Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

二尊院(2011年11月13日参拝)

2011-11-30 | 法然上人二十五霊跡
所在地:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
宗派:天台宗
御本尊:釈迦如来・阿弥陀如来(重要文化財)
創建:承和年中(834年-847年)
開基:円仁、嵯峨天皇(勅願)
札所:法然上人二十五霊跡17番


【総門】


豪商角倉了以が伏見城「薬医門」を慶長18年(1613)に移築したもの。


【紅葉の馬場】


紅葉の時はとても美しい参道です。


【勅使門】




本堂と同じく応仁の乱の焼失後、約三十年後に再建。


【本堂】


京都御所の紫宸殿を模して造られています。

別荘のような祇王寺や瀧口寺と違い寺らしい重厚な雰囲気です。
やっぱりこんな雰囲気の寺が好きです。

祇王寺のような嵯峨野の寺の雰囲気もいいですけどね。(^^


【御本尊】




快慶作の重要文化財。

釈迦如来は人が誕生し旅路に出発する時に送り出してくださる「発遣の釈迦」、
阿弥陀如来をその人が寿命をまっとうした時に極楽浄土より迎えくださる
「来迎の阿弥陀」といいます。

たいてい御本尊は単独或いは何かを従えていますが、
こうして二体並んでるお姿を見ると何故か嬉しくなります。

外陣は鴬張りになっており歩くとキュッキュして気持ちがいい。

内陣の撮影はOKでした。


【秘仏 大日如来】


特別公開されていました。


【御輿】



【寂光園】


極楽浄土を表現したお庭だそうです。


【九頭竜財才堂】



【鐘楼】


梵鐘は慶長9年(1604)鋳造でしたが平成4年(1992)再鋳し、
「しあわせの鐘」と名付けられました。


【位牌堂】



【湛空上人廟】






なかなかしんどい石段を登る。

パンフレットでは湛空上人廟と書いているが、
総門前の案内図では法然上人廟と書いていました。

湛空は法然に帰依したことから二人の廟なのかな。


【三帝稜】


左が亀山天皇か後奈良天皇、真ん中が土御門天皇、
右が御嵯峨天皇か嵯峨天皇の稜と言われています。


【八社宮】


表鬼門封じのために建立され、伊勢神宮、松尾大社、愛宕神社、
岩清水八幡宮、熱田神社、日吉神社、北野天満宮、八坂神社が祀られている。


【御朱印】

瀧口寺(2011年11月13日参拝)

2011-11-28 | 仏閣
所在地:京都市右京区嵯峨亀山町10-4
御本尊:滝口入道
再建:明治時代


【由緒】
滝口入道と横笛そして新田義貞と勾当内侍の二つの悲恋を語り継ぐ寺。

寺名の滝口寺は平家物語「維盛高野」の巻で語られている宮中警護に当たる
滝口の武士・斉藤時頼こと滝口入道と横笛に由来します。

建礼門院に仕えた横笛と恋に発展しましたが、
「おまえは名門の出にして、将来は平家一門に入る身上でありながら、
なぜあんな横笛ごときを思いそめるのか」と父に厳しく叱られたことで
時頼は主君の信頼に背いて恋に迷う己を自責したが、
「これこそ仏道に入らしめる尊い手引である」として
嵯峨の往生院三宝寺に出家しています。

往生院三宝寺は明治維新の頃に廃寺となったが、
明治時代に再建され佐々木信綱博士が小説「滝口入道」にちなんで
「瀧口寺」と命名された。


【山門】


良い意味で寂れた感がありますね。


【横笛歌石】



滝口と横笛歌問答旧跡 三宝寺と刻まれた歌碑の横に、
横笛が指を切って血で自分の想いを書いて帰った石があります。


【本堂】




滝口入道と横笛の木像が祀られていました。
鎌倉後期作で眼が水晶(玉眼)で往生院遺物の一つだそうです。


【平家供養塔】


滝口入道と平家一門の供養塔です。


【小松堂】


平重盛が祀られています。


【新田義貞首塚】


鎌倉幕府を倒した武将・新田義貞の首塚。

妻・勾当内侍が京の三条河原で晒し首になっている義貞の首を盗んで、
庵をむすんだ所も瀧口寺の裏山の小倉山と嵯峨野である。


【御朱印】



なかなか風情のある瀧口寺ではあるが、
寺というより別荘にしか思えませんでした。

祇王寺(2011年11月13日参拝)

2011-11-27 | 仏閣
所在地:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂32
宗派:真言宗大覚寺派
御本尊:大日如来
復興:明治二十八年再建(富岡鉄斎他)


【歴史】
現在の祇王寺は昔の往生院の境内であり、
往生院は法然上人の門弟良鎮に依って創められたと伝えられる。

いつの間にか荒廃して、ささやかな尼寺として残り、
明治28年(1895)、白拍子・祇王らの悲恋を知った当時の府知事・北垣國道が、
祇王を偲び嵯峨の別荘にあった茶室(庵)を寄進し、
これを本堂にして冨岡鉄斎らにより現在の祇王寺がつくられた。


【脇門】


質素ですがそれがかえっていい。


【苔の庭】












ワビサビを感じるとともに郷愁も感じる。

これぞ京都の庭って感じがして最高に癒されますね。

紅葉の時期は苔の上に落葉して更に素晴らしい景色になりますが、
人が多過ぎて萎えます。

こういう場所は静かに見るに限りますよ。


【表門】


この門を通り行き止まりの奥には嵯峨菊が咲いていました。


【庵】


本堂。
藁葺き屋根がこれまた渋い小さな堂です。

御本尊大日如来の他に祇王、母の刀自、妹の祇女、仏御前、
平清盛の木像が祀られていました。

これらは撮影禁止です。


【吉野窓】


控えの間にある見る者の心を捉えて離さない美しい窓。

こういう窓が我が家にも欲しい。(笑)

