Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

愛染堂勝鬘院(2011年5月21参拝)

2011-06-07 | 西国愛染十七霊場
大阪四天王寺近くにある宗派・和宗の寺院。

こちらに重文の多宝塔があると聞き参拝しました。


創建年:推古天皇元年(593年)
開基:聖徳太子
御本尊:愛染明王


【藥医門】


聖徳太子が愛染堂を創建された当初、この場所が施薬院だったこともあり、
まさに正真正銘の薬医門である。

駐車場は中にあるので藥医門を通って車を停めました。
ご参考まで。


【大力金剛尊】


スポーツや勝負事には特に霊験あらたかな勝利開運・善因善果の仏様、
大力金剛が祀られている。

愛染堂の大力金剛は清王朝時代のもので、
大正時代に活躍した大阪市天王寺区出身の横綱(第26代)大錦が、
満州巡業の折に自身の守護神として気に入って中国から持ち帰り、
初めは大阪国技館に奉安されていましたが昭和25年に愛染堂へ。


【愛染かつら】


樹齢数百年といわれる巨大な桂の木にノウゼンカズラのツルが巻き付き、
桂とカズラが一体となったその姿はまるで仲の良い男女が
寄り添っているように見えることから、
カップルの縁を取り持ってくれる「恋愛成就・夫婦和合の霊木」として
何百年もの間、この地で親しまれています。


【七福神】


恵比寿:商売繁盛
大黒天:福徳、家内安全
毘沙門天:出世、融通招福
弁財天:芸能、智恵、金銀財宝
福禄寿:人望、子孫繁栄
寿老人:延命長寿
布袋尊:笑門来福、富貴繁栄


【金堂】




推古天皇元年(593)聖徳太子によって創建。
その後、織田信長の大阪石山寺攻めの際に焼失しましたが、
徳川幕府二代目将軍・徳川秀忠の手によって再建された歴史ある建物です。

愛染明王が本尊として奉安されており、
その左右には薬師如来、勝鬘夫人(弁財天)、歓喜天、
十一面観音などが祀られています。


【多宝塔】




金堂と同じく織田信長の大阪石山寺攻めの際に焼失しましたが、
慶長2年(1597)豊臣秀吉により再建されました。

大阪市最古の木造建造物として国の重要文化財に指定されています。

多宝塔の内部には秀吉が戦勝祈願のために造像させたといわれる
大日大勝金剛尊像と極彩色で描かれた十二天の壁画と柱絵が奉安されています。


実に渋い。
こんな渋い素晴らしい多宝塔が大阪市内にあるとは。

よくぞ空襲の時に燃えずにすんだものだ。


【御朱印】



こちら勝鬘院は縁結びのご利益があるらしく、
境内に若い女性が結構いました。

お婆さん達も来てましたけど。(笑)