Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

大徳寺塔頭 総見院(2013年10月26日参拝)

2013-11-18 | 仏閣
個人的に大徳寺で一番楽しみなお寺が総見院。

そうです、
あの織田信長を弔う為に建立されたお寺です。

今までなかなかタイミングが合わなくて初めての参拝です。



所在地:京都府京都市北区紫野
宗派:臨済宗大徳寺派
御本尊:織田信長坐像
創建:天正11年(1583)
開山:古渓宗陳
開基:豊臣秀吉


【由緒】
総見院は大徳寺の二十二塔頭寺院の一つ。
本能寺の変での明智光秀の謀反により、
四十九歳の生涯を閉じた織田信長公の菩提寺である。

創建は天正11年(1583)、信長公の一周忌を迎え、
その追善のために豊臣秀吉公が建立したものである。

「御寺いかめしうつくりけりみがき御封あまたよせらる、
そうけんゐんというめり」と古文書に記されるように、
創建当初は寺勢大いに隆盛し、広大な境内に豪壮な堂塔が建ち並んでいたという。

創建当時の建造物である正門や土塀に往時の雰囲気をわずかに偲ぶことができる。

その後、明治初年の廃仏鍛釈により堂塔伽藍や多くの宝物が灰儘と化すが大正年間に再興。
昭和三十六年(1961)には、本山に安置されていた信長公の木像を再び迎え380年忌を盛大に営んだ。

総見院の開祖は古渓宗陳和尚は安土・桃山期の名僧で千利休参禅の師として知られる。

創建以来、六月二日の信長公の年忌には一山総出で盛大な法要が営まれ、
そこで用いられた美術工芸品(国宝・重文を含む)が寺宝として数多く伝えられている。


【正門】


天正十一年、秀吉公が創建した当時のものだそうです。


【境内】



【茶筅塚】




よく見ると茶碗と茶筅になってますね。


【本堂】


本堂に上がると暖かいお茶をいただきました。
これは嬉しいサービスですね。

係の方の説明を聞きながら誰しも一度は見たであろう織田信長坐像に御対面。


信長配下の武将達は恐怖で縛られて、
いつ粛清されるか不安な日々を送っていたという。

うん、確かにあの顔で怒られたら萎縮しちゃうよ、
という、凛々しくも怖いお顔をされていました。


あの信長坐像は向かって左端で、
中央に古渓宗陳和尚像が祀られていました。

てっきり信長坐像が真ん中だと思ってましたので意外ですね。

これを信長本人が知ったら焼き討ちにあうんじゃないの。(^^;


【照苑塔】



【本堂前庭】



【鐘楼堂】


創建当時のもので重要文化財。


【回廊】





【庭】



【寿安席】






総見院には茶室が3つ並んで建てられています。

係りの女性の説明を聞いていたのですが、
すっかり忘れてしまいました。(^^;


【香雲軒】







【龐庵】















【掘り抜き井戸】


この朝鮮石は加藤清正が朝鮮から持ち帰ったものと伝わります。

何故こんな石を持ちかえったかというと、
朝鮮出兵する際、沢山の武士が船に乗る時は安定するが、
帰国する時は多くの武士が戦死したので、石の重さで船を安定させる為だそうです。


【信長公一族の墓】






一般の方の墓地の一番奥に一族の墓があります。

総見院に一般の方の墓があるとは知りませんでした。
檀家の方々はお墓参りの時とか、いつでも総見院に入れるんですね。


信長の墓は全国に20カ所ほどありますが、
こちらの墓は時の天皇が認めたものであります。




信長公の墓。

秀吉が建立しただけあって墓もさぞかし立派なものかと思っていたが、
思っていたより普通の供養塔でしたね。


【御朱印】


書置きでしたが高級な和紙が使われていました。