ただ丸窓は建具の雨仕舞いが難しく外部側に建具を入れないと、
丸窓の底部をつたって雨水が室内に侵入しやすい欠点があります。(^^;


【供養塔】


向かって右が平清盛の供養塔、左が祇王、祇女、刀自の供養塔です。

平家物語とか祇王の悲劇とか興味ないので割愛。(^^;


【御朱印】


書置きでした。
止めとおこうと思ったがおばちゃんが御朱印帳に貼ってくれるのでお願いした。

檀林寺(2011年11月13日参拝)

2011-11-25 | 仏閣
化野念仏寺参拝後、祇王寺へ向かって歩いていると
祇王寺の隣になんか雰囲気のいい門構えのお寺がある。






名前は檀林寺門跡という。

嵯峨野に門跡寺院ってあったかな?と思いつつも、
本当に雰囲気がいい門構えなんで期待して拝観してみることに。


【ひょうたん池】


なんかカエルの繁殖地らしい。(^^;


【本堂】


入り口付近に近づくと中から怪しげな爺さん登場。

この屋根の瓦が天皇所縁のどうのこうのと勝手に説明し始める。
ふーん、と思いつつ適当に相槌を打ちながら中へ入る。


本堂というかほとんど玄関の場所に須弥壇上があり、
こちらに御本尊の准胝仏母尊や弘法大師像、円覚大師像などが祀られており
なかなかいい感じの仏様達が並ぶ。


隣の部屋の宝物館に入ってみると、
胎蔵界曼荼羅や夢違観音、備前焼、飛鳥時代の壁画、
尾形光琳や雪舟や山岡鉄舟の掛け軸、聖武、嵯峨、御醍醐天皇等の御親筆、
運慶、快慶作の木造彫刻など所狭しに乱雑に展示されていました。

どう見てもニセモノっぽい。(^^;


自分で言うのもなんですが、
私はあんまり疑わないタイプですけど、
もうこれはマジで怪し過ぎる。(苦笑)

全部国宝クラスです、と言う寺の爺さんの説明が更に怪しさを増す。


ここは秘宝館ですか?(笑)


もうちょっと広い場所に綺麗に展示すれば怪しさも少しは軽減されるのに。

はぁ、なかなかお寺に来てこんな秘宝館を見れるとは思いませんでしたよ。(^^


そして秘宝館いやもとい、宝物館から隣の玄関いやもとい、
本堂に戻ると爺さんが待ってましたとばかりに、
お守りの押し売りが始まりました。

ここのお守りは一生モノですよと言いながら、
もう買うのは決まったかのように話を進めるので注意です。

しかもお守り300円に袋代200円がかかるし、
3個まで買えますからどれにしますか?と、
無理に買わそうとするからタチが悪い。


秘宝館見終わった後はダッシュで退散することをお勧めします。(笑)


いや~、
それにしても貴重な体験をさせていただきました。

拝観料400円を返せと思いましたが。(苦笑)


世の中には浮ついた気持ちで遊びで行っては駄目な神社仏閣がありますが、
ここはどうぞ遊びの気持ちで行ってやってください。(笑)

話のネタにはなりますよ。(^^


【御朱印】


400円でした。

化野念仏寺(2011年11月13日参拝)

2011-11-24 | 仏閣
今日は紅葉はまだ早いですが嵯峨野へ。
ここは本当に雰囲気が好きなんですよね。


所在地:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
宗派:浄土宗
御本尊:阿弥陀如来
創建:伝・弘仁2年(811年)
開基:伝・空海


【沿革】
寺伝によれば化野の地にお寺が建立されたのは約千百年前、
弘法大師が五智山如来寺を開創され、その後、
法然上人の常念仏道場となり現在華西山東漸院念仏寺と称し浄土宗に属する。

「あだしの」は「化野」と記す。
「あだし」とははかない、むなしいとの意で、
又「化」の字は「生」が化して「死」となり、
この世に再び生まれ化る事や極楽浄土に往来する願いなどを意図している。


【山門】



【紅葉】





【石仏・石塔】



【仏舎利塔・鳥居】


鳥居と書いてトラナと読みます。
トラナとはサンスクリットで「塔門」を意味します。

珍しい鳥居の形をしています。


【西院の河原】






この地は古来より葬送の地で初めは風葬であったが、
後世土葬となり人々が石仏を奉り永遠の別離を悲しんだ所。

境内に奉る多くの石仏・石塔は往古あだしの一帯に葬られた人々のお墓で
何百年という歳月を経て無縁仏と化し、あだしのの山野に散乱埋没していたのを
明治時代に配列安祀したもの。


そういう謂れのあるこの風景は浮ついた気持ちでは見れませんね。
現に心霊現象も結構あるみたいだし。(^^;


化野の「あだし」の意味の通り、はかなさ、むなしさを感じます。


【本堂】




御本尊の阿弥陀如来が祀られています。


【寺務所】


こちらで御朱印をいただきました。

萱葺屋根が素敵です。


【延命地蔵尊】



【鐘楼】



【竹林】


これぞTHE京都。

思わず♪京都嵯峨野に吹く風は~♪と某CMソングが頭をよぎります。(^^


【六面六体地蔵】





【お不動さん】



【鎮守社】



【御朱印】