題と生命と生活への危機もある中で・・・。
 「今は試合をするときではない。試合をすることで勇気づけるというのは思い上がりだ」という選手会の言い分は的を射ています。「義援金」と「勇気」を合言葉に強行する裏には、開幕延期で生じる多大な収益損失を恐れた利益確保の思惑が見え隠れ。
 25日の開幕戦(巨人対横浜=東京ドーム)は、日本テレビが中継。当初は「同じ日に世界女子フィギュアとザックジャパンの国際マッチがあり、巨人戦のTV中継は惨敗だろう」とTV関係者。そのどちらも、中止になった。
 これで、この夜は、日テレの一人勝ちになるのでしょうか。そのあげく、不測の大型停電になれば、皆、吹っ飛びます。こういう事態になったとき、「我欲」によって「天罰」を被った、とイシハラさんはおっしゃるでしょうか。
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いよいよ運任せ、風任せっていったい!

2011-03-15 20:07:23 | つぶやき
16日以降海側へ=福島原発付近の風―気象庁(時事通信) - goo ニュース
 もう人知を超えて運任せ、という風になってきました。風向きの発表にまで、右往左往させられるとしたら、国民が憐れ。北風が強ければ、南風が吹いてくれば・・・。「人事を尽くして天命を待つ」。「人事を尽くす」ことが最も大事。「尽くさずして」「尽くすこともせず」天命を待つことになってはならないと思います。
 それにしても、都知事のイシハラさん。この大惨事を「我欲」に対する「天罰」だと言ってのけました。大震災に遭遇した人々、地域は、我欲の塊となった日本人のその象徴的存在として天から成敗された!?
 究極の後出しじゃんけんの、この方。11日午後、都議会本会議最終日。そこでの居直り出馬宣言の直後、この大地震が起こって、都庁庁舎をとてつもなくゆさぶった、らしい。究極の「我欲」を発揮したのは、ご自身ではないでしょうか、究極の愛国者ぶって。
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デマから起こった悲劇

2011-03-14 19:28:15 | つぶやき
東日本大地震 ネットでデマ拡散「次は近畿」「有害物質の雨降る」(産経新聞) - goo ニュース
 子どもの知人から届いたそうです。コスモ石油関係者の名を語り、「千葉製油所の爆発により、雲などに付着した有害物質が雨などといっしょに降ることがわかった。傘やレインコートを用意し、外出しないようにしてほしい」という内容。
 かなりの広範囲で転送されています。他にもさまざまなデマがネット上で交わされているようです。
 これらは、一企業、あるいは地域へのデマ攻撃ですが、もし矛先が変わって、特定の人間に対するデマ攻撃になったら、大変なことです。
 関東大震災での悲劇が思い起こされます。流言飛語に踊らされ、東京の東部地区の住民が行った行為。もちろん、時代も民衆の意識もずいぶんと異なっていますので、あり得ないとは思います。考えすぎかも知れませんが・・・。
 今、私の住む地域では、日用雑貨品、卵・パンなどの食料品がかなり品薄になっています。コンビニやスーパーの店の棚は、空っぽという状態に。ガソリンも高くなっていますが、それに乗じてか「供給できない」と売り惜しみをし始めたかのようなスタンドも?
 これも誰かが煽っているのでしょうか、かつてのオイルショックのトイレットペパー騒ぎに似てきています。本当に困っているのは、被災地の住民なのに。
 ただ、これだけの大惨事なのに、日本国民の冷静な態度・行動が外国から賞賛されていること、そして、助け合いの気風がまだまだ残っていること、略奪行為が一つも起こっていないこと、「火事場泥棒」などという言葉もあるくらいなのに。外国なら一体どうなってしまったか。
 今日の日めくりの言葉「まさかの時の友こそ真の友」

 
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3・11そして今日

2011-03-13 20:22:11 | つぶやき
 想像絶する被害状況が明らかに。
 当日、その時間。都庁第2庁舎30階で、遭遇しました。激しい横揺れ、上下動。高層ビルの揺れがこれほどスゴイとは。横揺れでは感覚的に何㍍も移動したかのよう。隣の高層ビルも横に揺れて、相乗作用なのか目の前は激しい横揺れ。頑丈なついたてにつかまって立っているのがやっと。
 見ると、立ち上がってものにつかまる人、机の下にもぐる人、その場に座り込む人・・・、騒然とした雰囲気でした。自分でも血の気の引くのがわかる。30階という高さがいっそう恐怖心を引き起こした。このまま倒壊したら、火災が発生したら、そう考える暇もなく、呆然と揺れが収まるのを待っているだけ。
 そういう状態が幾度となく繰り返され、一度は、激しい突き上げるような揺れ。落ち着くまではと、そうして3時間。激しい揺れのたびに、冷や汗が出て来るよう・・・。地に足が付いていない状態での激しい揺れは、想像した以上の恐怖感を与えました。
 階段を30階分降りてやっと庁舎の1階ロビーに。たくさんの方ですでにごった返していました。それから新宿駅方向へ。いつもは激しい地下通りも行き交う人も少なく、
駅に向かう人の群れもごくわずか。まったく電車が動いていないのですから、当然。
 西口地下広場はごった返して、階段に座り込む人、バスを待つ長い列。TV情報に見入る大勢の人々。動くあてもない電車を待つよりはと、東に向かって青梅街道・大ガードをスタート。家路につきました。
 東に向かう人、西に向かう人。歩道からあふれるように大勢の人がひたすら歩いています。ヘルメットをかぶっている人も、ちらほら。市ヶ谷、九段下、お茶の水、浅草橋・・・。イヤになるほど歩き、ふと思いつき、知人の家に立ち寄って自転車を借りことに。
 そして、やっとのことで家に着きました。路地という路地には、車が一杯。いつ着くとも分からない。途中、携帯電話でやりとりしようにも全く通じず。メールは送れたようですが。家には知人の家電で、何とか状況を説明、互いの無事を確認。このかん、4時間。知人の家でのTVで、惨状を知るにつけ、このくらいで済むことに感謝、感謝。
 昨日はやむを得ない用事で外出したものの、大渋滞。すっかり疲れ果てて、早々と帰宅。そして、今日の午後から、自転車を返しに行きました。見上げるスカイツリーは何事もなかったよう(30階であれほどの揺れなので、相当の揺れがあったと思うが)。
 東北、関東北部の大災害。東京地方でも余震が続く中、さすがにスカイツリー見物の人は少ないようでした。
左は付属施設となる高層ビル。
地震のために閉鎖された浅草通り側の「押上駅」地下道。もともと水漏れなどあちこちが傷んでいたのですが。
想定を遙かに超えた今回の大地震。スカイツリーは、万全な震災対策をとっていると思いますが。
コメント (2)
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